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「やったー!」

「あれ?」

 しまった、思わず答えてしまった!そう思った時には既に遅かった。

「そうと決まれば、さっさとこさえてしまいましょう!」

「は?何を言って」

「大丈夫!いくら体が強くても」

 ベッドの横に、ティセル王子が連れてきたメイドが音もなく立っていて、何かを持っている。

「直に触れてかける支配の魔法には抵抗出来ないでしょう?ほら、自分で飲んで下さいね?擬似発情を促す薬です」

「ティセル、王子、何を言って……?」

 頭では分かっているのに、手は勝手に動きそばに立っているメイドが渡してくれた黄色い薬を手に取る。

「飲ませてあげても良いんですけどね?」

 にこりと笑う少年は悪戯気味に笑うが、底には恐ろしいものを感じる。なんだ、なんなんだ?!
 さっきまで目の前にいた俺の好みの可愛い子は一体どこへ行ったんだ?!

「さ、飲んで」

「うっ、ど、どういう……事だ」

 しかし、手は勝手に動きごくりと飲み下してしまう。カッと喉が焼けるような熱さを感じ、これが本物だと知る。
 王子教育の一環で飲んだ事があるがこんなに濃い物では無かった。

「飲みましたね?ふふ」

 とん、と肩を押されて、俺はベッドに倒れ込んだ。頭はまだはっきりしているが、体は動かない。

「私の支配魔法はあまり長時間効かないのですが、もう少し効きます。さ、足を開いて?」

 言われた通り体が動く。支配魔法?そんなものをティセル王子が使えるとは聞いてないぞ!

「秘薬を使う場合、ここに女性器を作るか」

 さわり、と敏感な部分を撫でられ声が出る。

「ちょ、やめろ」

「シーファーン様はこちらの穴の中に作りましょうね?こちらなら入りますもんね?」

「ひっ!」

 まだふわっと柔らかい穴の周りを撫でられた。

「ふふ、可愛い。昨日は素敵でした」

「……っ!」


 そう、昨日ティセル王子に襲いかかった俺だが、咥え込んだのは俺の方だった。

 
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