【完結】良い子な邪神に転生した俺は強すぎて封印不可?頑張って封印されます!

鏑木 うりこ

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13 邪悪な竜

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 俺の元に来た依頼はとんでもない物だった。

「国境のイビルドラゴン退治?無理だよと言うか嫌だよ……」

「私も無理だとお断りしたのですが、誰も倒せる者がなく、もう村が二つ壊滅しているのだそうです……」

 物すごく困った顔でセラフィスさんが俺に伝えた事。うーん、困った。とりあえず、王国の使者に会う事になった。
 なるべく離れて、姿は見せず、俺はクラクラ目眩がしそうなほどきつい結界の中からだけど。

「お願い致します!もう邪神様におすがりするしかないのです!あと数日でかなり大きな街に到達してしまいます!その次はこの王都を目指すでしょう。お願い、お願い致します!」

「……嫌だよ……だって邪神同士の戦いってどうなるか知ってる?」

「……いえ……」

「力の奪い合いになるんだ。つまり負けた方の力を全部勝った方が持っていっちゃう。分かる?俺は多分負けない、と言うかあの程度すぐ終わる」

「おお!それでは……!」

 使者さんはガバッと顔を上げるが、俺はそれをしたくない。

「ねえ、何で俺がここにいるか知ってる?俺を封印出来る人がいないから、強い人が現れるまで、なるべく力を削りながら待ってるの。
 力を増やすような事、俺はしたくないの。それにこれ以上力が増えて、俺が暴走したからどうするの?イビルドラゴンとか、そんなレベルじゃないよ……?」

 使者さんの顔が青を通り越して土気色に変わった……そりゃそうだよね。

「ね?怖いでしょう?もう一度他の方法がないかお城で相談しておいでよ」

「わ、わかり、分かりまし、た……」

 使者さんはヨロヨロと足取りも覚束なく帰って行ったけど、その方が良い。

「皆さん、ルーチェ様が大人しくしていらっしゃるから、あんな無茶な事を……!」

 そうなんだけど……。

「でもそいつがこの街まで来たら……やっつけないと。それを考えたら村とかがやられる前に倒した方が良いのかな……?」

「むむ……」

 セラフィスさんも考え込んでしまった。

「俺はここに暮らす人達は守って上げたいって思う……ね、セラフィスさん。ちょっと皆で相談してみて?俺達だけじゃ良い考え浮かばないよ」

「分かりました。神殿の皆にも相談してみましょう」

「うん」

 俺はいつもの結界の最奥の自分の部屋に戻った。少し集中すると、暴れていると言うイビルドラゴンの気配がかなーり遠くにあるのが分かる。

「なんて面倒くさいんだ……」

 とりあえずベッドに転がって寝てしまった。皆がいい方法を考えてくれる事を願いながら。

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