【完結】イケボなハムスターと同居中~愚痴聞き神様と枯れ女子の日常

鏑木 うりこ

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58 何とかなるか!

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「誠子……さん」

「変な大福。なんか気を遣ってんのか?」

 いやしかしとか、かかしとか大福はぶつくさ言っているが、大して変わらないんだよな。強いて言えば

「大福の体調がちょっと分かるようになった」

 それくらいだ。つまりやっぱり大して変わらん。

「なあ大福。神域ってなんだ?」

「神域は神の住む場所と言いますか」

「ふぅん?今までもここに住んでたんだからやっぱり変わらないじゃねーか」

「そ、そうですかね?」

 変な大福だ。

「よー誠子!大福貸してくれ!」

 クロがやってきて大福を強奪していった。

「俺が兄として大福をプロデュースしてくる!」

「なんで俺までーー!」

「おもしれーからに決まってんじゃねーか!」

 大福をポケットに、ザジィ君を小脇に抱えてクロは楽しそうに走って行ってしまった。何をプロデュースするのかは知らないが、人間生活が長いクロは常識的だったりする。ほっといても大丈夫だろう。

 夕方に3人はカンタッキーを買って帰って来たのでありがたくいただいた。

「……食べたい」

「……おう……」

 大福がチキンを食べたいと言う。多分問題ない。大福は今はただのハムスターではないからな!

「……脂っこくて……」

「食えるのと好みは違うってことだ。ほら、国産ブロッコリーだぞ。正月だから奮発した」

 大福好みの塩を入れずに少し硬めに茹でたブロッコリーを手渡すとありがたいとむしゃむしゃ食べ始める。

「えり好みするわけではないが、やはり国産は口に合うとしか言いようがない。南方……いや、ビニールハウス栽培であろうか?管理された温度で育てられたのか、香りは弱いが柔らかい。うむ、うむ」

 はは、出たな大福の食レポ。大福も元通りになったな!この先どうなるかよくわからないが、まあなるようになるだろう。

「今年もよろしくな、大福、クロ、ザジィ君」

「おーよ!まかしとけ」

「誠子は少しガザツを直せよな!」

 一言多いんだよなー!くそっ!

 
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