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第19話 天の山
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ぎこちない歩みで角を曲がるとぱっと視界が開けて山が全部見えた。
見たらすぐにわかる天の山だ。
「はぁーーー」とアリスが感嘆の声を出してしまったといった顔をしてすました顔になったが、すぐに嬉しそうな顔になった。
アレクはなにか話しかけたかったが、上手い言葉が見つからず、アリスと並んで山を見た。
「素晴らしいですね。いきなり山が近くなって驚きました。ここまで来たんですね。遠くに山が見えた時も嬉しかったですし毎日近く大きくなるのも嬉しかったですし、いきなり大きくなって・・・アレク様連れて来ていただいてありがとうございます」
「わたしも驚いた。調べて知っていたけど・・・驚いた。素晴らしいね。もうすぐ休憩地点だ。行こう」とさりげなく背を押した。
そこには小さな家が建っていた。なかにはいると窓際に案内された。
「おや、歩いていた人たちだね。わたしたち真似して少し歩いて見たんだよ。いいものだね。ゆっくり休むといいね」と話しかけられて驚いたが
「えぇ、最初は大変だったけど、どんどん調子がよくなってね。ありがたいことだ」とデイビスが答えた。
「そうかい。これから歩く時間を取り入れよう。それじゃお先に」と出て行った。
席についてアレクが
「アリス。お腹が空いただろう」と言うと
「好きなのを選んでごらん」とデイビスがメニューを渡した。
開いたアリスは軽く目を見張ると
「好きなものですか?」と言いながらページをめくり
「フルーツサンド」と言った。
「美味しそうだね。わたしはフルーツグラタンと卵サンド」
「これは、リンゴを揚げたもの?」とデイビスが給仕に尋ねた。
「はい、薄い衣をつけてリンゴを揚げたものです。リンゴは生のまま使います」と説明されると
「それがいい。飲み物はどうする?」と皆に聞いた。
「おすすめは?」とアレクが給仕に尋ねた。
「このリンゴのお酒がおすすめです。発泡酒は普通よりアルコールが少ないです。リンゴの蒸留酒もあります」と説明してくれた。
「アリス。発泡酒を試してみる?」とアレクが囁くとアリスはにっこりとうなずいた。
「発泡酒を三つと蒸留酒を一つ」とアレクが注文するとデイビスが
「美味しそうだ」と言った。
「アリス、体調はどうですか?足はどうですか?水ぶくれが出来てませんか?」
「なにも出来ていませんが、足が疲れたって感じがします」
「これだけ歩けば誰でもそうなります」とデイビスが答えた。
「アリス、ここからホテルまでは馬車に乗ってくれ。我慢してたけど心配でわたしが参りそうだ」とアレクが言うとアリスとデイビスは微笑み合い、アリスは
「はい、そうします。疲れました」と答えてアレクを安心させた。
見たらすぐにわかる天の山だ。
「はぁーーー」とアリスが感嘆の声を出してしまったといった顔をしてすました顔になったが、すぐに嬉しそうな顔になった。
アレクはなにか話しかけたかったが、上手い言葉が見つからず、アリスと並んで山を見た。
「素晴らしいですね。いきなり山が近くなって驚きました。ここまで来たんですね。遠くに山が見えた時も嬉しかったですし毎日近く大きくなるのも嬉しかったですし、いきなり大きくなって・・・アレク様連れて来ていただいてありがとうございます」
「わたしも驚いた。調べて知っていたけど・・・驚いた。素晴らしいね。もうすぐ休憩地点だ。行こう」とさりげなく背を押した。
そこには小さな家が建っていた。なかにはいると窓際に案内された。
「おや、歩いていた人たちだね。わたしたち真似して少し歩いて見たんだよ。いいものだね。ゆっくり休むといいね」と話しかけられて驚いたが
「えぇ、最初は大変だったけど、どんどん調子がよくなってね。ありがたいことだ」とデイビスが答えた。
「そうかい。これから歩く時間を取り入れよう。それじゃお先に」と出て行った。
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「アリス。お腹が空いただろう」と言うと
「好きなのを選んでごらん」とデイビスがメニューを渡した。
開いたアリスは軽く目を見張ると
「好きなものですか?」と言いながらページをめくり
「フルーツサンド」と言った。
「美味しそうだね。わたしはフルーツグラタンと卵サンド」
「これは、リンゴを揚げたもの?」とデイビスが給仕に尋ねた。
「はい、薄い衣をつけてリンゴを揚げたものです。リンゴは生のまま使います」と説明されると
「それがいい。飲み物はどうする?」と皆に聞いた。
「おすすめは?」とアレクが給仕に尋ねた。
「このリンゴのお酒がおすすめです。発泡酒は普通よりアルコールが少ないです。リンゴの蒸留酒もあります」と説明してくれた。
「アリス。発泡酒を試してみる?」とアレクが囁くとアリスはにっこりとうなずいた。
「発泡酒を三つと蒸留酒を一つ」とアレクが注文するとデイビスが
「美味しそうだ」と言った。
「アリス、体調はどうですか?足はどうですか?水ぶくれが出来てませんか?」
「なにも出来ていませんが、足が疲れたって感じがします」
「これだけ歩けば誰でもそうなります」とデイビスが答えた。
「アリス、ここからホテルまでは馬車に乗ってくれ。我慢してたけど心配でわたしが参りそうだ」とアレクが言うとアリスとデイビスは微笑み合い、アリスは
「はい、そうします。疲れました」と答えてアレクを安心させた。
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