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31 ここは俺のなのだ
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「邪神の力を使います」
「しかし!」
「これは、必要な事です!セラフィスさん。止めないで!」
渋るセラフィスさんを言い含めて、今日集まった聖騎士と神官さん達にこくりと頷く。
「では、行きます!「広域探索魔法!」……んんんんん……あっち!目の赤いネズミを捕まえてください!」
「おー!!」
みんなは手に手に、捕獲用の網を持っている。冬の前に絶対これはしておこうと提案したんだ。俺が指差した方向に神殿総出で走っていく。すばしっこいネズミだけど、あいつは捕まえなきゃダメだ。
「うおおおお!そっち!」
「こっちです!」
「なんだなんだ!?」
街の人は驚くけど、仕方がない。ゴミ箱からドブから全て漁って探して……!
「捕まえました!!!」
「よし!」
少し大きめの籠の中にネズミにしては大きくてふてぶてしい真っ赤な目の生物が入っている。
「こ……これは……こいつは!」
「ネズミを支配下に置く邪神だよ」
そして俺はそいつの首をがしっと掴み、つるし上げる。
「この国はー俺の、領地なの?分かる~?分かるよねェ?今後一切近づくんじゃねーよ!死にたくないだろ?」
「キュエエエエエエエイ……チュいまチェんでチュた!」
「分かれば良い、部下を連れてさっさと消えろ!」
「お、落とチュまえとチュて、我が尻尾を置いていきまチュ!この尻尾がある限り絶対にこの辺りにちかチュきまチュえーーーん!」
ぶちり、とネズミのしっぽを千切って置いて行く。離してやると一目散にたくさんのネズミを引き連れて、城壁を登りこの国から出て行った。良かった良かった。
「これで暫く疫病は流行らないよ」
まだ生々しいネズミのしっぽを拾い上げて、王子様に手渡した。
「これ、宝物庫とかでずっと大事にしてた方がいいと思う」
「あ、あのネズミの言った事が本当なら……た、大変な国宝ですよ!ネズミの尻尾ですけど!」
王子様は大事に大事にそれを持って謂れと効果をきちんと記録し、厳重に宝物庫で保管することを決めてくれた。良かった良かった。
「ルーチェ様……こ、こんな素晴らしい事をしてよいのでしょうか……?」
「疫病はやったら、大変だよ?」
「そ、それはそうなのですが……」
だって出来るんだもん、やっておこうよ。それにきっと病気が流行ったら絶対「邪神のせいだ」って言われるもん。それを先に潰しただけだよ~?
「あともう一個やっとかなきゃ……」
病気を運んでくるのはネズミだけじゃないからね。こっちは人が捕まえるのはちょっと難しいから俺がやっちゃわないと……。
「ちょーっとざわっとするけど、人間には害のない程度にやるから……我慢してね」
邪神の力を薄くうすーく街全体に張り巡らせる。さっきより弱い力だけど、こっちはモノが小さいからこれくらいでもビビって出てくると思うの。案の定
「ぶぶぶ・・・・・・ゴメンナサイ、ゴメンナサイ殺さないで」「ブブブ……なんであんたみたいな力の強いヤツがいるんだよ……商売あがったりだ、すいません」
蝿と蚊がやってくる。そろそろ冬だからこいつらはあんまり繁殖しないけど、風邪とかはやるといやだしね。
「忠誠を誓います、強き者よ……「いらんし!!」あれぇ?」
「私も忠誠を「やめろ!力が増える!」あれぇ?」
蝿も蚊も足を一本づつおいて行った。これ、小さすぎて保管が大変だけど、これもあるうちは寄ってこないっていうからもう一度王子様に渡した。もう一度王子様は急いで城に帰って宝物庫に大切に大切にしまったらしい。
蝿も蚊もペコペコ頭を下げながら街から出て行った。かなりいいんじゃない?
「今年は病気も少ない良い年になると思う!」
俺はスッキリやり遂げた気持ちになったし
「ルーチェ様……ありがとうございます!」
って皆になでなでされて、飴やケーキにクッキーもいっぱい貰って、
「防寒もこもこパジャマです!」
と、新しい羊の着ぐるみパジャマも貰ったけど
「な、なんだったんだ、あのぞわっとした寒気は……」
「また神殿の邪神よ……絶対そうよ!」
「神官や聖騎士様が街で大取物をしていたものね……邪神のせいだわ」
なんて街の人に噂されて、俺の力が増えてしまった……。でもきっと疫病が流行るより、マシのはず。
「ルーチェ様……」
毛布をたくさん被ってカタカタと震える俺の傍にずっとセラフィスさんは付き添ってくれていたし、皆飲み物を持ってきてくれたり、お風呂をあっためてくれたりしてくれたよ。
「この毛皮はとても暖かいので……」
「ゴメンそれ無理」
「うっ!」
王子様は寒い寒いと震える俺に凄い毛皮を持ってきてくれたけど、動物の命を奪っちゃった毛皮はダメなんだ。羊の毛みたいに、「本体は死なずに、刈り取ったもの」ならセーフなんだけどね。
「じゃあこれは……?」
つるつると手触りのいい絹……アウトです。これ、カイコっていう虫を殺しちゃうでしょ……?綿とか麻なら大丈夫なのに、王子様はやっぱりがっくりして帰って行っちゃった……なんだかごめんね。もこもこ羊さんパジャマは大いに役立った。あったかいよー!
「しかし!」
「これは、必要な事です!セラフィスさん。止めないで!」
渋るセラフィスさんを言い含めて、今日集まった聖騎士と神官さん達にこくりと頷く。
「では、行きます!「広域探索魔法!」……んんんんん……あっち!目の赤いネズミを捕まえてください!」
「おー!!」
みんなは手に手に、捕獲用の網を持っている。冬の前に絶対これはしておこうと提案したんだ。俺が指差した方向に神殿総出で走っていく。すばしっこいネズミだけど、あいつは捕まえなきゃダメだ。
「うおおおお!そっち!」
「こっちです!」
「なんだなんだ!?」
街の人は驚くけど、仕方がない。ゴミ箱からドブから全て漁って探して……!
「捕まえました!!!」
「よし!」
少し大きめの籠の中にネズミにしては大きくてふてぶてしい真っ赤な目の生物が入っている。
「こ……これは……こいつは!」
「ネズミを支配下に置く邪神だよ」
そして俺はそいつの首をがしっと掴み、つるし上げる。
「この国はー俺の、領地なの?分かる~?分かるよねェ?今後一切近づくんじゃねーよ!死にたくないだろ?」
「キュエエエエエエエイ……チュいまチェんでチュた!」
「分かれば良い、部下を連れてさっさと消えろ!」
「お、落とチュまえとチュて、我が尻尾を置いていきまチュ!この尻尾がある限り絶対にこの辺りにちかチュきまチュえーーーん!」
ぶちり、とネズミのしっぽを千切って置いて行く。離してやると一目散にたくさんのネズミを引き連れて、城壁を登りこの国から出て行った。良かった良かった。
「これで暫く疫病は流行らないよ」
まだ生々しいネズミのしっぽを拾い上げて、王子様に手渡した。
「これ、宝物庫とかでずっと大事にしてた方がいいと思う」
「あ、あのネズミの言った事が本当なら……た、大変な国宝ですよ!ネズミの尻尾ですけど!」
王子様は大事に大事にそれを持って謂れと効果をきちんと記録し、厳重に宝物庫で保管することを決めてくれた。良かった良かった。
「ルーチェ様……こ、こんな素晴らしい事をしてよいのでしょうか……?」
「疫病はやったら、大変だよ?」
「そ、それはそうなのですが……」
だって出来るんだもん、やっておこうよ。それにきっと病気が流行ったら絶対「邪神のせいだ」って言われるもん。それを先に潰しただけだよ~?
「あともう一個やっとかなきゃ……」
病気を運んでくるのはネズミだけじゃないからね。こっちは人が捕まえるのはちょっと難しいから俺がやっちゃわないと……。
「ちょーっとざわっとするけど、人間には害のない程度にやるから……我慢してね」
邪神の力を薄くうすーく街全体に張り巡らせる。さっきより弱い力だけど、こっちはモノが小さいからこれくらいでもビビって出てくると思うの。案の定
「ぶぶぶ・・・・・・ゴメンナサイ、ゴメンナサイ殺さないで」「ブブブ……なんであんたみたいな力の強いヤツがいるんだよ……商売あがったりだ、すいません」
蝿と蚊がやってくる。そろそろ冬だからこいつらはあんまり繁殖しないけど、風邪とかはやるといやだしね。
「忠誠を誓います、強き者よ……「いらんし!!」あれぇ?」
「私も忠誠を「やめろ!力が増える!」あれぇ?」
蝿も蚊も足を一本づつおいて行った。これ、小さすぎて保管が大変だけど、これもあるうちは寄ってこないっていうからもう一度王子様に渡した。もう一度王子様は急いで城に帰って宝物庫に大切に大切にしまったらしい。
蝿も蚊もペコペコ頭を下げながら街から出て行った。かなりいいんじゃない?
「今年は病気も少ない良い年になると思う!」
俺はスッキリやり遂げた気持ちになったし
「ルーチェ様……ありがとうございます!」
って皆になでなでされて、飴やケーキにクッキーもいっぱい貰って、
「防寒もこもこパジャマです!」
と、新しい羊の着ぐるみパジャマも貰ったけど
「な、なんだったんだ、あのぞわっとした寒気は……」
「また神殿の邪神よ……絶対そうよ!」
「神官や聖騎士様が街で大取物をしていたものね……邪神のせいだわ」
なんて街の人に噂されて、俺の力が増えてしまった……。でもきっと疫病が流行るより、マシのはず。
「ルーチェ様……」
毛布をたくさん被ってカタカタと震える俺の傍にずっとセラフィスさんは付き添ってくれていたし、皆飲み物を持ってきてくれたり、お風呂をあっためてくれたりしてくれたよ。
「この毛皮はとても暖かいので……」
「ゴメンそれ無理」
「うっ!」
王子様は寒い寒いと震える俺に凄い毛皮を持ってきてくれたけど、動物の命を奪っちゃった毛皮はダメなんだ。羊の毛みたいに、「本体は死なずに、刈り取ったもの」ならセーフなんだけどね。
「じゃあこれは……?」
つるつると手触りのいい絹……アウトです。これ、カイコっていう虫を殺しちゃうでしょ……?綿とか麻なら大丈夫なのに、王子様はやっぱりがっくりして帰って行っちゃった……なんだかごめんね。もこもこ羊さんパジャマは大いに役立った。あったかいよー!
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