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74 私は贅沢者だな*(皇帝ラムシェーブル視点
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「あ、あ、あああぁ……はいるぅ……っ」
たっぷりぬかるませた隘路だが、押し開かれる時はやはり負担があるのかピクピクと震えている。その様子が堪らなく愛しい。
「う、ぅん……ぜんぶぅ……?」
「ああ、はいった」
「ん」
上手に出来たと満足そうに笑って、背中に腕を回す。
「さいしょはぁ死ぬかとおもったのになぁ……きもちいー……」
「いいのか?」
「いいよお~……そういう風になってんだもん……だからいいに、きまってるぅ」
にへら、と締まりのない顔で始終笑っている。いつもなら困った顔で眉を寄せているのに。渋々と体を開くのも良いのだが、こうやって積極的に強請りにくるのはたまらない。
この顔を見たくて高い酒を持って来させてしまう、狡いなと自分自身に苦笑するしかない。
「ラムぅ……奥、してぇ……」
「ああ、いいぞ。この奥だろう?」
「あ、あっ、そこっ!そこぉっ!すごいぃっ!」
気持ちいいと嬌声を上げるカズシ。素直に快楽を受け取るカズシは可愛い。だがいつもの嫌そうに耐えるディエスも良い。
「私は贅沢者かな……っ」
力強く突き込めば余程良い所にあたったのか、体が跳ねた。
「あっ!やぁ、そこぉ……すご、やっ、イ、イくぅっーーーーっ!」
「ふ……っ」
そうでなくても狭い後孔がきゅうっと引き締まる。
「あ、あ、あーーーーーーっ!」
背中が弓反り、ひくひくと搾り取るように震える。
「っつ……」
誘われるままに中にたっぷり吐き出すが、カズシは嫌な顔一つせず、恍惚の表情を浮かべていた。
「中、いっぱい……きもちいー……すきぃ……」
「カズシ、私も連れて行ってくれ」
お前のスローライフとやらに。
「ディエスのスローライフになら……いいよぉ……そのかわりぃ……ちゃんと、なにかできる、ようにー……」
「ディエス?」
細まっていた瞳が閉じてしまった。そのまま、規則正しい寝息が聞こえ始める。
「こら、そのまま寝るな」
言ってみるが、起きる気配がない。一気に深い眠りまで落ちたのか、完全に声が届いていないようだ。
「帝国皇帝に後始末をさせるとは。中々豪胆な奴め」
それでも、それすら可愛いと思うのだから、私も相当な物好きだと自分自身に溜息をついた。
「あだま、いだい」
「だろうな」
だって高いし、なんかすっきりして、幾らでも呑める、てか高いしと言いながら毎回これを繰り返しているのは不思議だが。
「今日は最初から薬湯を2杯持って来ましたよー!やるんですよね!あの「まずーい!もう一杯」!」
「……ルト……静かに……して」
「あ、はい!すいませんっ!」
ディエスは何故か不味い薬湯を2杯飲む。
「お約束なんだよ……」
何のだ?カズシの世界の決まりなのだろう。
「なあ、ラム……」
「なんだ?」
また何かあると言ったかと聞いてくるつもりだろう。私はそれに何も、と答えるし、ディエスもそれで納得するだろう。
「おれぇ、なんで頭にリボン巻いてるの?」
それは私には分からぬ作法であったなぁ。
「今日は……仕事休みますぅ……」
「そうなさってください。ディエス様は働きすぎです」
ルトが労りの言葉をかけると、当のディエスは薬湯の入っていたコップをストンと落としてしまった。
「は、働き、過ぎ……?い、いやいや、こんなの働いているうちに入らんだろ?朝ミーティングの前の資料整理みたいなもんよ?!それか休日の接待食事会程度だろ?!」
「え……ディ、ディエス様、本当にお休みくださいね……?なんなら明日もお休みにしましょうか……??」
「いやいや!?二日もいらないよ?!?!」
カズシは一体どれだけ働いていたのか……私も少し引いた。
たっぷりぬかるませた隘路だが、押し開かれる時はやはり負担があるのかピクピクと震えている。その様子が堪らなく愛しい。
「う、ぅん……ぜんぶぅ……?」
「ああ、はいった」
「ん」
上手に出来たと満足そうに笑って、背中に腕を回す。
「さいしょはぁ死ぬかとおもったのになぁ……きもちいー……」
「いいのか?」
「いいよお~……そういう風になってんだもん……だからいいに、きまってるぅ」
にへら、と締まりのない顔で始終笑っている。いつもなら困った顔で眉を寄せているのに。渋々と体を開くのも良いのだが、こうやって積極的に強請りにくるのはたまらない。
この顔を見たくて高い酒を持って来させてしまう、狡いなと自分自身に苦笑するしかない。
「ラムぅ……奥、してぇ……」
「ああ、いいぞ。この奥だろう?」
「あ、あっ、そこっ!そこぉっ!すごいぃっ!」
気持ちいいと嬌声を上げるカズシ。素直に快楽を受け取るカズシは可愛い。だがいつもの嫌そうに耐えるディエスも良い。
「私は贅沢者かな……っ」
力強く突き込めば余程良い所にあたったのか、体が跳ねた。
「あっ!やぁ、そこぉ……すご、やっ、イ、イくぅっーーーーっ!」
「ふ……っ」
そうでなくても狭い後孔がきゅうっと引き締まる。
「あ、あ、あーーーーーーっ!」
背中が弓反り、ひくひくと搾り取るように震える。
「っつ……」
誘われるままに中にたっぷり吐き出すが、カズシは嫌な顔一つせず、恍惚の表情を浮かべていた。
「中、いっぱい……きもちいー……すきぃ……」
「カズシ、私も連れて行ってくれ」
お前のスローライフとやらに。
「ディエスのスローライフになら……いいよぉ……そのかわりぃ……ちゃんと、なにかできる、ようにー……」
「ディエス?」
細まっていた瞳が閉じてしまった。そのまま、規則正しい寝息が聞こえ始める。
「こら、そのまま寝るな」
言ってみるが、起きる気配がない。一気に深い眠りまで落ちたのか、完全に声が届いていないようだ。
「帝国皇帝に後始末をさせるとは。中々豪胆な奴め」
それでも、それすら可愛いと思うのだから、私も相当な物好きだと自分自身に溜息をついた。
「あだま、いだい」
「だろうな」
だって高いし、なんかすっきりして、幾らでも呑める、てか高いしと言いながら毎回これを繰り返しているのは不思議だが。
「今日は最初から薬湯を2杯持って来ましたよー!やるんですよね!あの「まずーい!もう一杯」!」
「……ルト……静かに……して」
「あ、はい!すいませんっ!」
ディエスは何故か不味い薬湯を2杯飲む。
「お約束なんだよ……」
何のだ?カズシの世界の決まりなのだろう。
「なあ、ラム……」
「なんだ?」
また何かあると言ったかと聞いてくるつもりだろう。私はそれに何も、と答えるし、ディエスもそれで納得するだろう。
「おれぇ、なんで頭にリボン巻いてるの?」
それは私には分からぬ作法であったなぁ。
「今日は……仕事休みますぅ……」
「そうなさってください。ディエス様は働きすぎです」
ルトが労りの言葉をかけると、当のディエスは薬湯の入っていたコップをストンと落としてしまった。
「は、働き、過ぎ……?い、いやいや、こんなの働いているうちに入らんだろ?朝ミーティングの前の資料整理みたいなもんよ?!それか休日の接待食事会程度だろ?!」
「え……ディ、ディエス様、本当にお休みくださいね……?なんなら明日もお休みにしましょうか……??」
「いやいや!?二日もいらないよ?!?!」
カズシは一体どれだけ働いていたのか……私も少し引いた。
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