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番外編
蛇足
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ここまでお読み頂き誠にありがとうございます。
3月末に見切り発車してから8月頭まで長きに渡り本当にご声援ありがとうございます!
私事ながら、不調が長引いておりまして、作品に何かしらの影響が出ていたりしてしまい誠に心苦しく思います。少しづつ手直ししていくつもりですが、この作品はここで終わりとさせて頂きます。
ディエスとラムの掛け合いはまだまだ色々出来そうですが、手直し後に完結とするつもりです。
また次の作品を書いたりしてますが、スベったりしているのはご愛嬌ということで( ´ ▽ ` )
まだまだ色々書いていきたいと思っていますので、何か気に入って下さればとても嬉しいです。
それでは皆様もお身体にお気をつけて、ご自愛下さいませ。
(*'▽'*)皆大好き?マキシマ・フェブローさんが結婚したらしいぞ!お相手はあの方だった!
ーーーーーーーー( ´∀`)ーーーーー
「側妃様……私はどうしたら良いでしょう?」
「……何の事だか分からないぞ……マキシマ・フェブロー……」
いつも暑苦しい副隊長がしょんぼりとぼとぼラムの執務室にやって来た。困っているのは見たら分かるが、何で困っているか言ってくれなきゃ分からないぞ。流石に俺はエスパーじゃない。
「側妃様、このマキシマ。ありがたい事に先日伴侶を得まして、共に暮らし始めたのですが、伴侶が毎日別人なのです」
「は?」
意味が分からない。
「昨日は妖艶な美青年でした。一昨日は18.9の少女でしたし、その前は20歳くらいの元気な青年でした」
「はあ?」
「勤務を終えて、スキップで家に帰って扉を開けると見知らぬ人物がいて皆一様に「お帰りダーリン♡」と言うのです」
「はあ……」
俺はマキシマの惚気を聞かされているんだろうか?そっかこの巨体でスキップできるんだ、マキシマ。て言うかベタ惚れ?やっぱ惚気を聞かされてるんだな?
「そして皆一様に美味しい夕飯を用意してくれ、一緒に食い、二人で片付け、そして一緒に寝るのですが」
うん、絶対惚気だな!
「皆、違う顔なのです!体は一緒なのですが!」
そっかぁ、体は知ってるんだなぁ、そうだなぁ新婚だもんなぁ~……惚気だな。
「……匂いでも嗅いで見分ければぁ?」
鼻じゃ見る事は出来ないけど面倒くせぇ。家に帰ってからイチャイチャつけば良い。
「匂い?!そ、そうか、その手があったか!うおおおお!流石側妃様!ありがとうございます!このマキシマ、目が覚めた思いですーーー!では本日より匂いを嗅いでみたいと思います!ありがとうございますーーー!」
背もデカければ体もデカいが動きは素早い。ばばっ!と頭を下げてマキシマはスキップで帰って行った。良いけどなんだよ、アレ……。スキップ上手だな。
「……そういやマキシマって誰と結婚したんだ?」
俺は相手の名前を聞き忘れてたな。
「リゼロだ」
「は??」
ラム、今何と?
「だから、私の諜報部のリゼロだ。アレは変装も得意だからからかっているのだろう。良い加減にしておけよ」
ラムは執務机の床をコツコツと靴先で蹴った。
「へへ、すみません。反応が楽しくてつい」
「へ?」
そこは隠し通路がある床でどうやら中にリゼロが潜んでいたらしい。
「リ、リゼロ。マキシマの事好きだったのか……?」
むしろそこにびっくりした!!リゼロとマキシマって何の接点もないんだが??
「あれだけ素直だととても可愛らしいですよ。ふふふ!今日はどんな格好で誘惑してあげようかなぁ」
「……頑張れ……」
「お帰り、ダーリン♡」
「……リゼ、さん……?くんくん、くんくん!ああ!リゼさんだ!私の可愛いハニーただいま帰りました!今日は随分と渋いですね、カッコいいですよ!」
「え、あ、はい……分かるんだ……」
扉を開けた先にいたのは40がらみのおっさんだが、マキシマは何も気にせずガバリと抱き締める。
「また騎士団に遊びに来て下さいよ!リゼさんが来てくれると私、嬉しくて張り切ります!」
「そ、その張り切りが、ま、まずい、から、来るな、と、だ、ん、ちょ、に……く、くる、苦し、ぃぃ……ぐぇ」
「リゼさん?!リゼさんっ!!ああっしまったぁーーーー!」
今日も王都はそれなりに平和らしい。
おわり!
3月末に見切り発車してから8月頭まで長きに渡り本当にご声援ありがとうございます!
私事ながら、不調が長引いておりまして、作品に何かしらの影響が出ていたりしてしまい誠に心苦しく思います。少しづつ手直ししていくつもりですが、この作品はここで終わりとさせて頂きます。
ディエスとラムの掛け合いはまだまだ色々出来そうですが、手直し後に完結とするつもりです。
また次の作品を書いたりしてますが、スベったりしているのはご愛嬌ということで( ´ ▽ ` )
まだまだ色々書いていきたいと思っていますので、何か気に入って下さればとても嬉しいです。
それでは皆様もお身体にお気をつけて、ご自愛下さいませ。
(*'▽'*)皆大好き?マキシマ・フェブローさんが結婚したらしいぞ!お相手はあの方だった!
ーーーーーーーー( ´∀`)ーーーーー
「側妃様……私はどうしたら良いでしょう?」
「……何の事だか分からないぞ……マキシマ・フェブロー……」
いつも暑苦しい副隊長がしょんぼりとぼとぼラムの執務室にやって来た。困っているのは見たら分かるが、何で困っているか言ってくれなきゃ分からないぞ。流石に俺はエスパーじゃない。
「側妃様、このマキシマ。ありがたい事に先日伴侶を得まして、共に暮らし始めたのですが、伴侶が毎日別人なのです」
「は?」
意味が分からない。
「昨日は妖艶な美青年でした。一昨日は18.9の少女でしたし、その前は20歳くらいの元気な青年でした」
「はあ?」
「勤務を終えて、スキップで家に帰って扉を開けると見知らぬ人物がいて皆一様に「お帰りダーリン♡」と言うのです」
「はあ……」
俺はマキシマの惚気を聞かされているんだろうか?そっかこの巨体でスキップできるんだ、マキシマ。て言うかベタ惚れ?やっぱ惚気を聞かされてるんだな?
「そして皆一様に美味しい夕飯を用意してくれ、一緒に食い、二人で片付け、そして一緒に寝るのですが」
うん、絶対惚気だな!
「皆、違う顔なのです!体は一緒なのですが!」
そっかぁ、体は知ってるんだなぁ、そうだなぁ新婚だもんなぁ~……惚気だな。
「……匂いでも嗅いで見分ければぁ?」
鼻じゃ見る事は出来ないけど面倒くせぇ。家に帰ってからイチャイチャつけば良い。
「匂い?!そ、そうか、その手があったか!うおおおお!流石側妃様!ありがとうございます!このマキシマ、目が覚めた思いですーーー!では本日より匂いを嗅いでみたいと思います!ありがとうございますーーー!」
背もデカければ体もデカいが動きは素早い。ばばっ!と頭を下げてマキシマはスキップで帰って行った。良いけどなんだよ、アレ……。スキップ上手だな。
「……そういやマキシマって誰と結婚したんだ?」
俺は相手の名前を聞き忘れてたな。
「リゼロだ」
「は??」
ラム、今何と?
「だから、私の諜報部のリゼロだ。アレは変装も得意だからからかっているのだろう。良い加減にしておけよ」
ラムは執務机の床をコツコツと靴先で蹴った。
「へへ、すみません。反応が楽しくてつい」
「へ?」
そこは隠し通路がある床でどうやら中にリゼロが潜んでいたらしい。
「リ、リゼロ。マキシマの事好きだったのか……?」
むしろそこにびっくりした!!リゼロとマキシマって何の接点もないんだが??
「あれだけ素直だととても可愛らしいですよ。ふふふ!今日はどんな格好で誘惑してあげようかなぁ」
「……頑張れ……」
「お帰り、ダーリン♡」
「……リゼ、さん……?くんくん、くんくん!ああ!リゼさんだ!私の可愛いハニーただいま帰りました!今日は随分と渋いですね、カッコいいですよ!」
「え、あ、はい……分かるんだ……」
扉を開けた先にいたのは40がらみのおっさんだが、マキシマは何も気にせずガバリと抱き締める。
「また騎士団に遊びに来て下さいよ!リゼさんが来てくれると私、嬉しくて張り切ります!」
「そ、その張り切りが、ま、まずい、から、来るな、と、だ、ん、ちょ、に……く、くる、苦し、ぃぃ……ぐぇ」
「リゼさん?!リゼさんっ!!ああっしまったぁーーーー!」
今日も王都はそれなりに平和らしい。
おわり!
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みんなの感想(260件)
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なんて素晴らしい物語だったのでしょう♡
もう寝ても覚めても夢心地に浸らせて頂きました。
これ以上ないスパダリで恐ろしくて受けにだけ溺愛のかっこいい推し!
これ以上ない程、可愛くて賢くて優しくて、誰より美しい受け!
はぁ、堪能させて頂きました。
二人の掛け合いがもうサイコーでした。
終わりを迎えるのがコワくて、何回も後戻りして読ませて頂いておりましたが、遂に我慢が出来ずラストまで読んでしまいました!
まさかラストの話が……。
お陰で泣かずに済みました (ˊᗜˋ*)
ありがたや~~~(ノ_ _)ノ
しかも書いてらっしゃる時に体調を崩されていたとか!!
なんて事でしょう!
なのに一切筆にブレる事無く………。
もうすっかりお元気なのでしょうか…。
本当に本当にありがとうございました。
他も書いて行かれるとのこと。
嬉し過ぎて踊ってしまいそうです!
(ง ^ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳^)ว♪(^ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳^و(و "
これからもどうかよろしくお願い申し上げます。
お読みいただきありがとうございます!
黙っているとかっこよくて口を開くと結構残念なのは結構好きなのでとても書いていて楽しかったです!
途中で止まりそうになりつつも全部かけて良かったなぁと今はしみじみ思います(*‘ω‘ *)
今は夏の暑さにやられていますが(通年やられている気がする……)何かしら書いているので、気に入ってくださるものがあると嬉しい限りです~~( *´艸`)
半日で読み終えてしまいました。
ホロッとさせてくれたり、声を出してくれたりとても素敵なお話ありがとうございました。
お返事が遅くなりまして申し訳ございません!
勢いで書いて(いつも……)ましたが、酔っ払いを書くのが楽しくて次は何のタイミングで飲ますか!?
なんて思いながら書いておりました。
こう、絶対に裏切らない感じ!
イラストとか欲しいですねぇ~!でもなかなか('ω')ネ。
2部、あの二人に何をやらせようか?という所ですよねえ~。何をしたら楽しいかな~なんて想像してみます!