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107 平穏に月日が流れちゃいまして
あれから俺は順調にラムの伴侶として生きている。政治の事も色々わかって来てしまったし、嫌な事も色々あった。
でも側妃を辞めてラムから離れようと思わなかった。
「くっそ。父上とディエス様はまだ仲が良過ぎる!私に譲ってくれても良いだろう?!」
「殿下ぁ、無理を仰られますな」
「10年以上いちゃいちゃして!いつまで新婚気分でいるつもりなんだ、腹立たしい!」
アレッシュ様はもう16歳の素晴らしい王太子になっていた。中々に文武両道で女性の婚約者もいるけれど、まだ俺に気があると口にしている。
でもあれは本気じゃないなと思う。挨拶みたいなもんだろう。
「まあなんと言うか……お美しくになられてますもんねぇ。最初から綺麗な方でしたけど」
「そうなんだよ、ルータベーガもキラキラした目でディエス様を見てるんだ。あの人の提案する化粧品とか菓子とか毎回貰っては母上と分け合って……母上も最近歳を取ってない気がするな」
ルータベーガ嬢はアレッシュ様の婚約者で南の海洋国家ルルーフの第3王女だ。交流を兼ねて留学して来られたが帝国が気に入ったらしくこのまま住み着く予感がする。
「私もアレッシュ様と結婚したら……うーん、男性の側妃様なら居ても良いわねぇ」
なんて言っているけれど、ルータベーガ嬢は政治に関わって行く様だ。
「帝国の歴史?良くなるならそんな古臭い物は壊してしまえば良いではないか」
くだらないとラムは言い捨てる。まあラム自身ソレイユ様には政治に関わる正妃になって貰いたかったと言うのもあるしな。
正妃が望むならそうして貰うのが良いだろう。
それに古臭い歴史の象徴みたいな禁忌である双子のイーライ様もウィルフィルド様も順調に成長されている。
「ディエス様。今日も麗しゅう」
「ディエス様。今日もお疲れ様です」
「はは……おはようございます。イーライ様、ウィルフィルド様」
ラムよりソレイユ様に似た顔付きのお二人は双子らしくとてもそっくりで可愛らしい。目の色はラムと同じでああ、ソレイユ様とラムの息子だなぁと誰が見ても分かる。
困った事に2人とも性格がラム寄りで何かに執着するとずっとそれを離さない。もう10歳になるが、2人ともまだ婚約者を決めていないので近隣のご令嬢、ご令息はヤキモキしているようだけれど
「何か違うの」
と、首を縦に振らないらしい。どこへ行くにも2人で手を繋いでいる姿は可愛らしいけど、少し心配だ。多分今はお互いをお互いに執着してるんだろう。
その執着が外に向かない限り婚約者は難しいだろうな。
毎日お揃いの服を着せているソレイユ様のチョイスはとても可愛いくて良い仕事をしていると言わざるを得ない。今度左右対称の服でもプレゼンしてみようと思う。
双子と言えば、セイリオスとクロードの子供達も双子同士で仲が良い。
「あの、ソレイユ様に御目通りを願いたいのですが」
サファイアとプリネラが俺にお願いして来たので面会を取り付けた事があった。俺は呼ばれてないから行かなかったけど、後から聞くと女性同士で
「どうやってイッパツで妊娠したか?」
「双子はどうやったら??」
なんて生々しい話が展開されていたようだ。どうも排卵促進剤みたいな飲み薬があるそうで、それを活用したんだとか。
「効率的でした!」
子供を成そうと提案したのはセイリオスとクロードの方が先だったらしい。自分達のせいなのに、自分達の親がサファイアとプリネラに小言を言うのにセイリオス達が耐え切れなくなったそうだ。
「私達がいくら両親に言っても何処かでサファイア達の耳に入る。常に後は跡継ぎだけねと言われ続け、曖昧にするのも限界が来たし、申し訳なくて心苦しい」
「平気だと申し上げましたのに」
あらあら、と微笑むサファイアとプリネラだったが、影で沢山の嫌味を言われているのは俺の耳にも入って来ていた。
「いくら他の事が出来ても肝心な子供に恵まれないのはねぇ?」
冷ややかに囁かれ続けている事。そしてセイリオスとクロードの元に頻繁に持ち込まれる第2夫人、愛人の話。
「必要ないと言っておりましょう!」
「プリネラに子が出来ぬのは私の責任です!」
セイリオスやクロードがいくら言っても自称「貴方の為を思って」「善意で」言ってくる輩が多すぎるらしかった。
「飲み物に妙な薬が入っている事など珍しくもないし」
「案内された部屋に裸の女がいた事など数え切れない!」
サファイアとプリネラが同情してしまうくらい酷くなっていた。
「すまない、勝手過ぎる事は重々承知なのだが」
2人仲良く頼み込み、ならば必ず結果が欲しいとソレイユ様に相談したようだ。
酷い話だとは思うが、当事者達がそれで納得したなら外野は何も言うべきではないな。
そうしてセイリオスのリンツ家にも双子の男子がクロードのラグデール家にも双子の男子が誕生して、有象無象は散って行った。
ハインツも立派な父親になったし、良い具合次世代が成長している。
でも側妃を辞めてラムから離れようと思わなかった。
「くっそ。父上とディエス様はまだ仲が良過ぎる!私に譲ってくれても良いだろう?!」
「殿下ぁ、無理を仰られますな」
「10年以上いちゃいちゃして!いつまで新婚気分でいるつもりなんだ、腹立たしい!」
アレッシュ様はもう16歳の素晴らしい王太子になっていた。中々に文武両道で女性の婚約者もいるけれど、まだ俺に気があると口にしている。
でもあれは本気じゃないなと思う。挨拶みたいなもんだろう。
「まあなんと言うか……お美しくになられてますもんねぇ。最初から綺麗な方でしたけど」
「そうなんだよ、ルータベーガもキラキラした目でディエス様を見てるんだ。あの人の提案する化粧品とか菓子とか毎回貰っては母上と分け合って……母上も最近歳を取ってない気がするな」
ルータベーガ嬢はアレッシュ様の婚約者で南の海洋国家ルルーフの第3王女だ。交流を兼ねて留学して来られたが帝国が気に入ったらしくこのまま住み着く予感がする。
「私もアレッシュ様と結婚したら……うーん、男性の側妃様なら居ても良いわねぇ」
なんて言っているけれど、ルータベーガ嬢は政治に関わって行く様だ。
「帝国の歴史?良くなるならそんな古臭い物は壊してしまえば良いではないか」
くだらないとラムは言い捨てる。まあラム自身ソレイユ様には政治に関わる正妃になって貰いたかったと言うのもあるしな。
正妃が望むならそうして貰うのが良いだろう。
それに古臭い歴史の象徴みたいな禁忌である双子のイーライ様もウィルフィルド様も順調に成長されている。
「ディエス様。今日も麗しゅう」
「ディエス様。今日もお疲れ様です」
「はは……おはようございます。イーライ様、ウィルフィルド様」
ラムよりソレイユ様に似た顔付きのお二人は双子らしくとてもそっくりで可愛らしい。目の色はラムと同じでああ、ソレイユ様とラムの息子だなぁと誰が見ても分かる。
困った事に2人とも性格がラム寄りで何かに執着するとずっとそれを離さない。もう10歳になるが、2人ともまだ婚約者を決めていないので近隣のご令嬢、ご令息はヤキモキしているようだけれど
「何か違うの」
と、首を縦に振らないらしい。どこへ行くにも2人で手を繋いでいる姿は可愛らしいけど、少し心配だ。多分今はお互いをお互いに執着してるんだろう。
その執着が外に向かない限り婚約者は難しいだろうな。
毎日お揃いの服を着せているソレイユ様のチョイスはとても可愛いくて良い仕事をしていると言わざるを得ない。今度左右対称の服でもプレゼンしてみようと思う。
双子と言えば、セイリオスとクロードの子供達も双子同士で仲が良い。
「あの、ソレイユ様に御目通りを願いたいのですが」
サファイアとプリネラが俺にお願いして来たので面会を取り付けた事があった。俺は呼ばれてないから行かなかったけど、後から聞くと女性同士で
「どうやってイッパツで妊娠したか?」
「双子はどうやったら??」
なんて生々しい話が展開されていたようだ。どうも排卵促進剤みたいな飲み薬があるそうで、それを活用したんだとか。
「効率的でした!」
子供を成そうと提案したのはセイリオスとクロードの方が先だったらしい。自分達のせいなのに、自分達の親がサファイアとプリネラに小言を言うのにセイリオス達が耐え切れなくなったそうだ。
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「平気だと申し上げましたのに」
あらあら、と微笑むサファイアとプリネラだったが、影で沢山の嫌味を言われているのは俺の耳にも入って来ていた。
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冷ややかに囁かれ続けている事。そしてセイリオスとクロードの元に頻繁に持ち込まれる第2夫人、愛人の話。
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