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57 玉ねぎじゃない!
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「働き口が増えるという事はこういう効果をもたらすのですね」
「わにゃん尻尾ステーキ屋の2号店が出来るようです。あと無理のない程度に森を拓いて農地を増やさねば……」
「だからお城でやってよ~~!」
そろそろ面倒なのでレイシャル様とレニーちゃんがいつも使っている部屋の机を掘りごたつに変えてしまおうと思っている。ずっと入ってたらいいさ!もう!
「おーい、かまくらができたよ~」
「わーい!雪のお家だー!」
俺は中庭で小っちゃい子達と遊んでいる。何せみんな忙しから、一番暇な俺が手を挙げたんだけど……「小さなころから邪神と触れ合って大丈夫なのか?」なんて心配していた事すら忘れている……。大丈夫だよね!?大丈夫!と、俺は勝手に思っている……。
「こうなってくると、お汁粉とか食べたいな~……」
「オシルコってなぁに?美味しいの??」
あー……俺は子供達に説明するがピンとこないようだ。そりゃそうだよなあ~黒いような茶色のような甘い汁の中にお餅がプカプカ浮いているなんて意味が分からん。
「砂糖……甘い物ってどうやって作るんだろう?」
「はちみつ?」
ん~違うんだよな~~あの砂糖甘いってどうすればいいんだ?サトウキビ?ビート?誰か甘いものに詳しい人はいないかなあ?
「俺、知ってるッスよ!ちょっと待っててくださいね」
「え!ほんと?五郎!?」
フェンリルだ!と言い張るけれど、どう見ても銀色の子犬の5匹目、五郎がキュン!と鳴く。ぽてぽてと走っていき暫くして帰ってくると口に何か草っぽいものを咥えていた。それをぽいっと俺の方に放り投げる。
「そいつです。甘いですよ~~」
「え!?」
放り投げられたそれは草……Lサイズの玉ねぎからわさっと葉っぱを生やしている……生き物。玉ねぎ部分には目と口らしきもの、申し訳程度の手足が生えている。俺が怖いのかプルプル震えてなんだか目玉がうるんでいる。泣きそうだ!
「そいつ、シュガーマンドラゴラって言うんです。かじると甘い汁がじゅわーって出てくるんですけど、泣くとめちゃくちゃうるさいので泣かないように脅しておきました!」
「脅したの!?可哀想だろ!?」
「だって……そいつ泣くと人間死ぬっすよ」
「そりゃ駄目だああああ」
草の生えた玉ねぎ君は一生懸命涙をこらえていた……可哀想。しかもお尻にはかじられた跡がある。味見されたのかな……。
「こいつを育てたらいいの?」
「はい。そいつを土に埋めておいて暫くするとそいつの周りに子分みたいな芋が出来るっす。子分も甘いんでそいつを収穫すればいいんじゃないかと思いまして」
「なるほど!それは良いね!」
取り合えず植木鉢を持ってきて、植えてみた。
「ここがお前の家でいいか?怒んないから泣かないで欲しいのと、子分とやらが出来たら分けて欲しいんだ」
土を入れた鉢植えの上に置いて話しかけてみると、こくんと一つ頷いて、もそもそと土の中に入って行ってしまった。その姿はどう見てもただの草で、素敵な観葉植物のように見えなくもない。じーッと見ていると葉っぱがワサワサ、ワサワサと揺れて玉ねぎ君が半分顔を出す。そして土の上にコロンとミニ玉ねぎが転がっている。
「これが子分?」
ワサリ、葉っぱが揺れた。
「貰っていい?」
ワサワサ、これは良いって事だろう。つまんでみると玉ねぎそっくりだけれど……。茶色の薄皮までそっくりだった。剥いてみる……本当に玉ねぎみたいに層になってるぞ。でも玉ねぎの匂いは全くしなくて……。
「あ!甘い!お砂糖の甘さだ!ほんとだ!凄い!!」
ワサワサと葉っぱを揺らしたのは「これを差し上げますから、虐めないでください~!」だったのかもしれないけれど、本当に甘くてびっくりした。
「ルーチェちゃん!甘いってなあに??」
美味しい物に敏感な子供達が飛んできて皆で分けて小さな玉ねぎを生のまま食べてしまった。美味しい!
「すごーい!葉っぱちゃんすごーい!」
「どうやらこいつ、怖がりみたいだから驚かせないようにな。可愛がってやってくれ」
「分かった!葉っぱちゃん美味しかったよ~また出来たらちょうだいね!」
ワサワサ、葉が揺れている。褒められて嬉しかったのか、また一つ小さな玉ねぎをコロンと出してきた。
「わーーーー!すごーい!」
「皆で分けて食べるんだぞ」
「葉っぱちゃんありがとうね~!」
しばらくは砂糖は作ることが出来ず、そのままおやつとして消費されていくがいいものを貰った!
「わにゃん尻尾ステーキ屋の2号店が出来るようです。あと無理のない程度に森を拓いて農地を増やさねば……」
「だからお城でやってよ~~!」
そろそろ面倒なのでレイシャル様とレニーちゃんがいつも使っている部屋の机を掘りごたつに変えてしまおうと思っている。ずっと入ってたらいいさ!もう!
「おーい、かまくらができたよ~」
「わーい!雪のお家だー!」
俺は中庭で小っちゃい子達と遊んでいる。何せみんな忙しから、一番暇な俺が手を挙げたんだけど……「小さなころから邪神と触れ合って大丈夫なのか?」なんて心配していた事すら忘れている……。大丈夫だよね!?大丈夫!と、俺は勝手に思っている……。
「こうなってくると、お汁粉とか食べたいな~……」
「オシルコってなぁに?美味しいの??」
あー……俺は子供達に説明するがピンとこないようだ。そりゃそうだよなあ~黒いような茶色のような甘い汁の中にお餅がプカプカ浮いているなんて意味が分からん。
「砂糖……甘い物ってどうやって作るんだろう?」
「はちみつ?」
ん~違うんだよな~~あの砂糖甘いってどうすればいいんだ?サトウキビ?ビート?誰か甘いものに詳しい人はいないかなあ?
「俺、知ってるッスよ!ちょっと待っててくださいね」
「え!ほんと?五郎!?」
フェンリルだ!と言い張るけれど、どう見ても銀色の子犬の5匹目、五郎がキュン!と鳴く。ぽてぽてと走っていき暫くして帰ってくると口に何か草っぽいものを咥えていた。それをぽいっと俺の方に放り投げる。
「そいつです。甘いですよ~~」
「え!?」
放り投げられたそれは草……Lサイズの玉ねぎからわさっと葉っぱを生やしている……生き物。玉ねぎ部分には目と口らしきもの、申し訳程度の手足が生えている。俺が怖いのかプルプル震えてなんだか目玉がうるんでいる。泣きそうだ!
「そいつ、シュガーマンドラゴラって言うんです。かじると甘い汁がじゅわーって出てくるんですけど、泣くとめちゃくちゃうるさいので泣かないように脅しておきました!」
「脅したの!?可哀想だろ!?」
「だって……そいつ泣くと人間死ぬっすよ」
「そりゃ駄目だああああ」
草の生えた玉ねぎ君は一生懸命涙をこらえていた……可哀想。しかもお尻にはかじられた跡がある。味見されたのかな……。
「こいつを育てたらいいの?」
「はい。そいつを土に埋めておいて暫くするとそいつの周りに子分みたいな芋が出来るっす。子分も甘いんでそいつを収穫すればいいんじゃないかと思いまして」
「なるほど!それは良いね!」
取り合えず植木鉢を持ってきて、植えてみた。
「ここがお前の家でいいか?怒んないから泣かないで欲しいのと、子分とやらが出来たら分けて欲しいんだ」
土を入れた鉢植えの上に置いて話しかけてみると、こくんと一つ頷いて、もそもそと土の中に入って行ってしまった。その姿はどう見てもただの草で、素敵な観葉植物のように見えなくもない。じーッと見ていると葉っぱがワサワサ、ワサワサと揺れて玉ねぎ君が半分顔を出す。そして土の上にコロンとミニ玉ねぎが転がっている。
「これが子分?」
ワサリ、葉っぱが揺れた。
「貰っていい?」
ワサワサ、これは良いって事だろう。つまんでみると玉ねぎそっくりだけれど……。茶色の薄皮までそっくりだった。剥いてみる……本当に玉ねぎみたいに層になってるぞ。でも玉ねぎの匂いは全くしなくて……。
「あ!甘い!お砂糖の甘さだ!ほんとだ!凄い!!」
ワサワサと葉っぱを揺らしたのは「これを差し上げますから、虐めないでください~!」だったのかもしれないけれど、本当に甘くてびっくりした。
「ルーチェちゃん!甘いってなあに??」
美味しい物に敏感な子供達が飛んできて皆で分けて小さな玉ねぎを生のまま食べてしまった。美味しい!
「すごーい!葉っぱちゃんすごーい!」
「どうやらこいつ、怖がりみたいだから驚かせないようにな。可愛がってやってくれ」
「分かった!葉っぱちゃん美味しかったよ~また出来たらちょうだいね!」
ワサワサ、葉が揺れている。褒められて嬉しかったのか、また一つ小さな玉ねぎをコロンと出してきた。
「わーーーー!すごーい!」
「皆で分けて食べるんだぞ」
「葉っぱちゃんありがとうね~!」
しばらくは砂糖は作ることが出来ず、そのままおやつとして消費されていくがいいものを貰った!
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ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
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