21 / 39
19 魔獣の襲撃 フェルナンド目線
しおりを挟む
明け方、ギルドから知らせが来た。ギルドマスターからの呼び出しだ。
急いでギルドに行くと魔獣が凶暴化してこの町に向かっていると言う事だ。到着は明日の朝だと言う。
領主代理もすぐに到着した。騎士団もこちらへ向かっているが、到着は明日の昼か・・・
冒険者は全員、町を守る為に戦って貰う。消耗品クラスの武器をすぐにギルドで買い取る手配をした。
薬師ギルドへポーションの手配をした。ポーションの質に期待してくれと伝言が来た。
手配しているうちに冒険者たちがギルドへやって来た。受付員が順に説明して、自宅待機して貰う。
冒険者が出会った冒険者に伝えることで、だんだん騒ぎになって行く。
町から逃げ出そうとする者もいるが、門で足止めだ。戦う気がなくても外には出さない。はぐれた魔獣に襲われる可能性があるからだ。一箇所にまとまっていて貰うほうが、守りやすい。
次々に届けられる武器や、ポーションを整理しているとルークが現れた。
すぐに俺を見つけて近づいて来たが、赤毛がさっと近づくとなにやら話しかけている。ルークはうなづいていたが、赤毛から離れて歩いてきた。
俺は今、気づいたような顔をして
「おはよう。待ってた。明日よろしくな。準備が済んだら体を休めて置いてくれ」
「あぁ、そこの武器は冒険者に渡すのか?」
「うん、自分のが折れたりした者に、渡そうと」
「矢は支給するのか?」
「あぁ最初は防壁から矢で攻撃だからな」
「秘密は守ってくれるよね」
「もちろんだ」
「攻撃力をあげて置く。付与もできるんだ」
「・・・・・・そ・そうか・・・・頼む」
「ふふっふ。しばらくここをうろつく」と言うとルークは本当にうろうろした。
「終わったから帰るけど、弓を貰えるか?持ってないんだ。ギルドの訓練場で練習して帰る」
弓を選ぶのを手伝っていると大剣を背負った男と赤毛がやって来た。こいつらさっきから、ちらちら見ていたが、堪りかねてやって来たみたいだ。
「では、フェルナンド。明日」
ルークは赤毛と大剣と一緒に訓練場に向かった。俺はしばらく我慢したが、こらえきれずに訓練場に向かった。
ルークは弓の構え方を習っている。やたらルークの体にふれながら、教えているのが、不愉快だ。だが、いい感じだ。構えて的をじっと見てを繰り返している。
おぉ矢をつがえて、射った。外れた。
俺は口を出さずに見るだけにした。何度か射つうちに当たるようになって来た。・・・・・それからまた構えて的を見てを繰り返している。
それから矢をつがえると射った。当たりだ。上手くなったな。
俺は我慢できずに声をかけた。
「上手いじゃないか」
「教え方が良いんだよ」と言うのに腹が立った。
「ちょうど良かった。終わるところだったんだ」ルークは言うと俺と一緒に歩いて、赤毛と大剣の所に戻り、
「助かった、ありがとう。明日は頑張ろう」と二人に言った。それからルークは俺と並んで、訓練場を後にした。
俺はギルドに戻ると待たせていた低ランクの冒険者に指示して、武器やポーションを防壁のそばへ運ばせた。
家に戻ると言うルークを見送ると俺は、仕事に戻った。
ギルドで仮眠を取っていると、知らせが来た。
すぐに鐘を鳴らして町中に知らせた。俺も防壁に向かった。遠距離攻撃ができる者と弓が撃てる者は防壁に上がって準備した。固まって走って来るのだ。大体、当たるだろう。
「各自、先頭を狙って打て」と命令を出した。
先頭の一頭がもんどりうって倒れた。そのまわりの魔獣が倒れて混乱する。
すると次々に矢が放たれた。みんな上手い。確実に当たっている。頃合を見て合図をすると武器を持って外に出て行った。
先ず半円を作る。俺の指示に従い少しだけ、中にいれると集団で攻撃して倒す。それを繰り返して少しずつ魔獣の数を減らして行った。
ルークも囲いの中で活躍している。赤毛がそばを離れないのは褒めてやりたい。だが、彼らに疲れが見える。ギルドマスターも指揮を俺にまかせ戦闘に加わった。
俺も出て行こうとしたとき、
「騎士団が来ました」と見張りが大声で行った。
騎士団の活躍で魔獣はすべて倒された。
冒険者は少しふらつきながら、町に戻った。赤毛に助けられながら、ルークも戻って来た。
怪我をした者はいたが、死んだ者はいなかった。これは奇跡的な事だ。
二回目に備えて、俺たちは準備にとりかかった。
急いでギルドに行くと魔獣が凶暴化してこの町に向かっていると言う事だ。到着は明日の朝だと言う。
領主代理もすぐに到着した。騎士団もこちらへ向かっているが、到着は明日の昼か・・・
冒険者は全員、町を守る為に戦って貰う。消耗品クラスの武器をすぐにギルドで買い取る手配をした。
薬師ギルドへポーションの手配をした。ポーションの質に期待してくれと伝言が来た。
手配しているうちに冒険者たちがギルドへやって来た。受付員が順に説明して、自宅待機して貰う。
冒険者が出会った冒険者に伝えることで、だんだん騒ぎになって行く。
町から逃げ出そうとする者もいるが、門で足止めだ。戦う気がなくても外には出さない。はぐれた魔獣に襲われる可能性があるからだ。一箇所にまとまっていて貰うほうが、守りやすい。
次々に届けられる武器や、ポーションを整理しているとルークが現れた。
すぐに俺を見つけて近づいて来たが、赤毛がさっと近づくとなにやら話しかけている。ルークはうなづいていたが、赤毛から離れて歩いてきた。
俺は今、気づいたような顔をして
「おはよう。待ってた。明日よろしくな。準備が済んだら体を休めて置いてくれ」
「あぁ、そこの武器は冒険者に渡すのか?」
「うん、自分のが折れたりした者に、渡そうと」
「矢は支給するのか?」
「あぁ最初は防壁から矢で攻撃だからな」
「秘密は守ってくれるよね」
「もちろんだ」
「攻撃力をあげて置く。付与もできるんだ」
「・・・・・・そ・そうか・・・・頼む」
「ふふっふ。しばらくここをうろつく」と言うとルークは本当にうろうろした。
「終わったから帰るけど、弓を貰えるか?持ってないんだ。ギルドの訓練場で練習して帰る」
弓を選ぶのを手伝っていると大剣を背負った男と赤毛がやって来た。こいつらさっきから、ちらちら見ていたが、堪りかねてやって来たみたいだ。
「では、フェルナンド。明日」
ルークは赤毛と大剣と一緒に訓練場に向かった。俺はしばらく我慢したが、こらえきれずに訓練場に向かった。
ルークは弓の構え方を習っている。やたらルークの体にふれながら、教えているのが、不愉快だ。だが、いい感じだ。構えて的をじっと見てを繰り返している。
おぉ矢をつがえて、射った。外れた。
俺は口を出さずに見るだけにした。何度か射つうちに当たるようになって来た。・・・・・それからまた構えて的を見てを繰り返している。
それから矢をつがえると射った。当たりだ。上手くなったな。
俺は我慢できずに声をかけた。
「上手いじゃないか」
「教え方が良いんだよ」と言うのに腹が立った。
「ちょうど良かった。終わるところだったんだ」ルークは言うと俺と一緒に歩いて、赤毛と大剣の所に戻り、
「助かった、ありがとう。明日は頑張ろう」と二人に言った。それからルークは俺と並んで、訓練場を後にした。
俺はギルドに戻ると待たせていた低ランクの冒険者に指示して、武器やポーションを防壁のそばへ運ばせた。
家に戻ると言うルークを見送ると俺は、仕事に戻った。
ギルドで仮眠を取っていると、知らせが来た。
すぐに鐘を鳴らして町中に知らせた。俺も防壁に向かった。遠距離攻撃ができる者と弓が撃てる者は防壁に上がって準備した。固まって走って来るのだ。大体、当たるだろう。
「各自、先頭を狙って打て」と命令を出した。
先頭の一頭がもんどりうって倒れた。そのまわりの魔獣が倒れて混乱する。
すると次々に矢が放たれた。みんな上手い。確実に当たっている。頃合を見て合図をすると武器を持って外に出て行った。
先ず半円を作る。俺の指示に従い少しだけ、中にいれると集団で攻撃して倒す。それを繰り返して少しずつ魔獣の数を減らして行った。
ルークも囲いの中で活躍している。赤毛がそばを離れないのは褒めてやりたい。だが、彼らに疲れが見える。ギルドマスターも指揮を俺にまかせ戦闘に加わった。
俺も出て行こうとしたとき、
「騎士団が来ました」と見張りが大声で行った。
騎士団の活躍で魔獣はすべて倒された。
冒険者は少しふらつきながら、町に戻った。赤毛に助けられながら、ルークも戻って来た。
怪我をした者はいたが、死んだ者はいなかった。これは奇跡的な事だ。
二回目に備えて、俺たちは準備にとりかかった。
608
あなたにおすすめの小説
【完結】Restartー僕は異世界で人生をやり直すー
エウラ
BL
───僕の人生、最悪だった。
生まれた家は名家で資産家。でも跡取りが僕だけだったから厳しく育てられ、教育係という名の監視がついて一日中気が休まることはない。
それでも唯々諾々と家のために従った。
そんなある日、母が病気で亡くなって直ぐに父が後妻と子供を連れて来た。僕より一つ下の少年だった。
父はその子を跡取りに決め、僕は捨てられた。
ヤケになって家を飛び出した先に知らない森が見えて・・・。
僕はこの世界で人生を再始動(リスタート)する事にした。
不定期更新です。
以前少し投稿したものを設定変更しました。
ジャンルを恋愛からBLに変更しました。
また後で変更とかあるかも。
完結しました。
禁書庫の管理人は次期宰相様のお気に入り
結衣可
BL
オルフェリス王国の王立図書館で、禁書庫を預かる司書カミル・ローレンは、過去の傷を抱え、静かな孤独の中で生きていた。
そこへ次期宰相と目される若き貴族、セドリック・ヴァレンティスが訪れ、知識を求める名目で彼のもとに通い始める。
冷静で無表情なカミルに興味を惹かれたセドリックは、やがて彼の心の奥にある痛みに気づいていく。
愛されることへの恐れに縛られていたカミルは、彼の真っ直ぐな想いに少しずつ心を開き、初めて“痛みではない愛”を知る。
禁書庫という静寂の中で、カミルの孤独を、過去を癒し、共に歩む未来を誓う。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
炎の精霊王の愛に満ちて
陽花紫
BL
異世界転移してしまったミヤは、森の中で寒さに震えていた。暖をとるために焚火をすれば、そこから精霊王フレアが姿を現す。
悪しき魔術師によって封印されていたフレアはその礼として「願いをひとつ叶えてやろう」とミヤ告げる。しかし無欲なミヤには、願いなど浮かばなかった。フレアはミヤに欲望を与え、いまいちど願いを尋ねる。
ミヤは答えた。「俺を、愛して」
小説家になろうにも掲載中です。
祖国に棄てられた少年は賢者に愛される
結衣可
BL
祖国に棄てられた少年――ユリアン。
彼は王家の反逆を疑われ、追放された身だと信じていた。
その真実は、前王の庶子。王位継承権を持ち、権力争いの渦中で邪魔者として葬られようとしていたのだった。
絶望の中、彼を救ったのは、森に隠棲する冷徹な賢者ヴァルター。
誰も寄せつけない彼が、なぜかユリアンを庇護し、結界に守られた森の家で共に過ごすことになるが、王都の陰謀は止まらず、幾度も追っ手が迫る。
棄てられた少年と、孤独な賢者。
陰謀に覆われた王国の中で二人が選ぶ道は――。
【完結】マジで婚約破棄される5秒前〜婚約破棄まであと5秒しかありませんが、じゃあ悪役令息は一体どうしろと?〜
明太子
BL
公爵令息ジェーン・アンテノールは初恋の人である婚約者のウィリアム王太子から冷遇されている。
その理由は彼が侯爵令息のリア・グラマシーと恋仲であるため。
ジェーンは婚約者の心が離れていることを寂しく思いながらも卒業パーティーに出席する。
しかし、その場で彼はひょんなことから自身がリアを主人公とした物語(BLゲーム)の悪役だと気付く。
そしてこの後すぐにウィリアムから婚約破棄されることも。
婚約破棄まであと5秒しかありませんが、じゃあ一体どうしろと?
シナリオから外れたジェーンの行動は登場人物たちに思わぬ影響を与えていくことに。
※小説家になろうにも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる