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第20話 友情の終わり
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メイナード侯爵一家と国王一家がテーブルを囲んでいた。
「アリスを置き去りにするなんて」と王妃が始めると
「あなたたちと一緒にいると思ったのよ」とメイナード夫人が受けてたった。王妃を睨みつけると
「アリスが素早く判断して馬車に戻るように知らせた時、王太子殿下はそばにいたでしょ」と言った。
「バーバラもいたでしょ」と王妃は報告書のその箇所を指さしながら言った。
「アリスが責任感が強いから、全員の避難を確認したのよ」とメイナード夫人のポーレットが言うと
「それ証拠があるの?さっさと逃げて、婚約者を労われないなんて」とステラが言った。
◇◇◇
アリスの兄のチャールズは王太子に合図を送って部屋の隅に移動した。
チャールズはバーバラを王太子は姉のメアリーをそれぞれ連れて集まった。
四人は親とは、別に話を始めた。
「アリスは心配だが、わたしたちが探しに行っても役に立たない。それでアリスの執務室。と言っても仮の部屋だが、婚約者が執務なんて出来ないから・・・ただわたしはアリスに執務の代行を頼んでいた」と王太子が言い始めるとチャールズがびくっと反応したが、黙って続きを待った。
「アリスがいなくなってその部屋に行くと、父上、いや国王陛下と王妃殿下と」と言った所で
「わたしはたまたまちょっと頼んだけよ。普段は頼んでない」とメアリーが慌てて言ったが、王太子のエドワードはちらっと見て
「静かに」と言うと
「この姉上の・・・宰相を始めとした文官・・・アリスの手伝いをしていた文官に話を聞くとこっそり置いて行ったりとか、宰相の書類に混ぜてあったりとか。返しに行く時間が惜しいと仕事を片付けているうちに判断力がなくなって、とりあえず処理しようと思ってしまったそうだ」
「その仕事どうしたの?わたしの分はどうなったの? 婚約者からの手紙。手紙に返事よ。最優先の仕事じゃない。やってなかったってアリスのやつ」とメアリーは最後まで言えなかった。チャールズが胸ぐらを掴んだからだ。
「やめろ、チャールズ。従姉妹を離せ」と言うエドワードの言葉に従ってチャールズが手を離すとメアリーは床にはいつくばった。
「別室に行こうか」とエドワードが言うとチャールズは賛成し
「わたしは関係ないわ。なにもしてないもの」と言うバーバラの肩を抱いて歩んだ。
エドワードもメアリーを立たせるとしっかりと肩を掴んだ。
部屋を出る四人に双方の親は気づかなかった。
◇◇◇
メイナード侯爵も国王も日を置いて冷静になったと思っていた二人が信じられなかった。
彼らは学院の時から仲間でとても仲が良かった。
ウィリアム・メイナード侯爵は王妃のステラの一つ年下の実の弟だ。姉とその仲間の交流が羨ましく、また姉を守るべく努力して一年早く姉たちと同じ年に学院に入学した。
王太子、ダイナ公爵令嬢のポーレット、ポーレットはメイナード侯爵の夫人でアリスとバーバラの母である。ウィリアムの姉のステラは現王妃だ。ステラが王室に嫁ぐ時にメイナード家は伯爵から侯爵になった。姉の実家は伯爵より侯爵がいい。嫁いだ後も姉の力になりたい。そう思っていたウィリアムの努力が認められたのだ。
騎士団長とその夫人。宰相と夫人も仲間だった。
この学年は彼らを中心にまとまり学院時代から多大な成果をあげ、卒業後も国を動かしている。
その中心人物だった。ポーレットとステラがお互いを憎しみのこもった目で見ているのだ。
「伯爵の娘のくせに王妃になるなんて・・・わたくしは公爵令嬢として王妃になるべく、ずっとふさわしくあるようにして来たわ」とポーレットが言うと
「公爵の娘がなに?公爵の身分を鼻にかけて嫌味な人だったわよね」とステラが言い捨てる。
「よりによってあなたの娘が婚約者になるなんて」とステラが言うと、メイナード侯爵が
「姉上、その言い方は」と声を震わせて割り込んだ。
「ウィリアム、あなたは可愛い弟だわ。だけどアリスは嫌いなの。この女の娘だと思うとね。憎らしくて堪らないわ」とステラが冷たく言った。
「そう、気が合うわね。わたくしもアリスが憎いわ。たかが、侯爵家の娘なのに王太子妃とか・・・」とポーレットが言った。
「そんな理由でアリスを虐めたのか? 朝食を取り上げ、昼も・・・まさか夜も!」と侯爵が言うと
「「夜はそちらでしょ」」とステラとポーレットが声を揃えた。
「「なんだと」」と国王と侯爵がこちらも声が揃った。
「娘を飢えさせるって公爵家流ね」とステラが言うと
「弟を騙してその娘を虐めるって伯爵上がりね」とポーレットが言った。
「姉上、可愛いから長く引き止める夕食も一緒と言ったのは嘘だったのですね」と侯爵が言うと
「そんなつもりはないわ。最初は一緒だったのよ。だけど仕事があるとか言って遅れるようになったのよ。だから用意しなくなったの。食事を取ってないって親なら見てわかると思ったのよ」とステラは言いながら侯爵の手を取り
「可愛い弟の娘よ。なんのかんの言っても可愛いわ」と言ったが侯爵は手を振り払い
「騙されません。娘がほとんど家にいない寂しさに耐えていました。王宮で大事にされているならと。だが・・・姉上。あなたは最低だ」と絞り出すような声で言った。
ついで侯爵は声も出ない国王に向かって
「婚約は破棄ですね。娘はどこかで生きています。諦めません。探し続けます。あなた方が奪った娘との時間を取り戻します」と言った。王妃は
「ウィリアム、わたくしはほんとうにアリスのことは可愛いと思っているのよ。あなたの娘ですもの。だからわたくしの服をあげたり一緒に仕立てたりしたの」と涙を零しながら言った。
「なによ。あの地味な服。あなたが婚約者の頃は成り上がりにふさわしい下品な服ばかり作っていたじゃない。それがアリスの服と来たら」とポーレットがいやな笑いを浮かべると
「上品よね。着込んだ感じが奥ゆかしくて」と目を細めて言った。
「喜んで貰えて嬉しいわ。アリスったら家で一着も服を作って貰わないくらいわたくしのお古が気に入ったのね」とステラがウィリアムを見ながら言った。
『服を作らない・・・アリスの予算!あっ?・・・口に出すな』と侯爵は自分を抑えた。
「ウィリアム、すまない。アリスにも謝りたい。こちらでも探す」と国王が頭を下げると
「頭を下げていただく必要はありません。探すのもこちらでやります。それでは失礼します」と侯爵は言うと
ポーレットに声をかけることなく部屋を出た。それをみてポーレットは
「ふん、弟を便利に使えなくなったわね」とステラに言うと肩をそびやかして出て行った。
その後ろ姿に
「あきれた」とステラは声をかけたが、勝者の声ではなかった。
「アリスを置き去りにするなんて」と王妃が始めると
「あなたたちと一緒にいると思ったのよ」とメイナード夫人が受けてたった。王妃を睨みつけると
「アリスが素早く判断して馬車に戻るように知らせた時、王太子殿下はそばにいたでしょ」と言った。
「バーバラもいたでしょ」と王妃は報告書のその箇所を指さしながら言った。
「アリスが責任感が強いから、全員の避難を確認したのよ」とメイナード夫人のポーレットが言うと
「それ証拠があるの?さっさと逃げて、婚約者を労われないなんて」とステラが言った。
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アリスの兄のチャールズは王太子に合図を送って部屋の隅に移動した。
チャールズはバーバラを王太子は姉のメアリーをそれぞれ連れて集まった。
四人は親とは、別に話を始めた。
「アリスは心配だが、わたしたちが探しに行っても役に立たない。それでアリスの執務室。と言っても仮の部屋だが、婚約者が執務なんて出来ないから・・・ただわたしはアリスに執務の代行を頼んでいた」と王太子が言い始めるとチャールズがびくっと反応したが、黙って続きを待った。
「アリスがいなくなってその部屋に行くと、父上、いや国王陛下と王妃殿下と」と言った所で
「わたしはたまたまちょっと頼んだけよ。普段は頼んでない」とメアリーが慌てて言ったが、王太子のエドワードはちらっと見て
「静かに」と言うと
「この姉上の・・・宰相を始めとした文官・・・アリスの手伝いをしていた文官に話を聞くとこっそり置いて行ったりとか、宰相の書類に混ぜてあったりとか。返しに行く時間が惜しいと仕事を片付けているうちに判断力がなくなって、とりあえず処理しようと思ってしまったそうだ」
「その仕事どうしたの?わたしの分はどうなったの? 婚約者からの手紙。手紙に返事よ。最優先の仕事じゃない。やってなかったってアリスのやつ」とメアリーは最後まで言えなかった。チャールズが胸ぐらを掴んだからだ。
「やめろ、チャールズ。従姉妹を離せ」と言うエドワードの言葉に従ってチャールズが手を離すとメアリーは床にはいつくばった。
「別室に行こうか」とエドワードが言うとチャールズは賛成し
「わたしは関係ないわ。なにもしてないもの」と言うバーバラの肩を抱いて歩んだ。
エドワードもメアリーを立たせるとしっかりと肩を掴んだ。
部屋を出る四人に双方の親は気づかなかった。
◇◇◇
メイナード侯爵も国王も日を置いて冷静になったと思っていた二人が信じられなかった。
彼らは学院の時から仲間でとても仲が良かった。
ウィリアム・メイナード侯爵は王妃のステラの一つ年下の実の弟だ。姉とその仲間の交流が羨ましく、また姉を守るべく努力して一年早く姉たちと同じ年に学院に入学した。
王太子、ダイナ公爵令嬢のポーレット、ポーレットはメイナード侯爵の夫人でアリスとバーバラの母である。ウィリアムの姉のステラは現王妃だ。ステラが王室に嫁ぐ時にメイナード家は伯爵から侯爵になった。姉の実家は伯爵より侯爵がいい。嫁いだ後も姉の力になりたい。そう思っていたウィリアムの努力が認められたのだ。
騎士団長とその夫人。宰相と夫人も仲間だった。
この学年は彼らを中心にまとまり学院時代から多大な成果をあげ、卒業後も国を動かしている。
その中心人物だった。ポーレットとステラがお互いを憎しみのこもった目で見ているのだ。
「伯爵の娘のくせに王妃になるなんて・・・わたくしは公爵令嬢として王妃になるべく、ずっとふさわしくあるようにして来たわ」とポーレットが言うと
「公爵の娘がなに?公爵の身分を鼻にかけて嫌味な人だったわよね」とステラが言い捨てる。
「よりによってあなたの娘が婚約者になるなんて」とステラが言うと、メイナード侯爵が
「姉上、その言い方は」と声を震わせて割り込んだ。
「ウィリアム、あなたは可愛い弟だわ。だけどアリスは嫌いなの。この女の娘だと思うとね。憎らしくて堪らないわ」とステラが冷たく言った。
「そう、気が合うわね。わたくしもアリスが憎いわ。たかが、侯爵家の娘なのに王太子妃とか・・・」とポーレットが言った。
「そんな理由でアリスを虐めたのか? 朝食を取り上げ、昼も・・・まさか夜も!」と侯爵が言うと
「「夜はそちらでしょ」」とステラとポーレットが声を揃えた。
「「なんだと」」と国王と侯爵がこちらも声が揃った。
「娘を飢えさせるって公爵家流ね」とステラが言うと
「弟を騙してその娘を虐めるって伯爵上がりね」とポーレットが言った。
「姉上、可愛いから長く引き止める夕食も一緒と言ったのは嘘だったのですね」と侯爵が言うと
「そんなつもりはないわ。最初は一緒だったのよ。だけど仕事があるとか言って遅れるようになったのよ。だから用意しなくなったの。食事を取ってないって親なら見てわかると思ったのよ」とステラは言いながら侯爵の手を取り
「可愛い弟の娘よ。なんのかんの言っても可愛いわ」と言ったが侯爵は手を振り払い
「騙されません。娘がほとんど家にいない寂しさに耐えていました。王宮で大事にされているならと。だが・・・姉上。あなたは最低だ」と絞り出すような声で言った。
ついで侯爵は声も出ない国王に向かって
「婚約は破棄ですね。娘はどこかで生きています。諦めません。探し続けます。あなた方が奪った娘との時間を取り戻します」と言った。王妃は
「ウィリアム、わたくしはほんとうにアリスのことは可愛いと思っているのよ。あなたの娘ですもの。だからわたくしの服をあげたり一緒に仕立てたりしたの」と涙を零しながら言った。
「なによ。あの地味な服。あなたが婚約者の頃は成り上がりにふさわしい下品な服ばかり作っていたじゃない。それがアリスの服と来たら」とポーレットがいやな笑いを浮かべると
「上品よね。着込んだ感じが奥ゆかしくて」と目を細めて言った。
「喜んで貰えて嬉しいわ。アリスったら家で一着も服を作って貰わないくらいわたくしのお古が気に入ったのね」とステラがウィリアムを見ながら言った。
『服を作らない・・・アリスの予算!あっ?・・・口に出すな』と侯爵は自分を抑えた。
「ウィリアム、すまない。アリスにも謝りたい。こちらでも探す」と国王が頭を下げると
「頭を下げていただく必要はありません。探すのもこちらでやります。それでは失礼します」と侯爵は言うと
ポーレットに声をかけることなく部屋を出た。それをみてポーレットは
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