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61 レオナルド目線
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サミー様がアーネストと同じ部屋で暮らし始めた。
奴隷として護衛として一段落ついた。
サミー様が奴隷を見に来た時、俺は自分が長くないとわかっていた。ウィルヘルム様を不遇なままで死なせる自分が情けなかった。
いかにも弱そうな体になぜか怒りを宿した目をしたサミー様に、賭けようと思った俺は最後の力で声をかけた。
サミー様がウィルヘルム様も一緒に持って帰ってくれると聞いて、いつ死んでもいいと思ったが、なんと、ものすごいポーションで元気になり、ウィルヘルム様の切断された足も、元に戻った。
これは、危ない。少なくともこの力は隠さねばと思い、すぐに町を出た。
サミー様はなんとなく浮世離れしていて、でも聞き分けがよいので守りやすい人だった。
なにも知らないという自覚があるので、進言も聞いてくれる。うまく持っていって、大公家に一矢報いたいと思った。
すると死にかけた奴隷を見つけた。見るからに貴族と言ったそいつを奴隷仲間に入れようと思った。
まぁ野営の時、見張りを交替でやれるのは助かるしと・・・そいつはいい仲間だった。なんせ料理が上手だ。
穏やかな日が続くし、ウィルヘルム様も大きくなっていた。そしてジークフリードを見つけた。
あいつも死にかけた奴隷だった。
サミー様があいつをジークと名付けた時は驚いた。
そんなある日、ウィルヘルム様はやっと人の姿になった。成長を喜ぶ気持ちと今の境遇を無念に思う気持ち。
できれば大公家に・・・その思いに応えるようにアーネストが現れた。
後の展開は信じられないものだった。魔石のスミノードを落とし、王家まで落とした。
そして我らがウィルヘルム様が国王となった。
国王の名で行われた改革は人々に受け入れられ、ウィルヘルム様の治世は磐石のものとなった。
アーネストの言葉をよく繰り返し考える。
「俺と彼女がすんなり会っていたとしたら・・・怖くないかい?」
奴隷として護衛として一段落ついた。
サミー様が奴隷を見に来た時、俺は自分が長くないとわかっていた。ウィルヘルム様を不遇なままで死なせる自分が情けなかった。
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サミー様がウィルヘルム様も一緒に持って帰ってくれると聞いて、いつ死んでもいいと思ったが、なんと、ものすごいポーションで元気になり、ウィルヘルム様の切断された足も、元に戻った。
これは、危ない。少なくともこの力は隠さねばと思い、すぐに町を出た。
サミー様はなんとなく浮世離れしていて、でも聞き分けがよいので守りやすい人だった。
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