【章完結中】神の愛し子な俺、テイマー始めました!

鏑木 うりこ

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種の章

6 奴隷と簀巻き

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 俺は奴隷小屋に来ている。掘り出し物探しだ。

「フィエル、胸糞悪りぃんだけど」

「黙って!ちゃんと見えやすいように僕を抱っこして」

 どう見ても金を持っていないだろう俺たちを奴隷商は怪訝な目でみたが、別に構わん。

「アンバー、あれに近寄って」

「くせぇんだけど!」

 そこには廃棄予定の奴隷が捨てられる寸前で適当に詰め込まれている。

お!良いのいた!

「すいません、あの片足片手の白髪の爺さんいくら?」

 俺が話しかけると嫌そうな顔をしたが、

「その檻は2匹で1万ギルだよだよ」

 人扱いもされてなかった。

「あの爺さんとあのめっちゃ病気の娘をくれ」

 厄介払いがしたかったのか、若い娘は2人くれた。うわ、すごい病気で顔が判別つかないぞ!

「どうすんだよ、フィエル」

「テイムするよ。えーと3人とも僕が買ったから、大人しくしててね」

 人目のつかない隅っこでカードに入れてしまう。

「あはは!ほらみろアンバー大当たりじゃん」

 俺は手に入ったカードを見せる。

「ん、げ!歴戦の勇士レベル46?!」

「うん、ただし四肢欠損、老化、病気、心身喪失によりマイナス」

「元ルエン国姫レベル5。元シャリーン公家息女レベル3。ただし病気にてあと1ヶ月の命」

「死ぬじゃん!」

「死なないよ!カードの中だもん」

 あ。アンバーが声を上げた。

「アンバー、カードの中ってさ、居心地いいでしょ」

「……慣れると悪くない」

 でも退屈過ぎて外が良い!だろうね!

「忘れた?怪我とか少しづつ治ってくんだよ、あそこ。どんくらいかかるか分からないけど、病気も少しづつ良くなる。体力減らないし、お腹も減らないのに治ってく。僕凄くない?」

「すげえ!」

「老化だけはなんともならないだろうけど、元気になったら剣を教えてもらいなよ!」

 アンバーはくるくる回っていた。ぼくよりはしゃいでんじゃん。


 上手く行ってると思ったらまあ、落とし穴はあるよね。宿を取って寝てたら夜中に簀巻きにされたよ。あれれ?

「アンバー。用心棒ってどんな意味か知ってる?」

「こんな奴らに勝てるわけない」

 僕たちはご領主様の前に座らされていた。

「ハルという黒衣の男を知っているか?」

 あら、ハル方面なの。僕は素知らぬ振りをしたが隣にいたのはアホだった。

「あの18レベルの奴か?」

「アンバー。そこは知らないふりして誰ですかって言う所だよ……全く」

「どこへ行ったか知っているか?」

 しゃあない。



「持っている?どう言う事だ」

 文字通りなんだけどなー。

「縛られていると出せません」

 ご領主様は僕の縄を切ってくれた。子供が何も出来ないって思ったんだろうなぁ。出来ないけど。



「……お前の物言いはよく分からんが出せ」

 僕はハルのカードを床に投げる。

「「召喚、ハル。出来れば助けて」」

誰もいなかった場所に突然ハルは現れた。

「フィエル、殺さなければ何とかなるんだな?」

「流石分かってる」

 レアは賢い!


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