【完結】良い子な邪神に転生した俺は強すぎて封印不可?頑張って封印されます!

鏑木 うりこ

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11 寒いよ……

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『小さくなって丸まっていて!こちらから結界を張ります!すぐに神官が来るから耐えて!』

 俺は言われた通りコロンと丸くなって蹲った。白い光が俺の周りを包んで明るくなる。凄い目立つけど、きっとこれなら皆に見つけてもらえる。

「ううっ!痛いっ、痛い……」

 この光チクチクする。

「ルーチェ様!!」

「こちらです!!」

 俺を見つけてくれたのはレオニスで、雄っぱいを吸えなくても何かにお世話をしてくれている。

「れおに、痛いの……黒いのきもちわるいの……」

「封印布を!良く頑張りましたね。もう大丈夫ですよ」

 タオルみたいな封印布で俺をくるりと包んでレオニスは抱き上げてくれた。

「早くおうちに帰りたい……まだちくちくするよ……黒いのもいっぱい寄ってくる……外は嫌だよ」

「ええ、急いで帰りましょう……皆さん、後のことは宜しくお願いします」

「分かりました!ルーチェ様をお早く神殿へ!」

 レオニスが走って神殿まで戻る。そう遠くない距離だったのに、俺は寒くて寒くて仕方がない。黒い気がどんどん纏わりついて来るんだ。
 これは負の感情。邪神の力に惹かれて、空気中に漂っている良くない物が全部俺にくっついて来る。レオニスに抱っこされて、封印布に包まれていても、やっぱり突き抜けて来る物が沢山あるんだ。

「寒い、寒いよ、レオニス……」

「もう少しです!頑張って!」

「うん……お願い、レオニス……」

「ルーチェ様!!」

 神殿では皆待ち構えていてくれた。

「穢れを纏っておいでだ!」
「相当負の気を集められてしまっている!」

「みんなぁ……寒いよぉ……」

 俺は情けない声を上げてしまう。寒くて気持ち悪くて……そして、体の奥が熱いんだ……嫌だ、嫌だよ。

「急いでお風呂を用意します!」

「レオニス!」

「セラフィス様!お願いします!」

 神殿に駆け込んで、セラフィスさんに俺は渡される。

「ああ!こんなに冷たくなって!ルーチェ様ごめんなさい、私が少し離れたばっかりに!」

「セラフィスさん……」

 ほわっとあったかくなってきた。俺ってばセラフィスさんの事大好きだなぁ……へへ、なんだか恥ずかしい。

「少しほっぺたに赤みが戻って来ましたね、よかった」

「アドニス、ありがと」

 横からちょこんと、心配そうに顔を覗かせていたアドニスが笑った。良かった、神殿の中なら寒くないや。

「お風呂が沸きましたよー!特製聖水風呂です!」

 そりゃ特製だー!聖水風呂はとっても気持ちが良くて、きれいに洗われた俺はそのまますやすやと寝てしまっていた。子供かな?!

 子供だった……。
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