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54 有事*
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フィンは本当にマークの家まで迷わずにつき、俺達が家に入って行く様子を見守ってから飛んで行った。
しかも家に入った後、窓から覗き込んで中に俺達がいるのを確認してからだ。賢すぎる。
「本当に知っていたんだな」
「何度か来てるから」
「知らなかった」
どうやら何度も二人で窓から覗き込んでいたらしい、何してたんだ? ていうかフィンは帰ったのにフロウライトは残ったな?
「泊めてくれるだろう?」
「ああ、構わないよ」
だがこの黒ずくめの格好は良くない。マークはこんな自分でいうのもなんだが、悪そうでエロそうな格好はしない……奥の寝室へ誘った。
「ほ、本当に穿いてないじゃないか! 破廉恥な!!」
「だからスースーするっていっただろ?」
「なんてことだ……しかも準備してある?」
ズボンを脱がして貰って何も身につけていない下半身を晒してニヤリと笑う。
「そりゃあまあ有事に備えて?」
「備えがあるのに越したことはないが」
「じゃあ良いじゃないか」
だって好きなんだもん、仕方がないだろう?
「嬉しいよ」
「こちらこそ」
少しの困惑顔から笑う所が良いと思う。優しく扱おうとして失敗し、掴んだ指の跡が脇腹に残っていることも何となく嬉しい。誘えば必ず受ける所とか、俺より絶対先にへばらない所とか。
「入れていいな?凛莉」
「ああ」
きちんと俺の名前を呼べる所が一番良い。
「ふ……ふぅうっ……」
「きつ……んっ」
「ぁうっ……っもっと、ゆっくり……っん」
王宮でドタバタした後のせいか今日はちょっと苦しい。流石に最初は眉が寄ってしまっている……薄く目を開ければ心配げにこちらを見ているフロウライトと視線がぶつかる。腕を伸ばして首に絡め、少しだけ自分の方に引き寄せ、耳元で小さく囁く。
「やめないで。おねがい」
「大丈夫なのか?」
「大丈夫、そうして欲しいから言ってるんだ……ね?」
本当は脂汗が出そうなほど痛い。でもこれを乗り越えた先の快楽が欲しいんだ。笑ったつもりだったけれど、唇が少し捲れ上がっただけだったかもしれない。
そんな不細工な唇にキスを落とすとは、こいつもやるようになったもんだ。重なった隙間から入ってくるぬるめく熱量で、俺をバターみたいに溶かしてくれないか?
ゆっくりゆっくり、頼み通り我慢して進み、ようやく全部埋め込めた。我慢しているせいで限界まで膨れ上がったアレは凄く気持ちいい。でももう少しだけ柔らかく溶けるまで待ってくれ。俺だって早く欲しくて我慢してるんだ。
「ナカが、うねって……」
「うん、もう欲しいから逃がさないように必死なんだ。そろそろ可愛がってくれるか? こんな傷だらけで手癖が悪くて嘘つきな奴を」
緩く笑って足を絡ませる。何も関節を折ってやろうとしている訳じゃないぞ?できるけど。
「凄く美人でその割に可愛い所もあって、ちょっと口が悪いが物凄く私好みな恋人しかいないんだが?」
「お前、趣味悪いね」
「それは初めて言われたな。石頭としか言われないから」
「ははっ! 石頭なのは正しい!」
軽くキスをしてから緩く動き出す。
「っあぁ……やっぱ、ナマは良いなぁ」
「ナマ?ナマじゃないのもあるのか?」
あ、やば。オモチャで遊んでいたことは別に教えなくて良いじゃないか。
「いや、なんでも」
「後で詳しく教えて貰おうかな?」
「わ、私に拷問するのか? 恐ろしい奴め!」
「ふふ、さてどうしようかな?」
「あっ! ひゃんっ」
急に動かれて良い声が漏れてしまった。くそっ下のお口は口が軽いんだから色々喋っちゃうだろうが!
しかも家に入った後、窓から覗き込んで中に俺達がいるのを確認してからだ。賢すぎる。
「本当に知っていたんだな」
「何度か来てるから」
「知らなかった」
どうやら何度も二人で窓から覗き込んでいたらしい、何してたんだ? ていうかフィンは帰ったのにフロウライトは残ったな?
「泊めてくれるだろう?」
「ああ、構わないよ」
だがこの黒ずくめの格好は良くない。マークはこんな自分でいうのもなんだが、悪そうでエロそうな格好はしない……奥の寝室へ誘った。
「ほ、本当に穿いてないじゃないか! 破廉恥な!!」
「だからスースーするっていっただろ?」
「なんてことだ……しかも準備してある?」
ズボンを脱がして貰って何も身につけていない下半身を晒してニヤリと笑う。
「そりゃあまあ有事に備えて?」
「備えがあるのに越したことはないが」
「じゃあ良いじゃないか」
だって好きなんだもん、仕方がないだろう?
「嬉しいよ」
「こちらこそ」
少しの困惑顔から笑う所が良いと思う。優しく扱おうとして失敗し、掴んだ指の跡が脇腹に残っていることも何となく嬉しい。誘えば必ず受ける所とか、俺より絶対先にへばらない所とか。
「入れていいな?凛莉」
「ああ」
きちんと俺の名前を呼べる所が一番良い。
「ふ……ふぅうっ……」
「きつ……んっ」
「ぁうっ……っもっと、ゆっくり……っん」
王宮でドタバタした後のせいか今日はちょっと苦しい。流石に最初は眉が寄ってしまっている……薄く目を開ければ心配げにこちらを見ているフロウライトと視線がぶつかる。腕を伸ばして首に絡め、少しだけ自分の方に引き寄せ、耳元で小さく囁く。
「やめないで。おねがい」
「大丈夫なのか?」
「大丈夫、そうして欲しいから言ってるんだ……ね?」
本当は脂汗が出そうなほど痛い。でもこれを乗り越えた先の快楽が欲しいんだ。笑ったつもりだったけれど、唇が少し捲れ上がっただけだったかもしれない。
そんな不細工な唇にキスを落とすとは、こいつもやるようになったもんだ。重なった隙間から入ってくるぬるめく熱量で、俺をバターみたいに溶かしてくれないか?
ゆっくりゆっくり、頼み通り我慢して進み、ようやく全部埋め込めた。我慢しているせいで限界まで膨れ上がったアレは凄く気持ちいい。でももう少しだけ柔らかく溶けるまで待ってくれ。俺だって早く欲しくて我慢してるんだ。
「ナカが、うねって……」
「うん、もう欲しいから逃がさないように必死なんだ。そろそろ可愛がってくれるか? こんな傷だらけで手癖が悪くて嘘つきな奴を」
緩く笑って足を絡ませる。何も関節を折ってやろうとしている訳じゃないぞ?できるけど。
「凄く美人でその割に可愛い所もあって、ちょっと口が悪いが物凄く私好みな恋人しかいないんだが?」
「お前、趣味悪いね」
「それは初めて言われたな。石頭としか言われないから」
「ははっ! 石頭なのは正しい!」
軽くキスをしてから緩く動き出す。
「っあぁ……やっぱ、ナマは良いなぁ」
「ナマ?ナマじゃないのもあるのか?」
あ、やば。オモチャで遊んでいたことは別に教えなくて良いじゃないか。
「いや、なんでも」
「後で詳しく教えて貰おうかな?」
「わ、私に拷問するのか? 恐ろしい奴め!」
「ふふ、さてどうしようかな?」
「あっ! ひゃんっ」
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