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種の章
2 テイムしちゃった
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誰もいなくなった村から使える物を頂いてゆく。食べ物とか、武器になりそうな物とか。
飼われていた家畜は自由になりたそうだったから、放してあげた。
「これからは一応守ってくれる人間がいないし、エサも貰えないから、自分で生きるんだよ?」
「コケ!」
ニワトリに言い聞かせてみたけど、大丈夫かなぁ?
「ぶひぶひー!」
どうせろくな餌もくれなかったら、大丈夫だ!と豚は鼻息を荒くしていたけど。大丈夫かなぁ?
畑の作物をこれでもか!と食い散らかしているから、よっぽど鬱憤が溜まっていたのか……?
僕も主人のいなくなったら畑から野菜を失敬してアイテムボックスを膨らませた。
肥料たんないから太れないし、子孫はろくに作れないし。世話してくれるのはありがたいんだけどね。とほっそい人参が喋っていた。
「ごめんね、この村の人間は僕が全員テイムしちゃったよ」
あー了解よ。私達は淘汰される事に慣れているわ。適応出来なきゃ死ぬだけよ。
植物たちはそんなもんだった。
1番良さそうな村長の家で寝て、翌朝顔を洗い、ニワトリから卵を貰い、牛から乳を貰う。
そうして草を振り回し、鼻歌を歌いながら、僕はどんどん進んでいく。
僕のカードはどんどん増え、小さな村は滅んで行く……。でもどうかな?人間はたくさんいるから、ちっとも減ってないんだよね。
「わあ!海だー!」
とうとう僕は大きな港町に着いた。流石に門番さんがいたが
「子供…?!1人で危ないじゃないか!早く街に入りなさい!」
少し不用心かと思ったが、この港町の門番さんは良い人だ。僕だって手当たり次第にテイムしてるんじゃないよ。
モンスターテイマーだってそうだろ?そこら辺にいる魔物を全部捕まえて歩くわけじゃない。
襲いかかって来たのもやら、欲しい能力を持ったものとか。選ぶだろ?僕だって選ぶよ?
「わあ!」
小さいけど街だ!久しぶりの街に僕はウキウキした。買い物もしたいなぁ。今までの村じゃほぼ皆んな余所者に襲いかかって来るんだもん。
あともう少し強い手札が欲しい。こう言う少し大きな街の裏路地を覗くと。いるいる、ごろつきって言われる悪気な人々。そっと辺りを見回して、路地に入り込むとすぐに囲まれた。
「ガキがこんな所になんのようだ?ああん?」
五人かちょうど良い。さっと強制テイムをかけると
「破落戸レベル1かぁ……もう少し強いのが欲しいなぁ」
とりあえずアイテムボックスに放り込む。すると奥の方で剣が打ち鳴らされる音と、争う声が聞こえて来た。
「お!そういうの待ってたんだよね!」
僕は音のする方に走って行った。
「わお!」
人がゴロゴロと倒れている。しかも
「正規の警備兵じゃん!」
悪そうなのがいるんだな?死んでしまった人達はどうしようもないけど、まだギリギリ生きているのは片っ端からテイムしてしまう。
どうせ死ぬなら僕の役に立ってから死んで欲しい。
少し進むと、兵士達に囲まれた黒い服の男が居た。おお!良い!しかも黒い服の男はぼろぼろで今すぐにも倒れそう。囲んだ兵士も倒れそう。
やったー!いただき!全員テイムだ!
「強制テイム発動!」
後ろから僕は魔法を発動させる。兵士はあっさり捕まえたが、黒い服の男は抵抗した。
「くっ!なんだこれは!」
「あちゃ!まだ抵抗する力が残ってたか!大人しくしてよ!」
テイムしたい僕と、意味が分からず拘束された男との戦いが始まってしまった。
「良いから!僕のモノになってよ!」
「どう言う事だ!くそっ!離せ」
僕の拘束は精神力の戦いになるから、そこら辺では負けないんだけど、長時間抵抗されると、体力の方が先に尽きてしまう。そしたら僕の負けだ。
「良いじゃん!どうせ死にかけなんでしょ!ここで死んでも僕の役に立ってから死んでも一緒じゃない!」
男の目が辛そうに歪む。何かあったんだろうが僕には知ったこっちゃない。
飼われていた家畜は自由になりたそうだったから、放してあげた。
「これからは一応守ってくれる人間がいないし、エサも貰えないから、自分で生きるんだよ?」
「コケ!」
ニワトリに言い聞かせてみたけど、大丈夫かなぁ?
「ぶひぶひー!」
どうせろくな餌もくれなかったら、大丈夫だ!と豚は鼻息を荒くしていたけど。大丈夫かなぁ?
畑の作物をこれでもか!と食い散らかしているから、よっぽど鬱憤が溜まっていたのか……?
僕も主人のいなくなったら畑から野菜を失敬してアイテムボックスを膨らませた。
肥料たんないから太れないし、子孫はろくに作れないし。世話してくれるのはありがたいんだけどね。とほっそい人参が喋っていた。
「ごめんね、この村の人間は僕が全員テイムしちゃったよ」
あー了解よ。私達は淘汰される事に慣れているわ。適応出来なきゃ死ぬだけよ。
植物たちはそんなもんだった。
1番良さそうな村長の家で寝て、翌朝顔を洗い、ニワトリから卵を貰い、牛から乳を貰う。
そうして草を振り回し、鼻歌を歌いながら、僕はどんどん進んでいく。
僕のカードはどんどん増え、小さな村は滅んで行く……。でもどうかな?人間はたくさんいるから、ちっとも減ってないんだよね。
「わあ!海だー!」
とうとう僕は大きな港町に着いた。流石に門番さんがいたが
「子供…?!1人で危ないじゃないか!早く街に入りなさい!」
少し不用心かと思ったが、この港町の門番さんは良い人だ。僕だって手当たり次第にテイムしてるんじゃないよ。
モンスターテイマーだってそうだろ?そこら辺にいる魔物を全部捕まえて歩くわけじゃない。
襲いかかって来たのもやら、欲しい能力を持ったものとか。選ぶだろ?僕だって選ぶよ?
「わあ!」
小さいけど街だ!久しぶりの街に僕はウキウキした。買い物もしたいなぁ。今までの村じゃほぼ皆んな余所者に襲いかかって来るんだもん。
あともう少し強い手札が欲しい。こう言う少し大きな街の裏路地を覗くと。いるいる、ごろつきって言われる悪気な人々。そっと辺りを見回して、路地に入り込むとすぐに囲まれた。
「ガキがこんな所になんのようだ?ああん?」
五人かちょうど良い。さっと強制テイムをかけると
「破落戸レベル1かぁ……もう少し強いのが欲しいなぁ」
とりあえずアイテムボックスに放り込む。すると奥の方で剣が打ち鳴らされる音と、争う声が聞こえて来た。
「お!そういうの待ってたんだよね!」
僕は音のする方に走って行った。
「わお!」
人がゴロゴロと倒れている。しかも
「正規の警備兵じゃん!」
悪そうなのがいるんだな?死んでしまった人達はどうしようもないけど、まだギリギリ生きているのは片っ端からテイムしてしまう。
どうせ死ぬなら僕の役に立ってから死んで欲しい。
少し進むと、兵士達に囲まれた黒い服の男が居た。おお!良い!しかも黒い服の男はぼろぼろで今すぐにも倒れそう。囲んだ兵士も倒れそう。
やったー!いただき!全員テイムだ!
「強制テイム発動!」
後ろから僕は魔法を発動させる。兵士はあっさり捕まえたが、黒い服の男は抵抗した。
「くっ!なんだこれは!」
「あちゃ!まだ抵抗する力が残ってたか!大人しくしてよ!」
テイムしたい僕と、意味が分からず拘束された男との戦いが始まってしまった。
「良いから!僕のモノになってよ!」
「どう言う事だ!くそっ!離せ」
僕の拘束は精神力の戦いになるから、そこら辺では負けないんだけど、長時間抵抗されると、体力の方が先に尽きてしまう。そしたら僕の負けだ。
「良いじゃん!どうせ死にかけなんでしょ!ここで死んでも僕の役に立ってから死んでも一緒じゃない!」
男の目が辛そうに歪む。何かあったんだろうが僕には知ったこっちゃない。
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