【完結】良い子な邪神に転生した俺は強すぎて封印不可?頑張って封印されます!

鏑木 うりこ

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24 風評被害ぃー!

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「だから、俺にお願いするのはやめて下さいってば。もう……悪意がダダ漏れですよ。集まって来る悪意が弾ける魔道具とかないですかね?」

「うーん……何かあるかもしれません、宝物庫を漁ってみましょう」

 セラフィスさんと考え込んでしまったけど、王子様がすみませんを繰り返している。

「……で、頻繁に現れる魔獣を倒して欲しい?」

「何せ神出鬼没で、騎士団総出で何ヶ月も追っているのですが、捕まらず。お力をお貸し頂けませんか?」

「無理ですと何度も申し上げました!」

 うーん、セラフィスさんがキレ気味に机を殴った。そう答えるのも当たり前なんだよなー。

「そうだよねぇ、前回も行ったら現地で邪険にされるし、王子様についてきた人には睨まれるし。今回も睨まれるし」

 怖いなぁ……。

「なっ!我々はそんな事しておりません!!」

 ばっと振り返る王子様の視線の先には護衛騎士が二人、青い顔で立っている。

「俺ね、自分に向けられる悪意とかそう言うの敏感なの。分かるでしょう?一応神様なんだよ?顔は繕っていても、心の奥底から俺の事嫌ってるでしょう?」

 騎士はぐうっと唸るけれど、否定はしなかった。

「魔獣とか何とか言う前の問題ですよ。そんな悪意にまみれた場所に行きたくないんです、また力が集まってしまう。分かっていただけましたよね?」

 訪ねてきた3人は無言になった。

「イビルドラゴンを倒した後も大変でした。ドラゴンの負の力と、騎士達からの悪意。噂を聞いた人々の恐怖と、罵声。それがやっと収まって来たのに、また何かをさせようとするのですか?!」

 セラフィスさんのトドメの言葉で、とぼとぼと帰って行った。


 それなのに!俺はやっぱり魔獣退治に駆り出されてしまった。

「風評被害ぃーー!」

「全くですよ!」

 神殿関係者は怒り心頭である。俺もあんまり機嫌は良くない!これもそれも、騎士団が魔獣を仕留められず、国民達に「魔獣が出現している」と情報が漏れ始めたのだ。すると、なんにも知らない国民はどう思うか?と言うと。

「神殿に封印されている邪神のせいだ!」

 封印すらされてないんだけどね!そうなって来ると、もう止まらない。尾鰭どころか物凄い巨大な話になって悪意を集め始めちゃったんだ。さっさと倒すしかなくなった訳。あーあ、やってらんない。

「あーあ」

 俺達、神殿関係者は昨日魔獣が出たと言う裏路地に案内された。ふぅん、なるほど?

「ここで警邏中の騎士が2名襲われました。幸いに軽い怪我ですみ、2.3日の休養で復帰できるとの事です」

「へー」

 だろうなー。俺、すぐ分かっちゃったもんね。魔獣がいたという痕跡が見えちゃうんだよね、なるほどなるほど。

「他の現場はいかが致します?」

「ん、大丈夫。騎士達の詰所に戻ろ」

 簡単すぎるや。なんで捕まえられなかったのか俺にはわかんないよ!



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