9 / 56
09 お代わりの馬場馬術
しおりを挟む
翌日、学院に行くと教室に生徒会の役員が待っていた。
「あぁリリー様、お願いが・・・午前中の馬術競技に出て貰いたいのです」
「は?」
「それが、朝、選手が階段から落ちて参加できなくなりました」
「棄権でいいのではないですか?わたし筋肉痛が」と言って気がついた。治せるのでは?
「それが・・・選手が少なくて見栄えがしなくて・・・来賓もたくさん来ます。それで、お願いします」
「リリー出たらいいんじゃない。馬も大きいし」とパトラが言うので
「大きさは関係ないでしょ」と大きな声で言ってしまった。
「ほんと。わたしお父様に話をしたらお父様見に来たの。とっても褒めてた。いい馬だって。あっリリーのことも褒めてた」とナタリーも言った。
付け足しで褒めないで!
「出たらいいじゃない。あぁ?服はあるの?」とパトラが言うと
「学院長が用意してくれました。大丈夫です」
「出ますから、リリー着替えてらっしゃい」とナタリーは言うとわたしを教室から押し出した。
なんてこと!わたしは自分を少しずつ治しながら歩いた。改めて思った。わたしってたいしたやつなんじゃない?
着替えて厩舎に行った。馬は元気でわたしを見て喜んだ。
わたしが会場にはいると、ナタリーとパトラが手を振っていた。それでわたしも手を振った。
その時、雷の音が立て続けにした。わたしは吃驚してビクッと鞍に上で跳ねたが、馬は落ち着いていた。パトラも吃驚していたし、ナタリーはお父様にしがみついていた。
会場にいた馬のなかには騎乗者を落として、跳ねて走った馬がいた。わたしはそんな馬の巻き添えにならないように、隅に避難した。
落馬した騎乗者のうち一人は棄権した。わたしたちは、くじで順番を決めた。
わたしは一番だった。コースをよく覚えてないからもう少し後のほうがいい。だけど早く終わってロバート様に会いに行けると思うと、この順番でいいか。
馬はわたしよりベテランだ。まかせて乗っていればいいだろうとスタートラインに立った。
思ったとおり、馬はさっさと進んで行ったが、一箇所わざとコースを不自然に変更している所で間違えた。わたしは、懸命に合図をだしたが、馬は聞かない。わたしは鞭を使った。
馬は間違えた所へ戻り、やり直した。ほんと!一番は不利だ。
最後の半周は馬に任せたら、凄い速さで走った。正直、曲がり角で放り出される所だったが、馬は一瞬足を止めるとわたしの体を背負い直してまた走った。
わたしよりこの馬のほうが偉いかもしれない。ぶり返した筋肉痛と闘いながら下馬してそう思った。
「あぁリリー様、お願いが・・・午前中の馬術競技に出て貰いたいのです」
「は?」
「それが、朝、選手が階段から落ちて参加できなくなりました」
「棄権でいいのではないですか?わたし筋肉痛が」と言って気がついた。治せるのでは?
「それが・・・選手が少なくて見栄えがしなくて・・・来賓もたくさん来ます。それで、お願いします」
「リリー出たらいいんじゃない。馬も大きいし」とパトラが言うので
「大きさは関係ないでしょ」と大きな声で言ってしまった。
「ほんと。わたしお父様に話をしたらお父様見に来たの。とっても褒めてた。いい馬だって。あっリリーのことも褒めてた」とナタリーも言った。
付け足しで褒めないで!
「出たらいいじゃない。あぁ?服はあるの?」とパトラが言うと
「学院長が用意してくれました。大丈夫です」
「出ますから、リリー着替えてらっしゃい」とナタリーは言うとわたしを教室から押し出した。
なんてこと!わたしは自分を少しずつ治しながら歩いた。改めて思った。わたしってたいしたやつなんじゃない?
着替えて厩舎に行った。馬は元気でわたしを見て喜んだ。
わたしが会場にはいると、ナタリーとパトラが手を振っていた。それでわたしも手を振った。
その時、雷の音が立て続けにした。わたしは吃驚してビクッと鞍に上で跳ねたが、馬は落ち着いていた。パトラも吃驚していたし、ナタリーはお父様にしがみついていた。
会場にいた馬のなかには騎乗者を落として、跳ねて走った馬がいた。わたしはそんな馬の巻き添えにならないように、隅に避難した。
落馬した騎乗者のうち一人は棄権した。わたしたちは、くじで順番を決めた。
わたしは一番だった。コースをよく覚えてないからもう少し後のほうがいい。だけど早く終わってロバート様に会いに行けると思うと、この順番でいいか。
馬はわたしよりベテランだ。まかせて乗っていればいいだろうとスタートラインに立った。
思ったとおり、馬はさっさと進んで行ったが、一箇所わざとコースを不自然に変更している所で間違えた。わたしは、懸命に合図をだしたが、馬は聞かない。わたしは鞭を使った。
馬は間違えた所へ戻り、やり直した。ほんと!一番は不利だ。
最後の半周は馬に任せたら、凄い速さで走った。正直、曲がり角で放り出される所だったが、馬は一瞬足を止めるとわたしの体を背負い直してまた走った。
わたしよりこの馬のほうが偉いかもしれない。ぶり返した筋肉痛と闘いながら下馬してそう思った。
2,311
あなたにおすすめの小説
姉妹差別の末路
京佳
ファンタジー
粗末に扱われる姉と蝶よ花よと大切に愛される妹。同じ親から産まれたのにまるで真逆の姉妹。見捨てられた姉はひとり静かに家を出た。妹が不治の病?私がドナーに適応?喜んでお断り致します!
妹嫌悪。ゆるゆる設定
※初期に書いた物を手直し再投稿&その後も追記済
妹だけを可愛がるなら私はいらないでしょう。だから消えます……。何でもねだる妹と溺愛する両親に私は見切りをつける。
しげむろ ゆうき
ファンタジー
誕生日に買ってもらったドレスを欲しがる妹
そんな妹を溺愛する両親は、笑顔であげなさいと言ってくる
もう限界がきた私はあることを決心するのだった
義務ですもの。
あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
婚約破棄の場に相手がいなかった件について
三木谷夜宵
ファンタジー
侯爵令息であるアダルベルトは、とある夜会で婚約者の伯爵令嬢クラウディアとの婚約破棄を宣言する。しかし、その夜会にクラウディアの姿はなかった。
断罪イベントの夜会に婚約者を迎えに来ないというパターンがあるので、では行かなければいいと思って書いたら、人徳あふれるヒロイン(不在)が誕生しました。
カクヨムにも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる