7 / 27
寄宿舎生活
しおりを挟む
夕方寄宿舎へ戻るとエントランスにカイルとキースがいた。
「どこに言ってたんだ?授業終わってすぐにいなくなったから驚いたよ。」
「ごめんごめん!ちょっとね!それより何かあった?」
なんとなくハルトとの事は伏せてしまった。
「夕飯食べたら課題を一緒にやらないか?」
「いいよ~!」
課題があったね。
「じゃあお前の部屋でいいか?」
「僕の?良いけど……何もないよ?」
「お前一人部屋だろ?俺ら2人部屋で狭いから!」
「なるほどね~了解だよ。」
部屋に1度戻り確認する。
見られちゃいけないもの……うん。見事に何も無いね。
私荷物少ないから…
食堂へ向かいます。
寄宿舎の食堂は6人が座れる丸テーブルが10台並んでいた。
今の時間はまばらに生徒がいる。
ぐるりと見渡すと、こちらに手を振るカイルを発見した。
食堂のおばさんに
「すみませんが全体的に少なめに盛り付けてください。」
とお願いすると赤い顔をして頷かれた。
「お待たせしました。デザートはおまけよ。」
とゼリーをいただきました!
「ありがとうございます。」
ニッコリ笑って受け取ります。
おばさんなんだか不思議な動きをしていました!
テーブルに向かう道すがら……なんだか注目されている気が。
テーブルにトレーを置くと、
「リアムは人たらしだな。」
いきなり言われました。
「それなんだよ?」
思わず言うも
「無自覚か……おまけに天然なんだな。」
とキースに呟かれました。
夕飯を終えて、私の部屋です。
「お前物少ないんだな。」
どうやら2人の一致した感想らしいです。
課題は歴史上に起きた事柄に対しての自分の考えをまとめるものだった。そう言うのは結構得意だったから、私は1番に終わってしまった。
2人ともまだ頑張っている。
そう言えば数少ない荷物の中にハーブティーがあったはず!
「僕ちょっとお湯を貰ってくるよ。」
「お湯?」
キースが不思議そうに言うから、
「頭が冴えるハーブティー入れてあげるよ。」
と言ってお茶セットを持って食堂へ向かった。
食堂にはセルフサービスで持って行けるポットとカップがあったので借りて部屋へ戻る。
二人はまだ終わっていないようだった。
テーブルにティーポットとカップを用意してお湯を注ぎ暖める。
1度戻してポットにローズマリーのハーブを入れ再度お湯を注ぎしばらく蓋をして蒸す。
部屋にローズマリーの薫りが充満してきた。
いい匂いだ。
「お前お茶なんていれられるんだ?」
驚いたようにカイルが言う。
「僕の趣味だよ。このお茶は輸入物なんだけど、集中力アップに有効なんだよ。」
「お茶にそんな効能があるのか~!知らなかったよ。」
カップを2人に差し出すと同時に飲み始めました。
「飲みやすい!」
「美味しい!」
好評のようです。
「色々ハーブティー持ってきているから、また淹れるね。」
そう言うと2人とも喜んでくれました。
そうしてしばらく2人は課題に集中、私は読書に励みました。
そして数十分後には2人とも無事に終わりました。
ローズマリー効果で集中して出来たようです。
この流れが気に入ったのか、私の部屋でハーブティーを飲みながら課題をやるのが日課になりました。
「どこに言ってたんだ?授業終わってすぐにいなくなったから驚いたよ。」
「ごめんごめん!ちょっとね!それより何かあった?」
なんとなくハルトとの事は伏せてしまった。
「夕飯食べたら課題を一緒にやらないか?」
「いいよ~!」
課題があったね。
「じゃあお前の部屋でいいか?」
「僕の?良いけど……何もないよ?」
「お前一人部屋だろ?俺ら2人部屋で狭いから!」
「なるほどね~了解だよ。」
部屋に1度戻り確認する。
見られちゃいけないもの……うん。見事に何も無いね。
私荷物少ないから…
食堂へ向かいます。
寄宿舎の食堂は6人が座れる丸テーブルが10台並んでいた。
今の時間はまばらに生徒がいる。
ぐるりと見渡すと、こちらに手を振るカイルを発見した。
食堂のおばさんに
「すみませんが全体的に少なめに盛り付けてください。」
とお願いすると赤い顔をして頷かれた。
「お待たせしました。デザートはおまけよ。」
とゼリーをいただきました!
「ありがとうございます。」
ニッコリ笑って受け取ります。
おばさんなんだか不思議な動きをしていました!
テーブルに向かう道すがら……なんだか注目されている気が。
テーブルにトレーを置くと、
「リアムは人たらしだな。」
いきなり言われました。
「それなんだよ?」
思わず言うも
「無自覚か……おまけに天然なんだな。」
とキースに呟かれました。
夕飯を終えて、私の部屋です。
「お前物少ないんだな。」
どうやら2人の一致した感想らしいです。
課題は歴史上に起きた事柄に対しての自分の考えをまとめるものだった。そう言うのは結構得意だったから、私は1番に終わってしまった。
2人ともまだ頑張っている。
そう言えば数少ない荷物の中にハーブティーがあったはず!
「僕ちょっとお湯を貰ってくるよ。」
「お湯?」
キースが不思議そうに言うから、
「頭が冴えるハーブティー入れてあげるよ。」
と言ってお茶セットを持って食堂へ向かった。
食堂にはセルフサービスで持って行けるポットとカップがあったので借りて部屋へ戻る。
二人はまだ終わっていないようだった。
テーブルにティーポットとカップを用意してお湯を注ぎ暖める。
1度戻してポットにローズマリーのハーブを入れ再度お湯を注ぎしばらく蓋をして蒸す。
部屋にローズマリーの薫りが充満してきた。
いい匂いだ。
「お前お茶なんていれられるんだ?」
驚いたようにカイルが言う。
「僕の趣味だよ。このお茶は輸入物なんだけど、集中力アップに有効なんだよ。」
「お茶にそんな効能があるのか~!知らなかったよ。」
カップを2人に差し出すと同時に飲み始めました。
「飲みやすい!」
「美味しい!」
好評のようです。
「色々ハーブティー持ってきているから、また淹れるね。」
そう言うと2人とも喜んでくれました。
そうしてしばらく2人は課題に集中、私は読書に励みました。
そして数十分後には2人とも無事に終わりました。
ローズマリー効果で集中して出来たようです。
この流れが気に入ったのか、私の部屋でハーブティーを飲みながら課題をやるのが日課になりました。
0
あなたにおすすめの小説
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
山賊な騎士団長は子にゃんこを溺愛する
紅子
恋愛
この世界には魔女がいる。魔女は、この世界の監視者だ。私も魔女のひとり。まだ“見習い”がつくけど。私は見習いから正式な魔女になるための修行を厭い、師匠に子にゃんこに変えれた。放り出された森で出会ったのは山賊の騎士団長。ついていった先には兄弟子がいい笑顔で待っていた。子にゃんこな私と山賊団長の織り成すほっこりできる日常・・・・とは無縁な。どう頑張ってもコメディだ。面倒事しかないじゃない!だから、人は嫌いよ~!!!
完結済み。
毎週金曜日更新予定 00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
【受賞&書籍化】先視の王女の謀(さきみのおうじょのはかりごと)
神宮寺 あおい
恋愛
謎解き×恋愛
女神の愛し子は神託の謎を解き明かす。
月の女神に愛された国、フォルトゥーナの第二王女ディアナ。
ある日ディアナは女神の神託により隣国のウィクトル帝国皇帝イーサンの元へ嫁ぐことになった。
そして閉鎖的と言われるくらい国外との交流のないフォルトゥーナからウィクトル帝国へ行ってみれば、イーサンは男爵令嬢のフィリアを溺愛している。
さらにディアナは仮初の皇后であり、いずれ離縁してフィリアを皇后にすると言い出す始末。
味方の少ない中ディアナは女神の神託にそって行動を起こすが、それにより事態は思わぬ方向に転がっていく。
誰が敵で誰が味方なのか。
そして白日の下に晒された事実を前に、ディアナの取った行動はーー。
カクヨムコンテスト10 ファンタジー恋愛部門 特別賞受賞。
【完結】胃袋を掴んだら溺愛されました
成実
恋愛
前世の記憶を思い出し、お菓子が食べたいと自分のために作っていた伯爵令嬢。
天候の関係で国に、収める税を領地民のために肩代わりした伯爵家、そうしたら、弟の学費がなくなりました。
学費を稼ぐためにお菓子の販売始めた私に、私が作ったお菓子が大好き過ぎてお菓子に恋した公爵令息が、作ったのが私とバレては溺愛されました。
気がつけば異世界
波間柏
恋愛
芹沢 ゆら(27)は、いつものように事務仕事を終え帰宅してみれば、母に小さい段ボールの箱を渡される。
それは、つい最近亡くなった骨董屋を営んでいた叔父からの品だった。
その段ボールから最後に取り出した小さなオルゴールの箱の中には指輪が1つ。やっと合う小指にはめてみたら、部屋にいたはずが円柱のてっぺんにいた。
これは現実なのだろうか?
私は、まだ事の重大さに気づいていなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる