【章完結中】神の愛し子な俺、テイマー始めました!

鏑木 うりこ

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種の章

11 金袋から金塊に

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「ここの港町はバール領の一部で、バール侯爵領の一部だっていうの。んでここはレジロンド王国。もっと東へ行けば王都があるんだって」

「つまり、フィーはバール侯爵家を乗っ取って、レジロンド国も乗っ取るんだな?」

 アンバーは2年経っても頭が悪いが

「まあ、そう言うこと」

 それで良いや。僕はハルと手を繋いで歩いている。ハルは強いんだがやっぱり精神は弱くて、僕から離れたがらない。アンバーはいつも通り頭が悪い。
 そして僕は

「金袋から金塊にレベルアップしたな!」

 と、言われるほどの美少年になっていた。

「攫って売れば一生遊んで暮らせるかなー?無理かなぁー!」

「10年が良い所じゃない?」

 僕は至って冷静だ。勿論顔は隠しているし、2人も強い。僕自身はあまり強くないけど、雑魚くらいなら倒せる自信もある。

 煙るような金髪をフードの中に押し込んで、ハルと歩く。何せハルが大事に守ってくれるからね。


 何事もなく、襲ってくる野盗、山賊は全部捕まえ僕たちはバール侯爵家直轄領につき、片っ端から向かってくる奴らを捉えてる。
 一度に出せる人の数も増え、どんどんカードにしてあっさり侯爵様も捕まえてしまった。流石チートだぜ!

「港町の方が魚が美味しいんだけど、しょうがない。しばらくここで暮そうか」

 
 バール侯爵は僕の嫌いな貴族の典型だった。

「金ない!人望ない!才能ない!おぼえめでたくない!剣の腕ない!商才ない!ないない尽くしじゃないか!」

「いやはや、申し訳ないご主人様」

「あはは、申し訳ない」

「笑ってんじゃないー!このお馬鹿!」

 バール侯爵の禿頭をペチンと叩いた。

「頭髪までないじゃないかー!」

 しょうがないから、港町まで手紙を書いて歴戦の勇士のファンゴ、暗殺マスターゼル、上級メイドのファーナとリーシェを連れて来てもらう事にする。
 ファンゴのおっさんは足が片っぽないから、僕が迎えに行った方が良いんだけど、女の子が2人いるし大丈夫だろう。
 後継になりそうな人もいる……と、信じてるよ!港町の領主が文句を言っているそうだけど、職業柄動かせないんだよね。
 前に捕まえた村長を全員領主の下で働かせているから、そのうちなんとかなると良いなー。

「ファンゴのおっさんが来るまで俺がおめーらを指導すっからなー!俺の事はアンバーさんって言えよー!」

 でも、僕もハルも知っている。アンバーは頭が悪いから人にモノを教えるのが物凄い下手くそだ。

「基礎体力づくりくらいは出来るかな?」

「そう、だね。フィー」

 ハルに至っては、知らない人とほとんど話もしないで、僕にぴったりくっついてるからどうしようもない。
 ハルのこの距離の近さは2年で慣れてしまったし、これ以上離れるとハルの性能が下がるからいただけない。しょうがない甘えん坊だ。

 使えん侯爵家一家は全員勉強中だ。バール侯爵、奥さん、第二夫人、長男次男長女、あと執事とメイド長もまとめてお勉強だっつーの!

「侯爵家一家は太り過ぎなんで、肉は少なめ、野菜たっぷりでお願いします!」

 テイムしなかった料理長に言いつける。文句なんて言わせないぞ!

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