わたしの運命の相手は輪廻を超えて会いに来てくれた。忘れていたけど覚えていた。

朝山みどり

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20 レベッカとサクラ

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翻訳を始めて一ヶ月ほど立った時、教会から視察団が来た。

各教室を周り、挨拶をして授業参観もしているということだった。

視察団が来た日は、トニク先生が授業をするようになったが、教科書を読み上げるだけだった。

生徒たちは渋々翻訳関係の資料を片付けて授業を受けた。退屈だった。

視察団は上の学年から参観を始めたので一年Eクラスは、最後だった。

教室に入って来た一行は軽く挨拶をすると後ろで静かにしていたが、レベッカは一人を目にしたとき懐かしさを感じた。

トニク先生のぎこちない授業が終わると、一人が前に出て来て挨拶をした

それは次のような挨拶だった。
「神の導きでこの国に来て貴重な発見をしました。わたしは神に褒められたいと願う赤子のような人間です。偶然ですが、わたしの名前はサクラと言います。嘘のようですが、本当です。皆さんは [サクラはレベッカに会える] と思いますか?」

彼が話し始めた途端、レベッカはこの声!と思った。この声だ。いつも聞こえているのは・・・

クラス全員が普通に答えた。

[サクラはレベッカに会える]

視察一行がざわめいた。この問いに答えられたのはこのクラスだけだ。

サクラが続けた。
[わたしもそう思います。サクラはずっとレベッカを探しています]

[レベッカも探していると思います]とレベッカが答えた。

サクラは
「このクラスはもしかして翻訳をしているのですか?」と言った。すると

教師のトニクが
「まさか、そんなのは無理です」と答えた。

すかさずレベッカが
[やっております。クラス全員で]と答えた。

[楽しみにしております]とサクラは答えると

「有意義な時間を過ごしました。ありがとうございます」と全員に向かって言うと一行を連れて出て行った。


担任のサリー・トニクが言い出した。
「翻訳をしているのなら、言ってくれたらよかったのに、指導してあげたのに。応募はわたしがやっておきますから、原稿を出して」

「必要ないです。わたしたちがやりましたので」とレベッカが答えるとサリー・トニクは
「担任に逆らえると思っているの? まぁ見ていなさい」と言うと出て行った。

「どうする? あの人は最低な人よ」「全く、仕事もしないで」「相変わらず見事にクズだよね」とクラスはいろいろ言っていたが

「大丈夫。なんとかする」とレベッカは言うと

「時間まで続きをしましょう」とみなを励ました。

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