ステータスを好きにイジって遊んでたら、嫁たちが国造りを始めました

内海

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第7章 改変された世界

第349話 日本へ 学校②

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 指導室を出て校内を歩いていると、外からは元気な声が聞えて来る。
 グラウンドの外周を運動部が走り、陸上部らしき者達がスタートの練習をしていた。
 その中の10人ほどの女生徒が部活が終わったのか、校舎から少し離れた場所へと歩いて行く。

 2階の窓から飛び降りて女生徒たちの後をつけていくと、どうやら部室のようだった。
 長屋形式の部室で、いくつかの部室が繋がっている。
 女生徒たちは部室に入り扉の鍵を閉めたのだが、修斗は解錠アンロックの魔法を使い鍵を開け、部屋へと入っていく。

「大気中のMPが希薄だな。使えないレベルじゃないが、大きな魔法は使えそうにない」

 扉を開けると女生徒たちは着替えの最中らしく、運動着を中途半端に脱いだ状態だった。
 全員が動きを止めて修斗を見たので、丁度いいと思い順番に目を見るのだが、頭痛は起きなかった。
 一番近くに座っている女生徒の腕を掴み、引き寄せたかと思うとキスをする。

 しかしおかしな事に、女生徒たちは修斗を追い出すどころか悲鳴すら上げない。
 単純に恐怖ですくんでいるのか、それとも別の理由があるのか。
 結局全員とした後で、隣の部室、全員としたら次の部室と、この部室棟に居る女生徒とは全員ヤッてしまった。

 残念ながらこの部室棟には目的の女性は居ないようだ。
 外はすっかり暗くなり、そう言えば腹が減った修斗は食料を漁ろうと学校を出ようとする。

「あ、あなた! 待って、待ってちょうだい!」

 後ろから声がしたので振り向くと、女教師が小走りで寄ってきた。
 高くないとはいえヒールを履いているので走りにくそうだ。

「えっと、あの、い、今から帰るの? 送るわよ?」

 目を見たかと思うと直ぐに逸らし、モジモジしながら下を向いてしまった。
 しかし丁度いいものを見つけたようで、修斗は寝床を確保できた。

「お前は1人暮しか?」

「ひぇ!? そそそ、そうよ!? 誰も居ないから寂しく1人で食事して寝るだけなの!」

 早口でまくし立てるが、修斗は優しく腰に手を回す。

「そうか、なら俺が一緒に居てやろう」

 食事、睡眠、性欲の3つの欲を一気に解消できた。
 翌日の朝、女教師の車で学校に来ると、なにやら学校はとても騒がしくなっていた。
 校門の前にはカメラを構えた人だかり、ビデオカメラもあるだろうか。

「おいるり子、アレは何だ?」

「何かしら。それと、るりって呼んで欲しいな?」

 特に返事を返すことなく、車は校門に差し掛かろうとしていた。

「あ! あの子じゃないか? SNSで話題になってるのは!」

「本当だ! ん? 隣の女性は……お姉さんか?」

「何でもいい! 美少年に美女の姉弟きょうだいなんて絵になるな!」

 写真が取られ、ビデオカメラが修斗達を撮影している。
 流石にイラッとしたのか、撮影機材がいきなり火を噴いた。

「うわ!」
「きゃぁ!」
「な、なんだ!?」

 口々に悲鳴を上げ、カメラを地面に落としていく。
 その隙に車は中へと入っていく。
 入ったは入ったでいいが、車から降りた修斗を複数の男子生徒が待ち構えていた。

「お前か! 俺の彼女を無理やり犯したのは!」

「お前が……お前があの子の処女を!」

「俺の女に手を出すって事の意味、教えてやるぜ!!」

 どうやら昨日、部室棟に居た女生徒を全員犯したのだが、その彼氏や彼氏候補の男子生徒のようだ。
 寝取られたのだから恨まれても仕方がないだろう。

「随分とちゃちぃ武器だな。バットに木刀、メリケンサック、素手まで居るな」

 男子生徒たちは武器を構えているのだが、素人丸出しで、戦闘経験など皆無とすら……喧嘩くらいしか知らないだろう。
 
「ま、待ちなさいあなた達! 何があったか知らないけど、修斗君に乱暴をしてはダメよ!」

「うるせぇぞ淫乱教師! 昨日はさぞかしお楽しみだったんだろうなぁ? こいつを殺した後でお前を犯してやるよ!」

 一斉に修斗に襲い掛かる男子生徒達。
 しかし。
 そう、しかし修斗は全く動かなかったのだ。
 すべての攻撃をその身に受け、そして平然と立っていた。

「どうした、早くかかって来いよ」

 その言葉に激情し、力の限り武器を振るうのだが、修斗には全くダメージが入っていない。
 しまいには疲れて男子生徒が動けなくなってしまった。

「……弱すぎる。ザコ冒険者ですらもっとマシだった。やはり世界が違うと能力が違うもんだな」

 1歩大きく踏み出し、姿勢を低くして拳を握り、アンダースローで1人の男子生徒の腹めがけて拳を叩きこむ。
 男子生徒は嘔吐おうとしながら後方高くに吹き飛び、校舎に激突して止まった。
 次の生徒にはサッカーのように蹴飛ばし、地面を何度も転がって木に衝突する。

 次々に反撃を開始し、修斗を殺すと言っていた生徒たちは瀕死の状態になってしまった。

「弱いんだから戦闘なんて吹っ掛けてくるなよ。息をする程度の力でこのザマか」

 見学者は沢山いたのだが、誰も男子生徒達を助けようとしない。
 自分達に標的が移るのではないかと不安なのだ。

「おいるり、早く助けないと死んじまうぞ?」

「ひゃ!? ごごご、ごめんなさい! あ、あなた達! 早く保健室に運びなさい!」

 るり子女教師が指示を出してようやく男子生徒達に人が集まった。
 静かに運んでいるが、人だかりの中から1人の女生徒が姿を現す。

「ごめんなさい? アナタに恨みは無いんだけど、あまり学校で暴れられたら困るのよ」

 木刀を持っている少女は、今までの男子生徒とは違い戦い慣れているのがわかる。
 
「藤原あいか、お相手願えるかしら」
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