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第57話 小国群の軍勢
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小国群のある国の王女がリーブル王国の王女がやっているお茶会に招待された。驚いたが護衛を多数つけて送り出した。護衛は途中で別行動をしながら王女を王宮に送り届けて、また帰って来た。その王女からの伝手で小国群の令嬢がお茶会に誘われ、どの国も護衛をつけて送り出した。護衛たちはなんとなく親しくなった。
帰ってからも令嬢たちはお互いに国を超えてお茶会をしては噂話に興じた。
護衛たちはなんとなく親しくなった。
そんなある日、リーブル王国とクレールスター皇国の軍が小競り合いを始めた。
クレールスター皇国が勝って王都に進軍した。
王都からはたくさんの民が避難しているようだ。
王都は今、どちらが支配しているのか? 王都に王室は残っているらしい。使用人も残っているらしい。
小国群は、とりあえず様子見を兼ねて、連合軍を出すことにした。王国が弱っていれば、それを叩いて王国を手に入れる。
皇国が残っていれば、援軍だと言って報奨を貰えばいい。
王国の地理はお茶会の出入りの時に調査済みだ。進軍は楽だろう。彼らは勝利を確信していた。
最初、国境を越えたとき軍勢がいて驚いたが、向こうも驚いたようで少し剣を交えると逃げて行った。
「多分、偶然ここにいたのでしょうね。あれは急ぎ報告に向かうでしょうから、討ち取ったほうがいいでしょう」
大多数を占めたこの意見に従って連合軍は、追いかけた。
王国軍は弱腰ながら、勝手知ったる自国の地理はわかっているようで、時たま、伏兵を置いていた。
一度など陣を構えて待っていた。
「行けーーーここで、やつらを退ければ大手柄だぞ。行けーーー」と相手指揮官が兵を鼓舞する声が聞こえた。
「あちらは援軍を呼んでないようですね。ここで戦うようです。数では勝っています。兵を減らさないように慎重に進みましょう。やつらがかかってきたら相手にしましょう」
こんな意見に従って彼らはゆっくり進んだが、いつのまにか王国軍は後方に回っていて、連合軍は王都に向かって追い立てられた。
そのうえ、途中の村で食料を得ようとしても村の守りは固かった。
たまに侵入できる村に入った兵は帰ってこなかった。
彼らはそれぞれの国に援軍を頼んだ。
「深く相手国に食い込んでますね。ここで追い打ちをかけるのは勝利の定石です。援軍を出しましょう」と言うことで各国は援軍を出した。
「戦後の利権は貢献度で決まるでしょう。できるだけ多めに援軍を出しましょう。え?隣国がこの隙に侵略? いえいえそれはありませんよ。隣国は援軍を全力で出してますよ。こちらに来る余裕はないですね。えぇそうですよ。援軍は多いほど良いですよ。負けてはなりません」
そこに知らせが来た。クレールスター皇国からの軍が、王宮に入って戦利品を馬車に積み込んでいると。
遅れてはいけない。援軍の兵たちは競争で王都を目指した。
第一陣はへとへとよれよれながら、王国軍と一戦交える覚悟をしていた。
しかし王室や三公爵家と支持者の貴族に迎えられて驚いた。それどころか
「あなたがたを恐れて軍は出て行ったみたい」と歓迎された。
特に王女は
「あぁミランダは元気かしら」とか「ジェーンはどうしてる?」とかにこにこしていた。
彼らは久しぶりにまともな食事にありついた。そして主が避難して空いた家を使わせて貰った。
帰ってからも令嬢たちはお互いに国を超えてお茶会をしては噂話に興じた。
護衛たちはなんとなく親しくなった。
そんなある日、リーブル王国とクレールスター皇国の軍が小競り合いを始めた。
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王都からはたくさんの民が避難しているようだ。
王都は今、どちらが支配しているのか? 王都に王室は残っているらしい。使用人も残っているらしい。
小国群は、とりあえず様子見を兼ねて、連合軍を出すことにした。王国が弱っていれば、それを叩いて王国を手に入れる。
皇国が残っていれば、援軍だと言って報奨を貰えばいい。
王国の地理はお茶会の出入りの時に調査済みだ。進軍は楽だろう。彼らは勝利を確信していた。
最初、国境を越えたとき軍勢がいて驚いたが、向こうも驚いたようで少し剣を交えると逃げて行った。
「多分、偶然ここにいたのでしょうね。あれは急ぎ報告に向かうでしょうから、討ち取ったほうがいいでしょう」
大多数を占めたこの意見に従って連合軍は、追いかけた。
王国軍は弱腰ながら、勝手知ったる自国の地理はわかっているようで、時たま、伏兵を置いていた。
一度など陣を構えて待っていた。
「行けーーーここで、やつらを退ければ大手柄だぞ。行けーーー」と相手指揮官が兵を鼓舞する声が聞こえた。
「あちらは援軍を呼んでないようですね。ここで戦うようです。数では勝っています。兵を減らさないように慎重に進みましょう。やつらがかかってきたら相手にしましょう」
こんな意見に従って彼らはゆっくり進んだが、いつのまにか王国軍は後方に回っていて、連合軍は王都に向かって追い立てられた。
そのうえ、途中の村で食料を得ようとしても村の守りは固かった。
たまに侵入できる村に入った兵は帰ってこなかった。
彼らはそれぞれの国に援軍を頼んだ。
「深く相手国に食い込んでますね。ここで追い打ちをかけるのは勝利の定石です。援軍を出しましょう」と言うことで各国は援軍を出した。
「戦後の利権は貢献度で決まるでしょう。できるだけ多めに援軍を出しましょう。え?隣国がこの隙に侵略? いえいえそれはありませんよ。隣国は援軍を全力で出してますよ。こちらに来る余裕はないですね。えぇそうですよ。援軍は多いほど良いですよ。負けてはなりません」
そこに知らせが来た。クレールスター皇国からの軍が、王宮に入って戦利品を馬車に積み込んでいると。
遅れてはいけない。援軍の兵たちは競争で王都を目指した。
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しかし王室や三公爵家と支持者の貴族に迎えられて驚いた。それどころか
「あなたがたを恐れて軍は出て行ったみたい」と歓迎された。
特に王女は
「あぁミランダは元気かしら」とか「ジェーンはどうしてる?」とかにこにこしていた。
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