6 / 80
動物に異様に好かれる手
6 ただ生きていくだけ**
しおりを挟む
「シロウ、シロウ!」
「あっ、あっ!あっ!」
俺の上で腰を振る男、俺の所有者。食わせ者の顔を普段はしているが、夜は違う。俺はどうやったら痛くないかも覚えた。どうやったら早く終わるのかも。気持ち良くなれば、少しは楽だと気付いて尻でイけるようになった。
ベッドの上でわざとらしく声を上げて、相手を満足させる事も覚えた。
「あん!あん!あん!ご、ご主人さまぁっい、イクっイクゥっあん!あーーーっ!」
「ふっ……」
男の体は分かりやすい。イけば精液が出るから、イってないのに、イきました、と言えるほど器用じゃない。そのうち出来る様になるかもしれない。
先っぽからトロトロと精液を吐き出すのを満足そうに見てから、男は中をぐちゅぐちゅと掻き回す。
「シロウに私の匂いをたっぷり染み込ませておかないと」
「あん…んんっ、イイ…ですぅ」
ひくひくと敏感になっている内側を攻められて、悶える。気持ちいい……。気持ち悪いのに、錯覚を起こしている。
広い背中にきゅっと抱きついて、太いモノを味わう。ああ、でも中、洗わないと……お腹を壊しちゃう……。
「シロウ、シロウ。私をなでて」
「はい……」
いつからだったか、ご主人さまは撫でてくれと言い出した。逆らわない事、それが一番だ。
「シロウ、もっと」
「はい……」
そして、気がついた。ご主人様には尻尾を切り落とした跡がある事を。それは産まれた時は尻尾があり、その事を隠しているということだ。
少しずつわかって来たが、この国では獣人の地位は低い。東方に行けば獣人の治める国があるらしいが、ここでは犯罪を犯していなくても、蔑まれる存在だ。
だから獣人は正体を隠して人間のフリをする。捕まれば奴隷として売られてしまう。この奴隷商の屋敷にも商品がたくさん置かれている。
獣人を売っている奴隷商が獣人なのか。何か理由はあるのだろうが、知らないし、知りたくもない。
もうただ、生きているだけ。女神の事なんかもう忘れた。だっていくら助けてと叫んでも助けてはくれないもの。
「あっ、あっ!あっ!」
俺の上で腰を振る男、俺の所有者。食わせ者の顔を普段はしているが、夜は違う。俺はどうやったら痛くないかも覚えた。どうやったら早く終わるのかも。気持ち良くなれば、少しは楽だと気付いて尻でイけるようになった。
ベッドの上でわざとらしく声を上げて、相手を満足させる事も覚えた。
「あん!あん!あん!ご、ご主人さまぁっい、イクっイクゥっあん!あーーーっ!」
「ふっ……」
男の体は分かりやすい。イけば精液が出るから、イってないのに、イきました、と言えるほど器用じゃない。そのうち出来る様になるかもしれない。
先っぽからトロトロと精液を吐き出すのを満足そうに見てから、男は中をぐちゅぐちゅと掻き回す。
「シロウに私の匂いをたっぷり染み込ませておかないと」
「あん…んんっ、イイ…ですぅ」
ひくひくと敏感になっている内側を攻められて、悶える。気持ちいい……。気持ち悪いのに、錯覚を起こしている。
広い背中にきゅっと抱きついて、太いモノを味わう。ああ、でも中、洗わないと……お腹を壊しちゃう……。
「シロウ、シロウ。私をなでて」
「はい……」
いつからだったか、ご主人さまは撫でてくれと言い出した。逆らわない事、それが一番だ。
「シロウ、もっと」
「はい……」
そして、気がついた。ご主人様には尻尾を切り落とした跡がある事を。それは産まれた時は尻尾があり、その事を隠しているということだ。
少しずつわかって来たが、この国では獣人の地位は低い。東方に行けば獣人の治める国があるらしいが、ここでは犯罪を犯していなくても、蔑まれる存在だ。
だから獣人は正体を隠して人間のフリをする。捕まれば奴隷として売られてしまう。この奴隷商の屋敷にも商品がたくさん置かれている。
獣人を売っている奴隷商が獣人なのか。何か理由はあるのだろうが、知らないし、知りたくもない。
もうただ、生きているだけ。女神の事なんかもう忘れた。だっていくら助けてと叫んでも助けてはくれないもの。
36
あなたにおすすめの小説
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
【Amazonベストセラー入りしました】僕の処刑はいつですか?欲しがり義弟に王位を追われ身代わりの花嫁になったら溺愛王が待っていました。
美咲アリス
BL
「国王陛下!僕は偽者の花嫁です!どうぞ、どうぞ僕を、処刑してください!!」「とりあえず、落ち着こうか?(笑)」意地悪な義母の策略で義弟の代わりに辺境国へ嫁いだオメガ王子のフウル。正直な性格のせいで嘘をつくことができずに命を捨てる覚悟で夫となる国王に真実を告げる。だが美貌の国王リオ・ナバはなぜかにっこりと微笑んだ。そしてフウルを甘々にもてなしてくれる。「きっとこれは処刑前の罠?」不幸生活が身についたフウルはビクビクしながら城で暮らすが、実は国王にはある考えがあって⋯⋯?(Amazonベストセラー入りしました。1位。1/24,2024)
[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません
月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない?
☆表紙絵
AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。
秘匿された第十王子は悪態をつく
なこ
BL
ユーリアス帝国には十人の王子が存在する。
第一、第二、第三と王子が産まれるたびに国は湧いたが、第五、六と続くにつれ存在感は薄れ、第十までくるとその興味関心を得られることはほとんどなくなっていた。
第十王子の姿を知る者はほとんどいない。
後宮の奥深く、ひっそりと囲われていることを知る者はほんの一握り。
秘匿された第十王子のノア。黒髪、薄紫色の瞳、いわゆる綺麗可愛(きれかわ)。
ノアの護衛ユリウス。黒みかがった茶色の短髪、寡黙で堅物。塩顔。
少しずつユリウスへ想いを募らせるノアと、頑なにそれを否定するユリウス。
ノアが秘匿される理由。
十人の妃。
ユリウスを知る渡り人のマホ。
二人が想いを通じ合わせるまでの、長い話しです。
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
侯爵様の愛人ですが、その息子にも愛されてます
muku
BL
魔術師フィアリスは、地底の迷宮から湧き続ける魔物を倒す使命を担っているリトスロード侯爵家に雇われている。
仕事は魔物の駆除と、侯爵家三男エヴァンの家庭教師。
成人したエヴァンから突然恋心を告げられたフィアリスは、大いに戸惑うことになる。
何故ならフィアリスは、エヴァンの父とただならぬ関係にあったのだった。
汚れた自分には愛される価値がないと思いこむ美しい魔術師の青年と、そんな師を一心に愛し続ける弟子の物語。
騎士様、お菓子でなんとか勘弁してください
東院さち
BL
ラズは城で仕える下級使用人の一人だ。竜を追い払った騎士団がもどってきた祝賀会のために少ない魔力を駆使して仕事をしていた。
突然襲ってきた魔力枯渇による具合の悪いところをその英雄の一人が助けてくれた。魔力を分け与えるためにキスされて、お礼にラズの作ったクッキーを欲しがる変わり者の団長と、やはりお菓子に目のない副団長の二人はラズのお菓子を目的に騎士団に勧誘する。
貴族を嫌うラズだったが、恩人二人にせっせとお菓子を作るはめになった。
お菓子が目的だったと思っていたけれど、それだけではないらしい。
やがて二人はラズにとってかけがえのない人になっていく。のかもしれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる