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49 飢え乾いた魂の為に
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グレイアッシュの王は有能と言えた。王太子時代は型通りの不可のない王太子であったし、戦では自ら先頭に立つ程の腕も度胸もある。政治も人の話をよく聴き、痛い話に傾ける耳も持っていた。
しかし、彼にも欠点はあった。それが遠征のたびに増える側妃の存在だ。
「私が愛する人を連れてきて何か問題が?」
「……いえ」
アリディス王は真に愛する人を探すように、次々に側妃を連れて来る。
「あの部屋の天使のような私の愛する人」
しかし王の寵愛は長くは続かない。次に出かけた土地で王は新しい愛を見つけ連れて帰り、古い愛は天使の間から追い出される。それが一度や二度ではない……後宮には追い出された古い愛が溜まり、積み重なり憎悪が渦巻く。もう一度寵を得ようと女たちの醜い貶め合いが毎日起こる。虐めやケンカならまだしも、誘拐毒殺なんでもありだ。そしてそれを王は一切咎めず、させたいようにさせておく……と言うより興味がない。まるでその存在を忘れてしまったように。
なぜなら それらは「全部違った」からである。
「お前は愛する人の半分しか手に入れる事が出来ない」
それがグレイアッシュ王アリディスの持つ呪い。アリディスには前世の記憶と言う物はない。しかし思春期を迎え、人を愛することを覚えてからずっと、違和感を感じ続けていた。王太子として生まれたアリディスには幼いころから婚約者がいた。今、正妃として迎えているリンデルとずっと婚約をして仲良くしてきたのに、歳を追うごとに心が「アレではない」と訴えるのだ。その心を殺し続け、リンデルと結婚し、王位を継いだ……そしてとうとう心の欲求に勝てなくなったアリディスは次々と側妃を迎える。
しかし、何人もの女性を迎え入れても「全部違う」。しかし、今回だけは違った。
「ナナ!」
「お、王様……どうしたんですか、こんな昼間から……」
「私の天使に会いたくなったんだ」
「はぁ……」
完全にアレではない。しかしコレは今までのどれよりもアレに似ている。そう、半分だけアレなんだ。アリディスの魂は震える。アレが欲しい、アレの全てが欲しいけれど、今はコレで我慢できると。
「ナナ、私の贈った服はどうした?」
「あ、あのいっぱいフリフリが付いた服は……ちょっと……」
作業の邪魔なので、という言葉をなんとか隠した。
「たまには私が贈った服も来て欲しい……脱がせる楽しみがあるからね?」
「うっ……ハイ……」
ナナは逆らう事はしない。どう見てもナナの方が弱いだろうし、アリディスが力を入れればナナの首すらへし折る事が出来そうだ。
「良し、いい子だ。いい子のナナならこの後どうすればいいか分かるね?」
「う……」
露骨に嫌そうな顔をするが、アリディスはこの顔も気に入っている。そう、アレは間違いなくこういう顔をするだろうから!半分だけアレなコレがこの顔をして自分を嫌悪しつつも、ベッドの上ではしたない言葉を紡ぐのが良いのだ。
「あ、あの……だ、抱いて……下さい。俺の、ココにいっぱい、入れて…‥な、中に、出して……」
そうしろと仕込んだ通り、ナナは両足を広げて尻の穴を開いて見せる。ああ!半分だけのアレが痴態を晒して自分に媚びている!
「そう、それでいい……今はコレで……良い」
求め続けて飢え乾いた魂を宥める為に。
------------------------
_( _´ω`)_ペショ ス、ストックが切れた!完全に……クッ!
しかし、彼にも欠点はあった。それが遠征のたびに増える側妃の存在だ。
「私が愛する人を連れてきて何か問題が?」
「……いえ」
アリディス王は真に愛する人を探すように、次々に側妃を連れて来る。
「あの部屋の天使のような私の愛する人」
しかし王の寵愛は長くは続かない。次に出かけた土地で王は新しい愛を見つけ連れて帰り、古い愛は天使の間から追い出される。それが一度や二度ではない……後宮には追い出された古い愛が溜まり、積み重なり憎悪が渦巻く。もう一度寵を得ようと女たちの醜い貶め合いが毎日起こる。虐めやケンカならまだしも、誘拐毒殺なんでもありだ。そしてそれを王は一切咎めず、させたいようにさせておく……と言うより興味がない。まるでその存在を忘れてしまったように。
なぜなら それらは「全部違った」からである。
「お前は愛する人の半分しか手に入れる事が出来ない」
それがグレイアッシュ王アリディスの持つ呪い。アリディスには前世の記憶と言う物はない。しかし思春期を迎え、人を愛することを覚えてからずっと、違和感を感じ続けていた。王太子として生まれたアリディスには幼いころから婚約者がいた。今、正妃として迎えているリンデルとずっと婚約をして仲良くしてきたのに、歳を追うごとに心が「アレではない」と訴えるのだ。その心を殺し続け、リンデルと結婚し、王位を継いだ……そしてとうとう心の欲求に勝てなくなったアリディスは次々と側妃を迎える。
しかし、何人もの女性を迎え入れても「全部違う」。しかし、今回だけは違った。
「ナナ!」
「お、王様……どうしたんですか、こんな昼間から……」
「私の天使に会いたくなったんだ」
「はぁ……」
完全にアレではない。しかしコレは今までのどれよりもアレに似ている。そう、半分だけアレなんだ。アリディスの魂は震える。アレが欲しい、アレの全てが欲しいけれど、今はコレで我慢できると。
「ナナ、私の贈った服はどうした?」
「あ、あのいっぱいフリフリが付いた服は……ちょっと……」
作業の邪魔なので、という言葉をなんとか隠した。
「たまには私が贈った服も来て欲しい……脱がせる楽しみがあるからね?」
「うっ……ハイ……」
ナナは逆らう事はしない。どう見てもナナの方が弱いだろうし、アリディスが力を入れればナナの首すらへし折る事が出来そうだ。
「良し、いい子だ。いい子のナナならこの後どうすればいいか分かるね?」
「う……」
露骨に嫌そうな顔をするが、アリディスはこの顔も気に入っている。そう、アレは間違いなくこういう顔をするだろうから!半分だけアレなコレがこの顔をして自分を嫌悪しつつも、ベッドの上ではしたない言葉を紡ぐのが良いのだ。
「あ、あの……だ、抱いて……下さい。俺の、ココにいっぱい、入れて…‥な、中に、出して……」
そうしろと仕込んだ通り、ナナは両足を広げて尻の穴を開いて見せる。ああ!半分だけのアレが痴態を晒して自分に媚びている!
「そう、それでいい……今はコレで……良い」
求め続けて飢え乾いた魂を宥める為に。
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_( _´ω`)_ペショ ス、ストックが切れた!完全に……クッ!
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