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15 ポーション作り
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朝、食事がすむと
「僕、冒険者ギルドに登録して、簡単な仕事を紹介して貰います。野菜や薬草はまだ育ってないので売れないでしょう」とレイモンドは言った。
「食べるくらいはあるから、レイはまだ・・・」とカミーユが答えると
「僕、カミーユより大きいけど」
「大きさじゃなくて」とカミーユが背伸びしながら答えると
「わかってますって・・・だけど。体の大きさから言うと僕は大人ですよ。頼って下さい」といつもとは逆にカミーユの頭を撫でた。
「行ってきます。気をつけて行きますからね」とレイモンドは歩きかけたが、戻って来て
「心配だから、結界を張っておいて」
「結界? うんと魔力がなくなって」とカミーユは言ったが
「やってみて、出来てたんでしょ?」
カミーユは集中した。野営の時などに安全を確保するために張っていた結界だ。銀色の光が浮かぶと四方に広がった。
「うん、安全の為だから、この家とそのへんの畑ぐらいで・・・なにか来たら結界に、逃げ込んでね」
「どれくらい維持できるかしら」とカミーユが首をかしげながら言うと
「どれくらい維持してたの?」
「一晩よ。見張りもいるから補助の為の結界よ」とカミーユが答えると
「これがあれば見張りもいらなそうですね。それでは行って来ます」とレイモンドは出かけた。
レイモンドは冒険者登録をすませると、荷物運びの依頼をすませた。
依頼主はお礼と言って一冊の本をくれた。ギルドに戻って依頼達成の報告を済ませるとレイモンドは家に戻った。
スープとパンの簡単な夕食だったが、カミーユが摘んで来た野の花が食卓を飾っていた。
夕食後、レイモンドは本をカミーユに渡した。
「『ポーション作りの基本』ってわたしが?」
「うん。カミーユ魔力が戻ったから作れるのではと思って。カミーユ優しいから人を助けたいと思うでしょ?だけど神殿みたいなのは、僕が嫌だから・・・ポーションならいいかなって。材料はここで作れるし、僕も採ってくるから」
「しばらく、本で勉強してて、道具は冒険者で稼いで買って来るから」とレイモンドが言うと
「まぁありがとう、レイモンド。助かるわ、そのうち」とカミーユが言い換えた所でレイモンドはカミーユを抱きしめると
「僕、大きくなって良かった。あなたを抱きしめられるし、守れる。冒険者にもなれるし・・・子供の体じゃ無理なことばかりだ」
「苦しいわ、レイ。離して」とカミーユが言ってレイモンドは渋々手を緩めた。
「そうだ。カミーユ結界を張っていてどうですか?」
「あら、忘れてた。張ったままだけど、どってことないわ」
「素晴らしいですね」と言うと
「安心したせいか、眠くなりました。さきに休みます」とレイモンドは寝室に引き上げた。
カミーユはしばらく本をぱらぱらとしていたが、
「なんとか出来そうね」と言いながらベッドに入った。
「僕、冒険者ギルドに登録して、簡単な仕事を紹介して貰います。野菜や薬草はまだ育ってないので売れないでしょう」とレイモンドは言った。
「食べるくらいはあるから、レイはまだ・・・」とカミーユが答えると
「僕、カミーユより大きいけど」
「大きさじゃなくて」とカミーユが背伸びしながら答えると
「わかってますって・・・だけど。体の大きさから言うと僕は大人ですよ。頼って下さい」といつもとは逆にカミーユの頭を撫でた。
「行ってきます。気をつけて行きますからね」とレイモンドは歩きかけたが、戻って来て
「心配だから、結界を張っておいて」
「結界? うんと魔力がなくなって」とカミーユは言ったが
「やってみて、出来てたんでしょ?」
カミーユは集中した。野営の時などに安全を確保するために張っていた結界だ。銀色の光が浮かぶと四方に広がった。
「うん、安全の為だから、この家とそのへんの畑ぐらいで・・・なにか来たら結界に、逃げ込んでね」
「どれくらい維持できるかしら」とカミーユが首をかしげながら言うと
「どれくらい維持してたの?」
「一晩よ。見張りもいるから補助の為の結界よ」とカミーユが答えると
「これがあれば見張りもいらなそうですね。それでは行って来ます」とレイモンドは出かけた。
レイモンドは冒険者登録をすませると、荷物運びの依頼をすませた。
依頼主はお礼と言って一冊の本をくれた。ギルドに戻って依頼達成の報告を済ませるとレイモンドは家に戻った。
スープとパンの簡単な夕食だったが、カミーユが摘んで来た野の花が食卓を飾っていた。
夕食後、レイモンドは本をカミーユに渡した。
「『ポーション作りの基本』ってわたしが?」
「うん。カミーユ魔力が戻ったから作れるのではと思って。カミーユ優しいから人を助けたいと思うでしょ?だけど神殿みたいなのは、僕が嫌だから・・・ポーションならいいかなって。材料はここで作れるし、僕も採ってくるから」
「しばらく、本で勉強してて、道具は冒険者で稼いで買って来るから」とレイモンドが言うと
「まぁありがとう、レイモンド。助かるわ、そのうち」とカミーユが言い換えた所でレイモンドはカミーユを抱きしめると
「僕、大きくなって良かった。あなたを抱きしめられるし、守れる。冒険者にもなれるし・・・子供の体じゃ無理なことばかりだ」
「苦しいわ、レイ。離して」とカミーユが言ってレイモンドは渋々手を緩めた。
「そうだ。カミーユ結界を張っていてどうですか?」
「あら、忘れてた。張ったままだけど、どってことないわ」
「素晴らしいですね」と言うと
「安心したせいか、眠くなりました。さきに休みます」とレイモンドは寝室に引き上げた。
カミーユはしばらく本をぱらぱらとしていたが、
「なんとか出来そうね」と言いながらベッドに入った。
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