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66 うへぁあ!
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「もう10人でも20人でもどんと来いってもんですー!あはははーー!」
「いやそんなに来ないと思う……」
開き直って高笑いしながら宰相さんは帰って行った。帰ったと言ってもオリーとリッツの実家のヘンドリクセン家でお世話になっているらしく、そこでもちやほやされているらしい。ヘンドリクセン家は長男のマリドが次の当主で息子もいるのだが、どうも宰相さんが産んだルマンドの方が利発らしくてお祖父様はルマンドの方を可愛がっているらしい。
「もちろん個人の資質やこれからの教育で変わるのでしょうが、どうも帝国とルーセンの掛け合わせであり、神や世界に愛された子というのは抜きん出たものがあるようで」
自分のことなのに、宰相さんは冷静に分析していた。
「客観的に見ても総じて我らの子は優秀であるといわざるを得ません」
「……そうなのか……」
「つまりは何か大きなことを為せと使命を受けた可能性が高いのでしょう。私は無償の愛など信じませんからね」
「……助かります」
やっぱりこの人は凄い。子供が優秀なら手放して喜んで良いのに、その先にあるかも知れない苦労を共にする覚悟も持っていてくれるんだ。
結構前から神様の手伝いをしている俺なんかよりよっぽど神様のことを分かってる、凄いな。
「それが年の功ってものでしょう。全くだからってこんなおじさんに足を突っ込んだ私に子供を産めとか神は無慈悲ですね! 」
悪態をつくのも忘れていない。俺はこの人にどれだけ救われて来たんだろうなぁ。宰相さんが帰った後も少し彼のことを考えていたら、上からホランがにゅっと顔を覗かせた。
「他の男のことを考えている」
なんで分かるんだ?
「宰相さんの事だよ。いや、元宰相さん?名前はテリーさんだっけな」
「オリーとリッツの宝物?なら良いか」
あからさまにホッとした顔をするのが、笑ってしまう。俺なんかどこにも行けないし、行かないのに。
「テリーさんが、ホランは私の番犬だって」
「シャトに飼って貰えるなら喜んで」
ワン、と鳴きそうなくらい頬を擦り寄せる。もうすぐ本物の犬みたいに舐められそうだ。
「ホランが俺のこと好きなのは神様のせいだってさ」
どうも帝国の血が濃いとルーセンの血が濃い者を欲する傾向にあるようだからホランもそうなんだろうな。
「なるほど」
ホランはいつもの賢そうな顔をしてそれから阿呆の顔になった。
「数いるルーセンの民の中からシャトを選ぶなんて流石私だね。どう?賢いでしょう」
「……は、はは」
そう来たか。俺達の出会いやらなんやらは神様の都合だったはずなのに、そこに人間達の都合など介入できないようなものなのに、それでも俺を選んだのは自分だと言い張るのかい?
「大丈夫、今は頭も痛くないしモヤがかかった気もしない。誰かをシャトとすり替えられている気もしない……私の本心で間違いないよ、もう二度と間違えない。だから笑って?私の太陽、私のすべて。私の隣にずっといて、シャトルリア……君が何センチだって構わないよ、塁君」
うへぁあ!
「いやそんなに来ないと思う……」
開き直って高笑いしながら宰相さんは帰って行った。帰ったと言ってもオリーとリッツの実家のヘンドリクセン家でお世話になっているらしく、そこでもちやほやされているらしい。ヘンドリクセン家は長男のマリドが次の当主で息子もいるのだが、どうも宰相さんが産んだルマンドの方が利発らしくてお祖父様はルマンドの方を可愛がっているらしい。
「もちろん個人の資質やこれからの教育で変わるのでしょうが、どうも帝国とルーセンの掛け合わせであり、神や世界に愛された子というのは抜きん出たものがあるようで」
自分のことなのに、宰相さんは冷静に分析していた。
「客観的に見ても総じて我らの子は優秀であるといわざるを得ません」
「……そうなのか……」
「つまりは何か大きなことを為せと使命を受けた可能性が高いのでしょう。私は無償の愛など信じませんからね」
「……助かります」
やっぱりこの人は凄い。子供が優秀なら手放して喜んで良いのに、その先にあるかも知れない苦労を共にする覚悟も持っていてくれるんだ。
結構前から神様の手伝いをしている俺なんかよりよっぽど神様のことを分かってる、凄いな。
「それが年の功ってものでしょう。全くだからってこんなおじさんに足を突っ込んだ私に子供を産めとか神は無慈悲ですね! 」
悪態をつくのも忘れていない。俺はこの人にどれだけ救われて来たんだろうなぁ。宰相さんが帰った後も少し彼のことを考えていたら、上からホランがにゅっと顔を覗かせた。
「他の男のことを考えている」
なんで分かるんだ?
「宰相さんの事だよ。いや、元宰相さん?名前はテリーさんだっけな」
「オリーとリッツの宝物?なら良いか」
あからさまにホッとした顔をするのが、笑ってしまう。俺なんかどこにも行けないし、行かないのに。
「テリーさんが、ホランは私の番犬だって」
「シャトに飼って貰えるなら喜んで」
ワン、と鳴きそうなくらい頬を擦り寄せる。もうすぐ本物の犬みたいに舐められそうだ。
「ホランが俺のこと好きなのは神様のせいだってさ」
どうも帝国の血が濃いとルーセンの血が濃い者を欲する傾向にあるようだからホランもそうなんだろうな。
「なるほど」
ホランはいつもの賢そうな顔をしてそれから阿呆の顔になった。
「数いるルーセンの民の中からシャトを選ぶなんて流石私だね。どう?賢いでしょう」
「……は、はは」
そう来たか。俺達の出会いやらなんやらは神様の都合だったはずなのに、そこに人間達の都合など介入できないようなものなのに、それでも俺を選んだのは自分だと言い張るのかい?
「大丈夫、今は頭も痛くないしモヤがかかった気もしない。誰かをシャトとすり替えられている気もしない……私の本心で間違いないよ、もう二度と間違えない。だから笑って?私の太陽、私のすべて。私の隣にずっといて、シャトルリア……君が何センチだって構わないよ、塁君」
うへぁあ!
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