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109 フラグではない
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「新皇帝、ばんざーい!!」
「アレッシュ様ー!」
アレッシュ様は24歳で皇帝になり、ラムシェーブルは前皇帝になってアイリス領に移り住んだ。と、言ってもアイリス領は王都の隣なので何かあればすぐに意見を求めて飛んでくる人が多い。
ソレイユ様は母として王宮に残る事になった。
「結局ディエス様は父上と一緒かぁ」
「はは……」
戴冠式でアレッシュ様が頬を膨らませた。皇帝陛下が何やってんの。
「1人だったら、と最初から言われていたではないか」
ふ、と鼻で笑うラムも十分に大人気ない。
「スローライフする為に引退する父上に言われたくないです!全く」
歴代の中でもかなり早い交代だ。ラムはまだまだ皇帝としてやっていける年齢なんだけど、俺のわがままに付き合う形になった。
「妃を大切にして何が悪い?」
「うわっ!出たー惚気」
アレッシュ様ですら引いているけど、この人の血を君も継いでるんだぞ、と言いたい。
「素敵ではありませんか?ねえ、ディエス様」
「はは……」
ルータベーガ様も立派な王妃ぶりだ。しかしやはり色々不安なのでソレイユ様が側について下さると言う事だ。
「ルーはそりゃ大事だけどさあ、ディエス様は私の初恋なんだよぉ~特別なんだよ~」
と、言いつつもアレッシュ様の執着はルータベーガ様に向いている。このままいけば側妃は迎えないだろうな。
「ディエス様ほどの美人ならば是非来て頂きたいですが」
「俺はもうおじさんだよ。美人って顔じゃない」
何を言ってるんだか。ルータベーガ様もお目目が悪いのかな?
「ディエス様。これ以上王宮女性を敵に回したくなければその可愛いお口を閉じてくださいませ!」
「ひゃい?!」
何故かルータベーガ様に怒られた、おかしいぞ。
「ディエス様並みの側妃なんているはずがないから、側妃は無しだなぁ」
なんてアレッシュ様まで言っているけれど、俺くらいの奴なんてそこらにいるだろう?って言おうとしたらなんか睨まれたから黙ってる。
ルータベーガ様はやり手の王妃になるだろう。
因みにイーライ様とウィルフィルド様はもう帝国にいない。それぞれ東の国と西の国の王女へ婿入りしてしまった。どうやってその国の情報を知り得たのか知らないけれど、当然ラムに
「私は東国シャザーネの王女ネーネ様と結婚します」
「私は西国ルドンの王女アノセアン様と結婚します」
2人仲良く言い出した。流石のラムも目を白黒したし、俺なんて
「はあ?!変なキノコでも食べたの?!」
なんて頭の調子をお伺いしてしまった程だ。しかし、2人に届いた釣書を見ると確かに求婚されていた。そしてよくよく思い返してみると、あの俺が死にかけた時、神様が教えてくれたディエス不在の未来で、イーライ様とウィルフィルド様が立ち上がった国がそこだった。
だから、きっと何かあったのだろう。二国にお受けできそうです、と打診の返事を送るとお二人はさっさと自分で荷物を纏めて東西に行ってしまった。
「ライ、またここでね?」
「うん、ウィル。どっちが先に中央に着くか競争だよ?」
なんてとっても不穏当な発言をしてから出て行ったので、俺もラムもソレイユ様もアレッシュ様も大量に冷や汗をかいた。
「ま、まさかとは思いますが、領土を奪いながら帝国でまた会おうなんて言ってませんよね?」
見送りに来ていたクロードも青い顔で俺達に尋ねてくるが、ま、まさかね……?
セイリオスがちっちゃな携帯ソロバンを持ち出してパチパチと何か試算をして
「5年以内に動きがあれば、その可能性が大いにあるかと……」
俺達の顔色の悪さは悪化の一途を辿ったけれど、賽は投げられてしまった……。どうしよう、とんでもない猛獣を野に放ってしまったのではないだろうか?
「ねーねーディエスはぁやっぱり王様が好きなのー?」
「だってお父様とけっこんしたんだもんねー」
なんて無邪気に聞いていた頃が懐かしいよ。それに俺、何で答えたっけ?
「そうですねー。やっぱり帝国くらい領土の大きな王様は頼り甲斐があるかなー?」
「じゃーライは帝国よりもっと大きな国の王様になる!」
「ウィルも!そして僕達がおっきな国の王様になるから、僕達と結婚してぇー」
「はは……その時1人でしたらね?」
わーい!と抱き付いて来たのはあれは5歳くらいの時だったかなぁ?
まさかね?俺のせいじゃないよね??
「アレッシュ様ー!」
アレッシュ様は24歳で皇帝になり、ラムシェーブルは前皇帝になってアイリス領に移り住んだ。と、言ってもアイリス領は王都の隣なので何かあればすぐに意見を求めて飛んでくる人が多い。
ソレイユ様は母として王宮に残る事になった。
「結局ディエス様は父上と一緒かぁ」
「はは……」
戴冠式でアレッシュ様が頬を膨らませた。皇帝陛下が何やってんの。
「1人だったら、と最初から言われていたではないか」
ふ、と鼻で笑うラムも十分に大人気ない。
「スローライフする為に引退する父上に言われたくないです!全く」
歴代の中でもかなり早い交代だ。ラムはまだまだ皇帝としてやっていける年齢なんだけど、俺のわがままに付き合う形になった。
「妃を大切にして何が悪い?」
「うわっ!出たー惚気」
アレッシュ様ですら引いているけど、この人の血を君も継いでるんだぞ、と言いたい。
「素敵ではありませんか?ねえ、ディエス様」
「はは……」
ルータベーガ様も立派な王妃ぶりだ。しかしやはり色々不安なのでソレイユ様が側について下さると言う事だ。
「ルーはそりゃ大事だけどさあ、ディエス様は私の初恋なんだよぉ~特別なんだよ~」
と、言いつつもアレッシュ様の執着はルータベーガ様に向いている。このままいけば側妃は迎えないだろうな。
「ディエス様ほどの美人ならば是非来て頂きたいですが」
「俺はもうおじさんだよ。美人って顔じゃない」
何を言ってるんだか。ルータベーガ様もお目目が悪いのかな?
「ディエス様。これ以上王宮女性を敵に回したくなければその可愛いお口を閉じてくださいませ!」
「ひゃい?!」
何故かルータベーガ様に怒られた、おかしいぞ。
「ディエス様並みの側妃なんているはずがないから、側妃は無しだなぁ」
なんてアレッシュ様まで言っているけれど、俺くらいの奴なんてそこらにいるだろう?って言おうとしたらなんか睨まれたから黙ってる。
ルータベーガ様はやり手の王妃になるだろう。
因みにイーライ様とウィルフィルド様はもう帝国にいない。それぞれ東の国と西の国の王女へ婿入りしてしまった。どうやってその国の情報を知り得たのか知らないけれど、当然ラムに
「私は東国シャザーネの王女ネーネ様と結婚します」
「私は西国ルドンの王女アノセアン様と結婚します」
2人仲良く言い出した。流石のラムも目を白黒したし、俺なんて
「はあ?!変なキノコでも食べたの?!」
なんて頭の調子をお伺いしてしまった程だ。しかし、2人に届いた釣書を見ると確かに求婚されていた。そしてよくよく思い返してみると、あの俺が死にかけた時、神様が教えてくれたディエス不在の未来で、イーライ様とウィルフィルド様が立ち上がった国がそこだった。
だから、きっと何かあったのだろう。二国にお受けできそうです、と打診の返事を送るとお二人はさっさと自分で荷物を纏めて東西に行ってしまった。
「ライ、またここでね?」
「うん、ウィル。どっちが先に中央に着くか競争だよ?」
なんてとっても不穏当な発言をしてから出て行ったので、俺もラムもソレイユ様もアレッシュ様も大量に冷や汗をかいた。
「ま、まさかとは思いますが、領土を奪いながら帝国でまた会おうなんて言ってませんよね?」
見送りに来ていたクロードも青い顔で俺達に尋ねてくるが、ま、まさかね……?
セイリオスがちっちゃな携帯ソロバンを持ち出してパチパチと何か試算をして
「5年以内に動きがあれば、その可能性が大いにあるかと……」
俺達の顔色の悪さは悪化の一途を辿ったけれど、賽は投げられてしまった……。どうしよう、とんでもない猛獣を野に放ってしまったのではないだろうか?
「ねーねーディエスはぁやっぱり王様が好きなのー?」
「だってお父様とけっこんしたんだもんねー」
なんて無邪気に聞いていた頃が懐かしいよ。それに俺、何で答えたっけ?
「そうですねー。やっぱり帝国くらい領土の大きな王様は頼り甲斐があるかなー?」
「じゃーライは帝国よりもっと大きな国の王様になる!」
「ウィルも!そして僕達がおっきな国の王様になるから、僕達と結婚してぇー」
「はは……その時1人でしたらね?」
わーい!と抱き付いて来たのはあれは5歳くらいの時だったかなぁ?
まさかね?俺のせいじゃないよね??
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