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8話 アルスター学園

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「もうっほんとにパパったら」
と言いながらお兄ちゃんが寝ているベットに近づいた
「ふぁ~~、そろそろ眠くなってきたなぁ」
と言いながら私はベットに入った
ベットの中は何とも言えない感じでとても落ち着かなかった


「こんなんじゃ眠れないよ」
と言っていると横から
「今日はごめんね、メリー」
とお兄ちゃんが言ってきた
「え!え!!え!?お、おにいちゃん、い、いつから、おきてたの」
と動揺しながら私が言うとお兄ちゃんは
「メリーがベットに入るか悩んでいた時からかな?」
と笑いながらお兄ちゃんは言った
「もう、起きてたなら声掛けてくれれば良かったのに」
と私が言うとお兄ちゃんは
「少しメリーと話がしたくてね」
と笑いながら言った、その顔反則だよと思いながら
「話ってなに?」
と私が訊くとお兄ちゃんは
「うん、何で急に学園から戻ってきたの」
と訊かれ私は黙っとこうと思ったがお兄ちゃんの真剣な表情には勝てなかった


「実はね、うちより名家の貴族に求婚を求められて、ちょっと合ってね......逃げてきたの」
と正直に言った、やっぱり驚いていたけど直ぐに
「それは、主に言ったのですか?」
とお兄ちゃんが言うと私は黙って首を横に振った
「何で、人を頼らないのですか!!」
とお兄ちゃんに怒られた
「だって、パパとママに迷惑かけたくなくって......」
と私が言うと、お兄ちゃんは今度は優しい声で
「主やエマ様に言えなかったら僕を頼ってください、僕はメリーの専属執事なのですから、僕を頼ってください」
と耳元でそっと言ってくれた
「うん、ごめんなさい、お兄ちゃん」
と言い私は意識を手放した。

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今、メリーは僕の横でスヤスヤと寝息を立てて寝ている
「メリーも色々苦労してたんだね」
と言い僕はそっとメリーを撫でた
「えへへ、おにぃちゃん」
とメリーが寝言を言っていた
「これからは君の事は僕が護るから」
と言い僕も意識を手放した。



「おはよう、ルーク」
と言う、主の声で僕は目を覚ました
「おはようございます、主......え?何で主が起こしに来たのですか?」
と僕が慌てて言うと主は
「いやぁ、メアリーに頼まれてね、それにしても、仕事初日から、寝坊とは関心しないな」
と言い主に注意を受けた
「はい、すいません、主、今はお暇はありますか?」
と僕が訊くと主は
「うん、今は大丈夫だよ、何かあったのかい?」と心配そうに主は言った
「実は、メアリー様のことなんですが」
と言うと主は真剣な表情をして
「何か分かったのかい?」
と肩を掴んで迫って来る主に
「落ち着いて下さい、主、今から話すので」
と言うと主は
「あぁ、そうだね、では聞かせてくれないか?」
と冷静さを取り戻した主に言われメリーから聞いたことをある程度の事は話した、だが乱暴を受けそうになった事は伏せといた
「ふむ、そうか求婚だったのか、どう対策をしようかな?」
と主が悩んでいるから僕から1つ提案をした
「主、これはあくまで提案なのですが、メアリー様の一件私に任せてくれないでしょうか?」
と言うと少し考えて、主は優しく微笑みながら
「うん、ルークがそう言うなら今回の件は全てルークにまかせるよ」
と言ってくれた
「ありがとうございます」
と僕が言うと主は
「と言う事は、ルークもアルスター学園に通うって事でいいんだね?」
と微笑みながら主が言った
「はい、そうなりますね」
と僕が言うと主は
「となると編入試験を受ける必要があるな」
と言いながら何かを考えていた
「まぁ、ルークなら何とかなるか」
と言い納得してしまった
「それで、主、編入試験の内容なのですが」
と聞こうとした時、
「おっと、その前にルークもう朝食が出来てるから起こしに来たんだ、と言うことで、この話は後でにして朝食を取りに行こう」
と主に言われ僕達はリビングに向かった
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