【完結】良い子な邪神に転生した俺は強すぎて封印不可?頑張って封印されます!

鏑木 うりこ

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25 手に負える??

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「如何でしたか?」

「分かったよー」

 そこにいる全員がギョッとした。でも分かっちゃったもん。

「一体、どう言う事ですか!」

 王子様が食ってかかって来たけど、分かったものは分かったんだもん。

「犯人はあの人」

 騎士団長の隣に、ピシッと立つ人を指さす。俺と一緒に来た神殿関係者以外はざわりと揺れた。悪意がぶわっ!と広がるのが分かっちゃう。あーー気持ち悪い!

「ら、ランドルフ副団長が?!」

「何をおっしゃられますのやら」

 涼しい顔だね。でも、わかるんだよ。

「召喚魔獣の痕跡があれだけはっきり残ってたら誰でも分かると思うんだけど。ついでに今もいつでも出せるようにしてるでしょ?依代はペンダントかな?胸の所から漏れてるよ。
 なんで騎士を襲ったのかなぁ?警告?それとも最近弛んでるから?まさか俺に罪を着せようとしてないよね?それってかなりまずいよー?」

「な、な、何を……」

「俺に対する悪意は薄いから、邪神にかこつけて、騎士団の統率でも図ったの?でも魔獣を使うのは良くないと思うよ。そいつかなり力を付けてる。大丈夫?操り切れる?そろそろ君の手の届かないところまで膨れてない??」

 全員が副団長を見る中、代表して王子が近づいて行った。

「……私はお前のことを信じている。信じているからこそ、そこにペンダントがない事を確認したい。もし、ペンダントがあったとしてもそれは君の完全な私物で害のない物だと信じている」

 真剣な眼差しは、本当に副団長を信じているんだ。

「お、王子……わ、私は……私は……っ」

 ランドルフ副団長の服に手をかけ、王子は顔を顰めた。しかし、彼の制服の前を開けて騎士団員全員に知らしめねばならない。

「副団長……っ」

 ばっ!とボタンを吹き飛ばして、一気に開いた胸元には赤黒くて不気味に渦巻いた良くない気を放つペンダントがぶら下がっていた。

「こ、これは……これは……うっ!!」

 ペンダントが小さく音を立てて割れた。あーやっぱり限界かー。

「う、うわぁーー!ま、魔獣!」

 どうやら皆を襲っていた物と同じ魔獣が現れて、一番側にいた王子様に噛みつこうと、大口を開けた。

「はい、ちょきん」

 噛みつこうとした首から下がぼとり、と地面に先に落ち、続いて首も落ちる。なんと真っ二つにしたのに、その犬っぽい魔獣はまだ動いている。

「わあ!凄い生命力!王子様、王子様!トドメ刺して、トドメー!」

「え?!あ、はいっ!」

 呆気に取られていたが、腰の剣を抜いてざっくり突き刺した。

「ぎゃあああーーーっ!」

 魔獣は叫び声を上げて、黒い霧になって消えた。ペンダントはバラバラに砕け、ランドルフ副団長はがっくりと両膝をついた。「こんなはずでは」を繰り返している。
 あれだけ人を襲わせれば、力も溜まるし、暴走もするだろうさ……俺が近くにいたせいじゃないよ?それにしても!

「あっ!トドメを俺が刺さなきゃこっち来ない!みた?!みた?!セラフィスさん!」

「いえ、見えませんが……なるほど、ルーチェ様がトドメを刺さなければよい、という事ですね!」

「うん!うわー良い事気がついたー……あ、待って……そうだ、なかなか強い人が生まれないなら、作れば良いんだ!聖騎士だよ!聖騎士を作っちゃおう!」

 セラフィスさんがこてん?と首を傾げて見ている。ふふふ!良い事考えちゃったー!

「ま、魔獣を倒した……?」

 と、惚けてる王子様に聖騎士になりたい人を探してもらわなきゃ!

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