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02 ざまぁ見ろが返って来た
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魔力も戻ったし、魔法も使えるし、この家のやつらを皆殺しにして逃げよう。そう決心したわたしは、夜中に庭に出ると家に向かって渾身の一撃を放った。
不発だった。そしてやって見てわかった。わたしはたいして魔法は使えない。
いや、使える魔法が前世と異なっている。回復魔法はそれなりに使えそうだ。自分の傷を治せた。
念動が使えるのは嬉しい。前世で好きだった魔法だ。遠くのものを引き寄せられるし、ぬいぐるみを動かせる。子供の頃ぬいぐるみを動かして遊んでいて、ものすごく叱られた。いじましい魔法を使うなと言われた。わたしはすごく楽しかったのに・・・
一人で過ごすことの多かったわたしの楽しみだったのに・・・あのうさぎは捨てられた。頭を振って思い出すのをやめた。他には収納魔法を少し、身体強化とか速度とかで他者に支援が出来そうだが、試せないし自分に使って見ても元が貧弱だから効果がわからない。火も水もそれなりに使えるが、攻撃手段にはならないな。
そうだ。収納から石を飛ばしてみよう。とりあえず庭で石を集めた。こっそり練習したが的に当てるのは難しい。でも飛ばすことは出来る。
そういうことでおれは、いやわたしは相変わらず、パッとしない毎日を続けてた。
あのうさぎのことを考えてくよくよする、いじましいやつだ。
前世の自信満々、傲岸不遜のわたしはどこに行った? 同じなのは自分をわたしと言うことだけ。
わたしとおれ。おれとわたし。わたしがわたし。
そんなある日、とんでもない災難がプリシラを襲った。
わたしは、ざまみろって思ったよ。あのプリシラが泣いて嫌がるのを見て溜飲を下げた。
そしたら、それはわたしに降りかかってきた。
それはなにかと言うと、ジンダイ帝国で平和会議が行われた。会議と言っても次代の統治者同士仲良くなりましょうってお茶飲むらしいが、お茶けを飲んで喧嘩した国がある。我がベッケル王国とクラインベック王国だ。それに呆れた帝国のジュディとか言う王妃が、両国の代表が結婚しろと言ったらしい。うん? 帝国だから皇后? 皇妃? 帝妃? まぁその王妃だ。
両国はとっても仲が悪い。なんども戦争してる。戦争の用意をいつもしてる。そこに嫁ぐとかかわいそうなプリシラと思ったよ!
そして先に手を出したベッケル王国からクラインベック王国へ”花人”が行くとなったらしい。
そして喧嘩したのが我がレイフォード侯爵家の長男だったことで妹のプリシラが”花人”に選ばれた。
ここまでの話をわたしはせせら笑って聞いていたが、災難はわたしに回って来た。
義母のセラフィナが言いだしたのだ。確かにいい考えだ。
☆彡☆彡☆彡☆彡
この世界では同性婚があるので、花嫁、花婿と言わずに ”花人” と呼びます。
不発だった。そしてやって見てわかった。わたしはたいして魔法は使えない。
いや、使える魔法が前世と異なっている。回復魔法はそれなりに使えそうだ。自分の傷を治せた。
念動が使えるのは嬉しい。前世で好きだった魔法だ。遠くのものを引き寄せられるし、ぬいぐるみを動かせる。子供の頃ぬいぐるみを動かして遊んでいて、ものすごく叱られた。いじましい魔法を使うなと言われた。わたしはすごく楽しかったのに・・・
一人で過ごすことの多かったわたしの楽しみだったのに・・・あのうさぎは捨てられた。頭を振って思い出すのをやめた。他には収納魔法を少し、身体強化とか速度とかで他者に支援が出来そうだが、試せないし自分に使って見ても元が貧弱だから効果がわからない。火も水もそれなりに使えるが、攻撃手段にはならないな。
そうだ。収納から石を飛ばしてみよう。とりあえず庭で石を集めた。こっそり練習したが的に当てるのは難しい。でも飛ばすことは出来る。
そういうことでおれは、いやわたしは相変わらず、パッとしない毎日を続けてた。
あのうさぎのことを考えてくよくよする、いじましいやつだ。
前世の自信満々、傲岸不遜のわたしはどこに行った? 同じなのは自分をわたしと言うことだけ。
わたしとおれ。おれとわたし。わたしがわたし。
そんなある日、とんでもない災難がプリシラを襲った。
わたしは、ざまみろって思ったよ。あのプリシラが泣いて嫌がるのを見て溜飲を下げた。
そしたら、それはわたしに降りかかってきた。
それはなにかと言うと、ジンダイ帝国で平和会議が行われた。会議と言っても次代の統治者同士仲良くなりましょうってお茶飲むらしいが、お茶けを飲んで喧嘩した国がある。我がベッケル王国とクラインベック王国だ。それに呆れた帝国のジュディとか言う王妃が、両国の代表が結婚しろと言ったらしい。うん? 帝国だから皇后? 皇妃? 帝妃? まぁその王妃だ。
両国はとっても仲が悪い。なんども戦争してる。戦争の用意をいつもしてる。そこに嫁ぐとかかわいそうなプリシラと思ったよ!
そして先に手を出したベッケル王国からクラインベック王国へ”花人”が行くとなったらしい。
そして喧嘩したのが我がレイフォード侯爵家の長男だったことで妹のプリシラが”花人”に選ばれた。
ここまでの話をわたしはせせら笑って聞いていたが、災難はわたしに回って来た。
義母のセラフィナが言いだしたのだ。確かにいい考えだ。
☆彡☆彡☆彡☆彡
この世界では同性婚があるので、花嫁、花婿と言わずに ”花人” と呼びます。
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