【章完結中】神の愛し子な俺、テイマー始めました!

鏑木 うりこ

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種の章

3 奪っちゃった!

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 僕と黒い服の男は睨み合っている。まだ男は抵抗を続ける。

「もう良いでしょ!」

「良いわけがあるか!テイムってなんだよ!」

 男が声を上げる。やめてよ、人が来ちゃう。

「モンスターはテイムできるんだから、人間だってテイムできるんだよ、分かる?」

「分かるわけあるか!」

 うー!面倒くさいな。なんだか疲れて来たし、やばいなぁ。

「大事にするから、僕の物になってよ!」

「大事……にして、くれるのか……」

 おや?これはいけるかも。

「当たり前じゃない!僕を信じて!」

 みて!このキラキラの目を!僕を信じてー!

「……この泥沼から……救ってくれ」

「いいとも!」

 男は力を抜いた。すっと魔法陣に吸い込まれ、光が収まるとカードが一枚残る。

「はぁ、疲れたけど、合意テイムは良いなぁ」

 にこにことカードを拾ってニンマリした。

「お!レアだ!レア人間!やった!ん、んー。暗殺者18レベル?今までで1番高レベル!使える!」

 他も全部回収して、僕はこの場所を後にする。ちょっと騒ぎ過ぎたから、誰か来るだろう。それは困る!

 さて、どこか落ち着く場所で、暗殺者君にお話しなきゃ……と、思ったけど、少し離れた路地に僕は引き込まれた。

「てめぇ、ボウズ!何やらかしたぁ?!」

「ひえ!何のことですかぁ?!」

「おめえ、人間をテイムするとかどう言うことだ!」

 やばい!バレちゃいけないやつだ。口封じさせてもらうしかない。幸い見ていたのは僕を1人で脅しているこのおじさんだけみたいだ。今度こそこの辺に人目がないのを素早く確認すると

「こう言うことですよ!おじさん!「召喚!暗殺者!」」

 ぱっとさっきのカードを取り出して地面に投げると、黒い服の男がすっと姿を表す。

「ごめん!助けて。こいつ一人」

 黒い服の男はとん、と飛んだと思うともうごろつきの後ろにいて気絶させていた。

「ありがとう!」

 僕はすぐにごろつきをカードにしてしまう。

「本当はもっと落ち着いた所で説明しようと思ってたんだけど、どうする?今、説明しちゃう?」

 男に聞くと

「……ああ、何が起こってるか、教えて欲しい」

 そう言うので、僕も応じる事にした。

「基本は魔物と一緒。僕は人間をテイムしてカードに入れる事が出来る。そして助けて欲しい時に呼び出す。それだけ」

「分かったような分からないような」

 ならみせるか。

 ぴっと一枚カードを取り出す。最初の村で手に入れた用心棒レベル2だ。

「これがカード。「召喚!用心棒レベル2」」

 地面に投げれば1人人間が現れる。

「うおっ!やっと出られた!閉じ込めやがって!てめぇ、ガキが!」

「ご主人様でしょー!もう!反抗的!」

「うっせ!」

 目を丸くして黒い服の男はみている。

「君もこうやって出したんだけど、大丈夫??」

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