【完結】良い子な邪神に転生した俺は強すぎて封印不可?頑張って封印されます!

鏑木 うりこ

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92 土地付き一軒家、死霊付き。

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 広大な荒廃地がある。本来であれば暑すぎもせず、寒すぎもせずに大きな穀倉地帯が広がってもおかしくない場所に、人も獣も……魔獣の類すら近寄らない荒廃しきった広い広い大地があった。

 大規模な戦闘が起こった場所なんだそうだ。たくさんの兵士が死んだ。大魔法が飛び交い、死霊術をつかったり、空間が裂けて歪ませたりしたそうだ。罪もない民衆が生きながらにして埋められた事もあるそうだ。強すぎる魔力が煮凝って季節がゆがんでいるらしい。誰も近づけないそんな場所が大陸のど真ん中にある。

「東西南北の国が真ん中でぶつかったんだってさ」

「なるほど、だから真ん中がこんな事に」

 誰も近づけない、凄くちょうど良いなって思っちゃったんだ。あちこちをぐるぐるした俺とセラは結局二人で居ればどこでも良いし、なんでもいいという事に気が付いてしまった。

「たまーに美味しい物が食べたいなーって思ったり、違うところにお出かけしたいって思うけど。たまになんだよね」

「ルーはお家の中で過ごしているのが好きですもんね」

 そりゃ4000年引き籠った引き籠りのプロだからね。えっへん。

「そういうセラだって引き籠りのプロじゃん」

「私はルーがいればどこだって良いだけです」

 そうだった!

 だから俺達はこの土地を買い取る事にしたんだ。まだ残っていた東西南北の国に話をしに行くとどこも「好きにしろ」っていう対応だったけど、きちんと書類にしてもらった。場所も明確に線引きしてもらったし、目印を置く事も忘れない。

「大岩を置きますね。こことあの岩を繋いだこっち側は俺達の物という事で、書類にサインをお願いします」

「こんな呪われた土地を欲するとは冒険者とは頭がおかしいのか」

 土地を買いに来ただけで、頭がおかしいとか言われては敵わないけど面倒なので放置しよう。そうして一番得意な魔法は結局神聖魔法なので、結界を張り巡らせる。これで外からも無断で入れないし、中からも無断で出られない。

「おお!あの呪われた土地からの脅威を防いでくれるというのは本当なのだな」

「まあ、そんな感じで」

 大岩を置き、途中を結界で囲み……とても広かったからかなり時間がかかったけれど、作り終えた。それからまた各国に念を押し俺とセラの国が出来た訳。

「真ん中に家を建てよう、家は小さいけどベッドが立派な奴!」

「あの金羊毛の毛布を使います?キラッキラのやつ?」

「……あれは眩しいから封印で……」

 そのうち素敵な寝具を一式作るんだい!

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