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亡き親友
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輝「…白衣の下そうなってんのね…」
チミアル「まぁ…これで一応僕は裸なんだけど…」
輝「え?それで裸なの?それ宇宙服とかじゃなくって?」
チミアル「そ、そう…だけど?」
輝「………と、とにかくお風呂に入るよ!」
チミアル「うん…」
-入浴中-
チミアル「ま、待って…これに入るの…?」
輝「え?深い?大丈夫だとは思うけど…」
チミアル「え…ちょっと…ま、待って…!まだ、心の準備が…!」
輝「行くよー、ほい。」
チミアル「ちょ…待っ………立てば問題無いか…」
輝「大丈夫なんかい。」
チミアル「うん。」
輝「あ、あの白衣になんか入ったまま洗濯したらやだから白衣のポケット確認してくるね。」
チミアル「…?なにも入ってないと思うけど…」
輝「念の為。んじゃ、ちょっと待ってて!」
チミアル「………」
-洗面所-
輝「んと…あ、やっぱり何か入ってる。本人は何も入ってないとか言ってたけど入ってるじゃん…」
そう呟いて私は、白衣のポケットの中身を取り出した。
輝「これは…壊れてるけどスマホね。落下の衝撃で壊れたのかしら?こっちは………ん?」
もう一つのポケットに入っていたのは写真だった。
輝「これは…写真?」
チミアルくんと…もう一人、白衣を着た誰かが写っている。
でも、もう一人のほうは顔の部分が黒く塗りつぶされている。
これは…誰?
本人に聞いてみるしかないか…
-浴室-
輝「お待たせー!」
チミアル「おかえり…何を持ってるの?」
輝「もー、入ってるじゃん!入ってないとか言ってたのに。」
チミアル「ご、ごめん…」
輝「ところで…この写真の左のほうにいるのは誰?」
チミアル「………誰だっけ…?でも…確か…」
輝「覚えてないの?」
チミアル「確か………親友…?」
輝「えっ?親友?」
チミアル「確か…そうだった筈…名前は…確か…あれ…思い出せない…?」
輝「………あと、なんで塗りつぶしてあるの?」
チミアル「なんでだっけ………思い出せない………」
輝(………悪縁、死別、生き別れ、色んな可能性があるわね。でも、死別の場合…普通、死んだ親友を忘れる為に塗りつぶすかな…?)
チミアル「…輝さん?」
輝「…えっ?あっ、ごめんごめん!早く済ませちゃおっか!」
チミアル「…うん。」
輝(死別した親友…か…)
-リビング-
輝「傷、大丈夫?」
チミアル「おかげ様で、治ってきたよ。」
輝「良かった。」
チミアル「…疲れたな。」
輝「そっか。ちょっと寝る?」
チミアル「…じゃぁ、寝る…」
輝「分かった。毛布はそこにあるから。おやすみ。」
チミアル「うん、おやすみ。」
-夢-
……………
親友…か…
誰だったかな…
チミアル「このタスクだけしたら…研究に戻りましょうかね…」
???「あ!チミアルくん!やっほー!」
チミアル「あ、セシルさん、こんにちは。」
セシル「敬語使わなくて良いって言ったじゃん前もー!」
チミアル「あ…ごめん。」
ビルツ「セシルサン!コンニチハ!」
セシル「やぁ、ビルツくん。博士の研究の調子は?」
ビルツ「ソコソコ…デスネ。」
チミアル「いやいや…まだ全然だよ。」
セシル「そっかそっか!まぁ、ゆっくりでいいよ!出来ればそれでいいんだし!」
チミアル「そ、そうだね…ところでセシルさん、君のほうは?」
セシル「アハハ!全っ然だよ!」
チミアル「お、お互い頑張ろっか。」
セシル「うん!じゃ、また!」
チミアル「うん。」
でも………確か………
-DEAD BODY REPORTED-
チミアル「…?」
ピンク「セシルの現行犯よ!」
レッド「俺も見た!」
グレイ「僕も。」
セシル「えぇっ!?ち、違うよ!」
イエロー「まず、誰がどこで殺害されたの?」
ピンク「コックピットでライムが殺害されていた!そして、私達はセシルが通気孔で逃げる所を見た!」
チミアル「え…いや、セシルさんがそんなことをする訳が…」
レッド「チミアル、そういやお前、セシルと仲良いんだって?」
チミアル「そ、そうですけど…何か…?」
イエロー「これ、セシルくんとチミアルくんインポスター説ない?」
グレイ「有り得る。現に、僕達はセシルが通気孔で逃げる所を見た。それをチミアルが庇っているということはチミアルも共犯の可能性が高い。」
チミアル「し、しかし…彼はそんなことをする人だとは思わないんです…!」
セシル「………」
レッド「それはお前個人の見解だろ?でも俺達は実際に見たんだ。受け入れろ、これが現実だ。」
チミアル「でも……!」
ビルツ「ハ、博士…!ソレ以上ハ…」
セシル「………もういいよ。チミアルくん。」
チミアル「……え」
ピンク「吐いたわね。」
レッド「吐いたな。」
グレイ「認めたね。」
チミアル「……ぁ……ぇ…ぁ…」
セシル「ごめん。チミアルくん。今まで騙して。」
チミアル「セ……シ…ル……さ…ん……?」
セシル「ごめんね。逝かなきゃ。」
レッド「ほれ、行くぞ。」
チミアル「ぁ……ァ…ア…あ……」
どうして。
-続-
チミアル「まぁ…これで一応僕は裸なんだけど…」
輝「え?それで裸なの?それ宇宙服とかじゃなくって?」
チミアル「そ、そう…だけど?」
輝「………と、とにかくお風呂に入るよ!」
チミアル「うん…」
-入浴中-
チミアル「ま、待って…これに入るの…?」
輝「え?深い?大丈夫だとは思うけど…」
チミアル「え…ちょっと…ま、待って…!まだ、心の準備が…!」
輝「行くよー、ほい。」
チミアル「ちょ…待っ………立てば問題無いか…」
輝「大丈夫なんかい。」
チミアル「うん。」
輝「あ、あの白衣になんか入ったまま洗濯したらやだから白衣のポケット確認してくるね。」
チミアル「…?なにも入ってないと思うけど…」
輝「念の為。んじゃ、ちょっと待ってて!」
チミアル「………」
-洗面所-
輝「んと…あ、やっぱり何か入ってる。本人は何も入ってないとか言ってたけど入ってるじゃん…」
そう呟いて私は、白衣のポケットの中身を取り出した。
輝「これは…壊れてるけどスマホね。落下の衝撃で壊れたのかしら?こっちは………ん?」
もう一つのポケットに入っていたのは写真だった。
輝「これは…写真?」
チミアルくんと…もう一人、白衣を着た誰かが写っている。
でも、もう一人のほうは顔の部分が黒く塗りつぶされている。
これは…誰?
本人に聞いてみるしかないか…
-浴室-
輝「お待たせー!」
チミアル「おかえり…何を持ってるの?」
輝「もー、入ってるじゃん!入ってないとか言ってたのに。」
チミアル「ご、ごめん…」
輝「ところで…この写真の左のほうにいるのは誰?」
チミアル「………誰だっけ…?でも…確か…」
輝「覚えてないの?」
チミアル「確か………親友…?」
輝「えっ?親友?」
チミアル「確か…そうだった筈…名前は…確か…あれ…思い出せない…?」
輝「………あと、なんで塗りつぶしてあるの?」
チミアル「なんでだっけ………思い出せない………」
輝(………悪縁、死別、生き別れ、色んな可能性があるわね。でも、死別の場合…普通、死んだ親友を忘れる為に塗りつぶすかな…?)
チミアル「…輝さん?」
輝「…えっ?あっ、ごめんごめん!早く済ませちゃおっか!」
チミアル「…うん。」
輝(死別した親友…か…)
-リビング-
輝「傷、大丈夫?」
チミアル「おかげ様で、治ってきたよ。」
輝「良かった。」
チミアル「…疲れたな。」
輝「そっか。ちょっと寝る?」
チミアル「…じゃぁ、寝る…」
輝「分かった。毛布はそこにあるから。おやすみ。」
チミアル「うん、おやすみ。」
-夢-
……………
親友…か…
誰だったかな…
チミアル「このタスクだけしたら…研究に戻りましょうかね…」
???「あ!チミアルくん!やっほー!」
チミアル「あ、セシルさん、こんにちは。」
セシル「敬語使わなくて良いって言ったじゃん前もー!」
チミアル「あ…ごめん。」
ビルツ「セシルサン!コンニチハ!」
セシル「やぁ、ビルツくん。博士の研究の調子は?」
ビルツ「ソコソコ…デスネ。」
チミアル「いやいや…まだ全然だよ。」
セシル「そっかそっか!まぁ、ゆっくりでいいよ!出来ればそれでいいんだし!」
チミアル「そ、そうだね…ところでセシルさん、君のほうは?」
セシル「アハハ!全っ然だよ!」
チミアル「お、お互い頑張ろっか。」
セシル「うん!じゃ、また!」
チミアル「うん。」
でも………確か………
-DEAD BODY REPORTED-
チミアル「…?」
ピンク「セシルの現行犯よ!」
レッド「俺も見た!」
グレイ「僕も。」
セシル「えぇっ!?ち、違うよ!」
イエロー「まず、誰がどこで殺害されたの?」
ピンク「コックピットでライムが殺害されていた!そして、私達はセシルが通気孔で逃げる所を見た!」
チミアル「え…いや、セシルさんがそんなことをする訳が…」
レッド「チミアル、そういやお前、セシルと仲良いんだって?」
チミアル「そ、そうですけど…何か…?」
イエロー「これ、セシルくんとチミアルくんインポスター説ない?」
グレイ「有り得る。現に、僕達はセシルが通気孔で逃げる所を見た。それをチミアルが庇っているということはチミアルも共犯の可能性が高い。」
チミアル「し、しかし…彼はそんなことをする人だとは思わないんです…!」
セシル「………」
レッド「それはお前個人の見解だろ?でも俺達は実際に見たんだ。受け入れろ、これが現実だ。」
チミアル「でも……!」
ビルツ「ハ、博士…!ソレ以上ハ…」
セシル「………もういいよ。チミアルくん。」
チミアル「……え」
ピンク「吐いたわね。」
レッド「吐いたな。」
グレイ「認めたね。」
チミアル「……ぁ……ぇ…ぁ…」
セシル「ごめん。チミアルくん。今まで騙して。」
チミアル「セ……シ…ル……さ…ん……?」
セシル「ごめんね。逝かなきゃ。」
レッド「ほれ、行くぞ。」
チミアル「ぁ……ァ…ア…あ……」
どうして。
-続-
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