大人で子供な師匠のことを、つい甘やかす僕がいる。

takemot

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第二章 郵便屋さん

第37話 へ?

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「というわけで、師匠。僕、明日は郵便屋さんの所で仕事してきますからね」

「…………」

「朝、早めに出発しますから、朝ごはんはテーブルの上に置いておきます」

「…………」

 一体どうしたというのでしょうか。僕の言葉に、師匠は全く反応してくれません。ただ黙って、体をソワソワと動かしています。

 やがて、師匠は、僕と郵便屋さんの顔を交互に見比べます。僕と郵便屋さんの間を何度も往復する視線。師匠の顔に浮かんでいるのは、どこか不安げな表情。

「えっと……師匠?」

「え? な、何? 弟子君」

「いえ。何だか様子がおかしかったので」

「そ、そうかな? そんなことない……と思う……けど」

 手をモジモジさせながらそう答える師匠。どう見てもいつもの師匠ではないですね。

 奇妙な沈黙が、僕と師匠の間に流れます。師匠が身にまとう黒色のローブ。その黒さが、いつも以上に濃く、そして深くなっているように感じられました。

 僕、一体どうすれば……。

「クックック」

 その時、沈黙を破る笑い声。その声の主は、テーブルの向かい側で僕たちのことを見守っていた郵便屋さん。

「郵便屋さん?」

「いや。ごめんごめん。やっぱり、二人は面白いなーと思ってね」

「「へ?」」

「クックックックック」

 首を傾げる僕と師匠。再度、笑い出す郵便屋さん。何とも不思議な空間が出来上がっています。

 ひとしきり笑った郵便屋さんは、師匠に向かってこう告げました。

「魔女ちゃん。そんなに私と弟子ちゃんのことが気になるならさ、一緒にどう? 明日の仕事」
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