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第55話 騎士団の野外演習?
スター騎士団と王国騎士団は合同野外演習をすることにした。
王宮の守りを残して、全員が参加した。
演習の開催に当たって制服を新調した。制服は適当に配られたため、スター騎士団員が王国の制服を支給され、また反対のことも起こった。
団員はそれに不満も疑問もなく、久しぶりのちゃんとした制服を喜んだ。
彼らは制服単位で並ぶと出発した。演習ということで隠密行動だった。
演習は三日の予定が白熱して五日に延びた。夜襲も交えて行われたそれを経験して、騎士団は強く、たくましくなった。
僅差で破れた王国騎士団の制服組が、前を。スター騎士団組が後ろを歩いて王都に戻った。
この出来事。合同野外演習は間者から各国に広まった。クレールスター皇国と王国が国境で衝突したと。
クレールスター皇国の東に位置するスペリオル皇国は、スペリオル皇国へ向いていた目が他に回ったと判断した。戦争を仕掛けるのは今だと思った。兼ねて準備しているからすぐに行けると思ったが、早くから準備したものを点検するのに時間がかかって奇襲する機会を逃した。
皇帝はそれならと、腰を据えて準備を始めた。
リーブル王国の南に位置する小国は兼ねての約束通り、兵力を結集して王都を目指した。
知らせを聞いた特務部はすぐに、対策室を作り委員が集まった。
室長はアレクとアリスが努めた。
「小国軍の連合軍ですね。わたくしの初陣?にふさわしい相手ですね。力で押し切るのもありですが、試してみたいやり方があります。資料を配るわけにはいきませんので、作戦はわたくしの頭のなかだけ。皆さまは、都度の指示に従っていただくようお願いします。今日はここまで。わたくしは二・三日、留守にします」
そういうとアリスはドアに向かったが、振り返って
「まかせて下さい」と笑うと出て行った。残ったアレクは
「いい作戦だと思う。しっかりやってくれ」と言うとアリスを追った。
アリスは領地をまわり、各地区の責任者と会って打ち合わせをした。
海の一族の孫とも会った。
「アリス様・・・かしこまりました」と言われてアリスはうなずいた。
アリスが出発したのと時を同じくして、王都の騎士団は各地区の有力者や責任者のもとを訪れた。
「なんですって?それは」と言う相手に人差し指を唇に当てて声を抑えるように合図して
「本当です。王都が戦場になれば皆さんを守る方法がありません。避難していただくのが一番安全です。泊まる場所など不自由ですが出来るだけの対策をとります。小さい子や妊婦さんのいる家族は早めの出発を・・・慌てることはないですよ。ですが時間はあまりありません。三日たったらもう一度来ます」と言うと団員は帰っていった。
「なんてことだ」彼は慣れ親しんだ部屋を見ながら部屋を見ながらつぶやいた。
アリスが特務部に顔を出して、対策委員を集めた。
「王都の住民を避難させます。王都を戦場にするからです」
委員はぽかんとアリスを見た。王都を?守る場所だよな?
「驚かれるでしょうが、王都にある城や建物の歴史的価値は理解しております。ですが、農地を荒らされるよりましだと思います。農地の復旧には時間がかかりますし、その間収穫が。それなら王都を荒らされたほうがましです。
特務部はどこでも行けます。港にでも北でも南でも。図書館が惜しいですが・・・
皆さんは身のまわりのものを持って、住民と一緒に避難して下さい。王室と貴族はあちらに任せます。質問はありますか?」
「いつごろの出発ですか?」
「いまのところ決まっていません。国境付近で迎え撃ったと連絡が来ています。撤退しているとも。あっ皆さまの避難先は伯爵領です。用意は整っておりますので、そこは安心して下さい」
「手の空いたものは図書館の荷物をまとめます」
「ありがとう。お願いします」とアリスが締めくくって対策室での話は終わった。
王宮の守りを残して、全員が参加した。
演習の開催に当たって制服を新調した。制服は適当に配られたため、スター騎士団員が王国の制服を支給され、また反対のことも起こった。
団員はそれに不満も疑問もなく、久しぶりのちゃんとした制服を喜んだ。
彼らは制服単位で並ぶと出発した。演習ということで隠密行動だった。
演習は三日の予定が白熱して五日に延びた。夜襲も交えて行われたそれを経験して、騎士団は強く、たくましくなった。
僅差で破れた王国騎士団の制服組が、前を。スター騎士団組が後ろを歩いて王都に戻った。
この出来事。合同野外演習は間者から各国に広まった。クレールスター皇国と王国が国境で衝突したと。
クレールスター皇国の東に位置するスペリオル皇国は、スペリオル皇国へ向いていた目が他に回ったと判断した。戦争を仕掛けるのは今だと思った。兼ねて準備しているからすぐに行けると思ったが、早くから準備したものを点検するのに時間がかかって奇襲する機会を逃した。
皇帝はそれならと、腰を据えて準備を始めた。
リーブル王国の南に位置する小国は兼ねての約束通り、兵力を結集して王都を目指した。
知らせを聞いた特務部はすぐに、対策室を作り委員が集まった。
室長はアレクとアリスが努めた。
「小国軍の連合軍ですね。わたくしの初陣?にふさわしい相手ですね。力で押し切るのもありですが、試してみたいやり方があります。資料を配るわけにはいきませんので、作戦はわたくしの頭のなかだけ。皆さまは、都度の指示に従っていただくようお願いします。今日はここまで。わたくしは二・三日、留守にします」
そういうとアリスはドアに向かったが、振り返って
「まかせて下さい」と笑うと出て行った。残ったアレクは
「いい作戦だと思う。しっかりやってくれ」と言うとアリスを追った。
アリスは領地をまわり、各地区の責任者と会って打ち合わせをした。
海の一族の孫とも会った。
「アリス様・・・かしこまりました」と言われてアリスはうなずいた。
アリスが出発したのと時を同じくして、王都の騎士団は各地区の有力者や責任者のもとを訪れた。
「なんですって?それは」と言う相手に人差し指を唇に当てて声を抑えるように合図して
「本当です。王都が戦場になれば皆さんを守る方法がありません。避難していただくのが一番安全です。泊まる場所など不自由ですが出来るだけの対策をとります。小さい子や妊婦さんのいる家族は早めの出発を・・・慌てることはないですよ。ですが時間はあまりありません。三日たったらもう一度来ます」と言うと団員は帰っていった。
「なんてことだ」彼は慣れ親しんだ部屋を見ながら部屋を見ながらつぶやいた。
アリスが特務部に顔を出して、対策委員を集めた。
「王都の住民を避難させます。王都を戦場にするからです」
委員はぽかんとアリスを見た。王都を?守る場所だよな?
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特務部はどこでも行けます。港にでも北でも南でも。図書館が惜しいですが・・・
皆さんは身のまわりのものを持って、住民と一緒に避難して下さい。王室と貴族はあちらに任せます。質問はありますか?」
「いつごろの出発ですか?」
「いまのところ決まっていません。国境付近で迎え撃ったと連絡が来ています。撤退しているとも。あっ皆さまの避難先は伯爵領です。用意は整っておりますので、そこは安心して下さい」
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