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8 内なる私の声が聞こえる
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「ふぅ……尊死」
「マリー!?」
今日は何故かお兄様にくっ付いてお城に来ているの。お城の王太子様と公爵家の跡継ぎ……まあ各「キング」とのお茶会がある日らしいのよ。
「クラブ家を継ぐのは私ではなくて、マリエルが相応しい」
なんてお兄様がお父様に訴えるんだけど、私はそんな気はないし、お父様もお兄様を後継者としている……でもお兄様は頑として譲らず……後継者同士の交流お茶会に私も連れて行くと言い出したわけ。いやいやいや「クラブ・キング」はヴィンセントお兄様ですから! 私は「クラブ・クイーン」なのよ?! キングなんて忙しすぎて推し巡回が出来ないから嫌よ!
「ヴィンセント!」
「ルドルフ殿下、ご機嫌いかがですか」
「ヴィンセント……誰だ? それ」
でも私はとりあえず倒れるのだけは回避した。ああああーーー! 可愛いのが! 可愛いのが目の前にいるぅーーーー! しかも、しかもぉ! 新・可愛いのが4! いつもの可愛いのが1! おいおい、こんな状況で生き抜く方がミッションインポッシブゥだろ?! マジ神無茶振りしてんなぁ?! 尊死! 無理! 無理ィッ! 課金! 課金しなきゃ……この尊みを! 課金にて現すしかない! お金がない! 憤死しそう!
「この子は私の妹のマリエルです。さ、マリエル。王子様にご挨拶をしよう?」
「はわわー無理でござるよー」
因みに私はルドルフ王太子も推していた。推しの8歳に半径1メートル以上近づくなんて、気を失わない方がどうかしてる。
私は可及的速やかに気を失った。
「す、すみません! こんな公式の場に初めて連れて来たもので! マリー! マリエル?!」
「なんだ! どうした!」
「ヴィンセントの妹?!」
わあわあと辺りが騒がしくなって、一瞬だけ昇天しかけた中の魂が戻ってきたけれど、
「はわ……」
「マリー?!」
目を開けた瞬間、可愛いのが5人こっちをみて取り囲んでいたもんで、いつもの5倍の速度で魂が抜けてしまった! ノォーーー!!
(内なる私の声)マリー、マリエル。起きるのよ……こんな可愛いのを見逃して良いの……? さあ、魂の推しアルバムにガッチリギッチリ焼き付けるのよ、マリー、起きるのよ……!
「あ! はいっ!!」
「マリー! 良かった! 気がついたんだね!」
「お、お兄様……私……」
全方位をきゃわわに囲まれてどうして良いか分かりません。どうして念写系の魔法を使えないのかしら?! ありえないわ! 今日から特訓します!
侍女やメイド達が駆けてくるけれど、私は大丈夫と言い、お兄様達のお茶会を続けて貰った。こんな可愛いお茶会を中止させてしまうなんて有り得ない! イベントは必ず見なきゃだわ!!
「マリー!?」
今日は何故かお兄様にくっ付いてお城に来ているの。お城の王太子様と公爵家の跡継ぎ……まあ各「キング」とのお茶会がある日らしいのよ。
「クラブ家を継ぐのは私ではなくて、マリエルが相応しい」
なんてお兄様がお父様に訴えるんだけど、私はそんな気はないし、お父様もお兄様を後継者としている……でもお兄様は頑として譲らず……後継者同士の交流お茶会に私も連れて行くと言い出したわけ。いやいやいや「クラブ・キング」はヴィンセントお兄様ですから! 私は「クラブ・クイーン」なのよ?! キングなんて忙しすぎて推し巡回が出来ないから嫌よ!
「ヴィンセント!」
「ルドルフ殿下、ご機嫌いかがですか」
「ヴィンセント……誰だ? それ」
でも私はとりあえず倒れるのだけは回避した。ああああーーー! 可愛いのが! 可愛いのが目の前にいるぅーーーー! しかも、しかもぉ! 新・可愛いのが4! いつもの可愛いのが1! おいおい、こんな状況で生き抜く方がミッションインポッシブゥだろ?! マジ神無茶振りしてんなぁ?! 尊死! 無理! 無理ィッ! 課金! 課金しなきゃ……この尊みを! 課金にて現すしかない! お金がない! 憤死しそう!
「この子は私の妹のマリエルです。さ、マリエル。王子様にご挨拶をしよう?」
「はわわー無理でござるよー」
因みに私はルドルフ王太子も推していた。推しの8歳に半径1メートル以上近づくなんて、気を失わない方がどうかしてる。
私は可及的速やかに気を失った。
「す、すみません! こんな公式の場に初めて連れて来たもので! マリー! マリエル?!」
「なんだ! どうした!」
「ヴィンセントの妹?!」
わあわあと辺りが騒がしくなって、一瞬だけ昇天しかけた中の魂が戻ってきたけれど、
「はわ……」
「マリー?!」
目を開けた瞬間、可愛いのが5人こっちをみて取り囲んでいたもんで、いつもの5倍の速度で魂が抜けてしまった! ノォーーー!!
(内なる私の声)マリー、マリエル。起きるのよ……こんな可愛いのを見逃して良いの……? さあ、魂の推しアルバムにガッチリギッチリ焼き付けるのよ、マリー、起きるのよ……!
「あ! はいっ!!」
「マリー! 良かった! 気がついたんだね!」
「お、お兄様……私……」
全方位をきゃわわに囲まれてどうして良いか分かりません。どうして念写系の魔法を使えないのかしら?! ありえないわ! 今日から特訓します!
侍女やメイド達が駆けてくるけれど、私は大丈夫と言い、お兄様達のお茶会を続けて貰った。こんな可愛いお茶会を中止させてしまうなんて有り得ない! イベントは必ず見なきゃだわ!!
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