3 / 7
裏切り
しおりを挟む
「エリザベス」とフレッド
「いいところで、エリザベス」
ナタリーが続けて言った。
「私たち、結婚するわ」
「違う、結婚するのはエリザベスとだ。言ったじゃないか」
二人の声が遠い・・・・
気がついたら私は玄関に座り込んでいた。手にはしっかりとケーキの包みを抱えていた。
ぐしゃぐしゃになった包みを開けると、ぐしゃぐしゃになったケーキが入っていた。
私はそれを手づかみで口にいれた。
「こんな食べ方もったいない、味わって食べなきゃ」変に冷静にそう思った。
なんだか笑ってしまったが、涙も出てきた。なぜか、うわぁーんて声を出して泣いた。短い時間だったけど。
それからお風呂にゆっくりとはいった。二度目ともなれば婚約がなくなることも慣れるわね。そう思った。
それで声に出して言ってみた。
「二度目ともなれば婚約がはくなることも慣れるわね。二度目ともなれば裏切られても平気よね。二度目ともなれば悲しいなんて・・・・・二度目でも悲しい・・・・悲しい・・・・悔しい・・・我慢しない・・・・仕返ししてやる・・・みんな不幸になれ・・・・」
お湯のなかでそう言った。
あの二人は私より不幸にしてやる。湯上りに水を飲みながら私は悪役っぽく「わっはっはっは」と笑ってみた。
下手くそだったので何度かやってみるうちに、涙が出てきたので練習をやめてベッドにはいった。
全部が終わったら、もう一度ケーキを買いに行こう。と思ったらもう朝だった。
いつものように部長のお茶をいれるとエイミーが来て運んでいった。
その顔を見た私に意地悪な考えが浮かんだ。うんと濃く渋いお茶とそれを薄めたお茶を入れたのだ。
お盆に並べていると戻ってきたエイミーが
「手伝います」と運んでいった。
お茶の葉を取り替えて自分のお茶をいれると席についた。
事務所はちょっとした騒ぎになっていた。
思わずお茶を口から吹き出した者や「不味い」と口にした者、エイミーがお茶をいれてると思っているからエイミーの体調を心配する者などいた。
ごめん、皆これは八つ当たりだね。
私はいつものように仕事を始めた。
最初につまづいた一日は、うまく終わらず私以外は残業となったようだ。
たまにはいいだろう。私は朝よりは元気になって家に戻った。
「いいところで、エリザベス」
ナタリーが続けて言った。
「私たち、結婚するわ」
「違う、結婚するのはエリザベスとだ。言ったじゃないか」
二人の声が遠い・・・・
気がついたら私は玄関に座り込んでいた。手にはしっかりとケーキの包みを抱えていた。
ぐしゃぐしゃになった包みを開けると、ぐしゃぐしゃになったケーキが入っていた。
私はそれを手づかみで口にいれた。
「こんな食べ方もったいない、味わって食べなきゃ」変に冷静にそう思った。
なんだか笑ってしまったが、涙も出てきた。なぜか、うわぁーんて声を出して泣いた。短い時間だったけど。
それからお風呂にゆっくりとはいった。二度目ともなれば婚約がなくなることも慣れるわね。そう思った。
それで声に出して言ってみた。
「二度目ともなれば婚約がはくなることも慣れるわね。二度目ともなれば裏切られても平気よね。二度目ともなれば悲しいなんて・・・・・二度目でも悲しい・・・・悲しい・・・・悔しい・・・我慢しない・・・・仕返ししてやる・・・みんな不幸になれ・・・・」
お湯のなかでそう言った。
あの二人は私より不幸にしてやる。湯上りに水を飲みながら私は悪役っぽく「わっはっはっは」と笑ってみた。
下手くそだったので何度かやってみるうちに、涙が出てきたので練習をやめてベッドにはいった。
全部が終わったら、もう一度ケーキを買いに行こう。と思ったらもう朝だった。
いつものように部長のお茶をいれるとエイミーが来て運んでいった。
その顔を見た私に意地悪な考えが浮かんだ。うんと濃く渋いお茶とそれを薄めたお茶を入れたのだ。
お盆に並べていると戻ってきたエイミーが
「手伝います」と運んでいった。
お茶の葉を取り替えて自分のお茶をいれると席についた。
事務所はちょっとした騒ぎになっていた。
思わずお茶を口から吹き出した者や「不味い」と口にした者、エイミーがお茶をいれてると思っているからエイミーの体調を心配する者などいた。
ごめん、皆これは八つ当たりだね。
私はいつものように仕事を始めた。
最初につまづいた一日は、うまく終わらず私以外は残業となったようだ。
たまにはいいだろう。私は朝よりは元気になって家に戻った。
応援ありがとうございます!
2
お気に入りに追加
114
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる