【完結】この手なんの手、気になる手!

鏑木 うりこ

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動物に異様に好かれる手

6 ただ生きていくだけ**

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「シロウ、シロウ!」

「あっ、あっ!あっ!」

 俺の上で腰を振る男、俺の所有者。食わせ者の顔を普段はしているが、夜は違う。俺はどうやったら痛くないかも覚えた。どうやったら早く終わるのかも。気持ち良くなれば、少しは楽だと気付いて尻でイけるようになった。
 ベッドの上でわざとらしく声を上げて、相手を満足させる事も覚えた。

「あん!あん!あん!ご、ご主人さまぁっい、イクっイクゥっあん!あーーーっ!」

「ふっ……」

 男の体は分かりやすい。イけば精液が出るから、イってないのに、イきました、と言えるほど器用じゃない。そのうち出来る様になるかもしれない。
 先っぽからトロトロと精液を吐き出すのを満足そうに見てから、男は中をぐちゅぐちゅと掻き回す。

「シロウに私の匂いをたっぷり染み込ませておかないと」

「あん…んんっ、イイ…ですぅ」

 ひくひくと敏感になっている内側を攻められて、悶える。気持ちいい……。気持ち悪いのに、錯覚を起こしている。
 広い背中にきゅっと抱きついて、太いモノを味わう。ああ、でも中、洗わないと……お腹を壊しちゃう……。

「シロウ、シロウ。私をなでて」

「はい……」

 いつからだったか、ご主人さまは撫でてくれと言い出した。逆らわない事、それが一番だ。

「シロウ、もっと」

「はい……」

 そして、気がついた。ご主人様にはがある事を。それは産まれた時は尻尾があり、その事を隠しているということだ。

 少しずつわかって来たが、この国では獣人の地位は低い。東方に行けば獣人の治める国があるらしいが、ここでは犯罪を犯していなくても、蔑まれる存在だ。
 だから獣人は正体を隠して人間のフリをする。捕まれば奴隷として売られてしまう。この奴隷商の屋敷にも商品がたくさん置かれている。

 獣人を売っている奴隷商が獣人なのか。何か理由はあるのだろうが、知らないし、知りたくもない。

 もうただ、生きているだけ。女神の事なんかもう忘れた。だっていくら助けてと叫んでも助けてはくれないもの。



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