【完結】良い子な邪神に転生した俺は強すぎて封印不可?頑張って封印されます!

鏑木 うりこ

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32 精神的降伏状態

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 しばらく具合が悪かったけれど、ヒトの噂が薄くなるに連れて俺は元気になっていく。あー良かった。
 前に友達になった旅の神官さんが、人伝にお魚の干物と塩漬けを送ってくれた。凄い!約束を守ってくれた!
 七輪みたいのを作ってもらって炙って食べようとしたけど、駄目だった……クスン、お魚も無理だったんだ。代わりに干したコンブみたいな海藻をあぶって食べた。パリパリして美味しかった!海苔とか食べたいかも!

「ほっほ、コレは良いのう」

 ゼンド爺ちゃんが七輪を気に入って自分の部屋に持って行っちゃったよ。

「締め切って使わないでね。ちゃんと換気してよ?」

「分かったよう、ルーチェちゃん」

 爺ちゃんはいつの間にか俺の事をルーチェちゃんと呼ぶようになっていた。ま、俺も爺ちゃんって呼んでるからおあいこか。
 たまに爺ちゃんの部屋に行って、チーズとかパンとか炙って食べてる。

「みんなにはナイショじゃぞい」

「うん!」

 こっそり食べるのってなんでこんなに美味しいんだろうなー!

「ルーチェ様?間食は程々に」

「あううぅ……」

 そして何故かセラフィスさんにはバレちゃうんだよなぁ……なんでかなぁ??


 体調がすっかり良くなった頃、神様に夢の中で神様に呼ばれた。

「ルーチェ!可愛いルーチェ!」

「わっ!シェーロンさん」

 主神様に挨拶する前にシェーロンさんが飛んで来て俺を抱き上げてしまった。

「ルーチェ、無茶は良くないよ。魂が冷えている」

「無茶なんてしてませんよー?」

 俺は俺に出来ることしかしてないもの。でも主神様は大きくため息をついて

「あんなに邪神を従えてしまって……無茶ですよ」

 えっ!ネズミと蝿と蚊なら逃したよ!

「あいつら精神的降伏状態だから、ルーチェの従属神扱いだよ。完全に従属していないからこの程度で済んでるけど、無茶な事をしたんだよ?」

 な、なんて事!俺、あんな家来要らないよ!

「ひぇえ……知りませんでしたぁ……」

「でも、上位邪神による下位邪神の押さえつけをあの様に使うとは、他の神々も驚いていました。無茶でしたが、面白い試みですね。真似をしてみようと言うものも現れて、捕らえた邪神の使い道が一つ増えた事は助かりました」

 主神様が俺の頭を撫でてくれる。へへ、ありがとうございます。最近は小さなルーチェの見た目に精神が引っ張られて、子供扱いされるのが普通になって来ている。しかも今日は夢の中で俺は羽佐間ではなく、ルーチェとして最初から現れた。
 俺はルーチェになりつつあるんだろうな。

「さ、前回からかなり空いたし、私も絶好調ですし。その増えた分、浄化しましょうか!」

 シェーロンさんがいい笑顔で俺の手を取った。あ、はい!好きー!
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