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動物に異様に好かれる手
2 でかい犬
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俺は目を覚ました。草原の大地に寝転がってる。おう、痛い所はない。良かった。
むくっと体を起こすと、一面草だ。ついでに昼間だ。
「あの野郎、間違えたって言ったな!」
女神を野郎呼ばわりするくらい腹は立ったぞ!とりあえず怪我はしていない。良かった。あとは俺は何が出来るんだ?説明……チュートリアル!!
なかった。
途中で引っ張って抜いたガマの穂みたいなものを振り回しながら俺は鼻歌交じりに歩き出す。
「何とかなんでしょー」
てくてく、サクサク歩いてゆく。草丈はそんなに高くないし、靴はちゃんとしてる。服装もこの世界にマッチしているものなのだろう。
鼻歌を歌いながら歩いていると、グルルルルと低く唸る声が聞こえて来た。
「ん?」
前方の草むらから、大きな真っ黒い犬が威嚇している。
「わ、わんこじゃねーか!こーいこいこい!」
大きな犬はびくっとして
「餌が喋った!」
と、大きな声を上げた。
「誰が餌か。撫でてやるからこっち来いよ!」
「嫌だ!お前ら人間はそう言う顔して俺たちを殺す!」
「ふーむ?」
なるほど、物騒な世界なんだな。俺は何か武器でも持ってるのかな?がさがさ、ごそごそ。ポケットの中を漁ってみた。お、何か手に当たったぞ?
「武器か!武器を出す気だな?!」
「なんか持ってないかなーと……おっ?!あれぇ?」
俺の手に握られていたのは、動物の毛繕い用のブラシだった。
「武器持ってなかったよ」
「じゃあ食う!」
「わーやめろーこの野郎!やられる前にやってやる!」
俺はブラシを手にイヌに飛びかかった。
「わふーん!わふーん!こっちぃー!」
「ははは!どうだ!俺のブラッシングテクは!」
大きな犬は腹を見せて千切れるくらい尻尾を振っている。尻尾がピタッと止まり、我に返った。
「はっ?!やられてる?!」
「こっちもきれいにしようなー?」
「わふーん!」
犬を籠絡した。
「で、シロウは女神に遣わされたんだな?神子かな?」
「知らんけど、なんか争いを止めるんだって」
「あらそいー?あっちの方かなー?」
犬は鼻を向けるが、土地勘のない俺にはさっぱりだ。
「ふーん。なあ人間の住んでる街に行きたいな。そしたらこの国について分かる気がするんだ」
「そうだなー人間のことは人間に聞かないとな!」
犬は俺を背中に乗せてくれて、走り出した。暫く草原を行くと一本の舗装されていない道が見えてきた。
「道だ!」
「たまにでっかいヤツが通るんだ。みんなで襲えば、人間が食べられる」
「そうかーお前たちも生きてるもんな」
このでかい犬は人間を食べるんだ。そういう世界なんだな……。日本ではそんな事なかったが、所が変わればそうなることも仕方がないよな。怖いはずなんだが、俺はこの犬が全然怖くなかった。言葉が通じるからだろうか?頼りがいがあって良いヤツとしか思わないんだ。
「そうだぞ!シロウが特別なんだ。俺と喋れるし」
「だよなー普通喋れないよなー……へへっ犬と話せるなんて楽しいな!」
「お前のそれで毛皮をきれいにされるとたまらんな!もっとやってくれー……って言いたいけど、でっかいやつの声がするな」
犬の話によると、多分馬車の音が聞こえて来たらしい。
むくっと体を起こすと、一面草だ。ついでに昼間だ。
「あの野郎、間違えたって言ったな!」
女神を野郎呼ばわりするくらい腹は立ったぞ!とりあえず怪我はしていない。良かった。あとは俺は何が出来るんだ?説明……チュートリアル!!
なかった。
途中で引っ張って抜いたガマの穂みたいなものを振り回しながら俺は鼻歌交じりに歩き出す。
「何とかなんでしょー」
てくてく、サクサク歩いてゆく。草丈はそんなに高くないし、靴はちゃんとしてる。服装もこの世界にマッチしているものなのだろう。
鼻歌を歌いながら歩いていると、グルルルルと低く唸る声が聞こえて来た。
「ん?」
前方の草むらから、大きな真っ黒い犬が威嚇している。
「わ、わんこじゃねーか!こーいこいこい!」
大きな犬はびくっとして
「餌が喋った!」
と、大きな声を上げた。
「誰が餌か。撫でてやるからこっち来いよ!」
「嫌だ!お前ら人間はそう言う顔して俺たちを殺す!」
「ふーむ?」
なるほど、物騒な世界なんだな。俺は何か武器でも持ってるのかな?がさがさ、ごそごそ。ポケットの中を漁ってみた。お、何か手に当たったぞ?
「武器か!武器を出す気だな?!」
「なんか持ってないかなーと……おっ?!あれぇ?」
俺の手に握られていたのは、動物の毛繕い用のブラシだった。
「武器持ってなかったよ」
「じゃあ食う!」
「わーやめろーこの野郎!やられる前にやってやる!」
俺はブラシを手にイヌに飛びかかった。
「わふーん!わふーん!こっちぃー!」
「ははは!どうだ!俺のブラッシングテクは!」
大きな犬は腹を見せて千切れるくらい尻尾を振っている。尻尾がピタッと止まり、我に返った。
「はっ?!やられてる?!」
「こっちもきれいにしようなー?」
「わふーん!」
犬を籠絡した。
「で、シロウは女神に遣わされたんだな?神子かな?」
「知らんけど、なんか争いを止めるんだって」
「あらそいー?あっちの方かなー?」
犬は鼻を向けるが、土地勘のない俺にはさっぱりだ。
「ふーん。なあ人間の住んでる街に行きたいな。そしたらこの国について分かる気がするんだ」
「そうだなー人間のことは人間に聞かないとな!」
犬は俺を背中に乗せてくれて、走り出した。暫く草原を行くと一本の舗装されていない道が見えてきた。
「道だ!」
「たまにでっかいヤツが通るんだ。みんなで襲えば、人間が食べられる」
「そうかーお前たちも生きてるもんな」
このでかい犬は人間を食べるんだ。そういう世界なんだな……。日本ではそんな事なかったが、所が変わればそうなることも仕方がないよな。怖いはずなんだが、俺はこの犬が全然怖くなかった。言葉が通じるからだろうか?頼りがいがあって良いヤツとしか思わないんだ。
「そうだぞ!シロウが特別なんだ。俺と喋れるし」
「だよなー普通喋れないよなー……へへっ犬と話せるなんて楽しいな!」
「お前のそれで毛皮をきれいにされるとたまらんな!もっとやってくれー……って言いたいけど、でっかいやつの声がするな」
犬の話によると、多分馬車の音が聞こえて来たらしい。
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