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感傷に浸る
休暇を切り上げて王宮に戻ってきた。レオナード殿下にそろそろ結界を張り替えようと思うと話す。
レオナード殿下は陛下に話をし、1週間後ブランケンハイムから始めていくことになった。
ブランケンハイムに行くのは私とジークヴァルト、レオナード殿下、アロイス殿下、ゲオルグ、エミーリア、トゥルンヴァルト公爵、そして選ばれて訓練していたメンバーだ。
現地で訓練していたリュディガーとブランケンハイム騎士団と合流する。
結界を張る基点になる各領地に結界魔法のできる魔導士を派遣し、現地の魔力のある人を集めて結界魔法を習ってもらっている。聖女ひとりがやるのではない、その土地にいるみんなが力を合わせて国を、自分達を守るのだ。
私がいるうちは私がどこにでも飛び、みんなを指導するが、あとはアロイス殿下とゲオルグに任せ、ふたりがみんなを指導する。
日本に戻る魔法はまだ完成していないが、もう聖女を召喚することはなしにしたい。
「アイリ殿、医療鑑定魔導士もいい感じで増えていますよ」
レオナード殿下はうれしそうだ。
私のように全ての鑑定を行うのは難しい。私はレオナード殿下と相談して、医療に特化した鑑定魔法を医師達に伝授した。まだ検査の技術が遅れている世界なので、鑑定魔法ができれば身体の悪いところがわかる。
回復魔法は私とゲオルグが中心となり教え、精神の回復魔法はゲオルグが希望者に教える。
私がここに呼ばれたのは、結界を強固にすることと医療を充実させるためだと勝手に判断し、それを拡げた。
「いよいよ、結界の張り替えですね」
「ブランケンハイム領からはじめて、この国中にしっかり張るわ。各基点の領地に結界魔導士を養成したし、これから先も魔導士を養成しながらメンテナンスをしていけばもう聖女召喚なんて馬鹿なことをしなくてよくなるわ」
「面目無いです」
レオナード殿下は頭をかいている。
「アイリ殿はこのあとはどうされるおつもりですか?」
アロイス殿下に聞かれた。
「元の世界に戻るわ。早くなんとかしてね」
「頑張っているのですが、なかなかうまくいかなくて申し訳ありません」
「そんなに簡単じゃないことはわかっているわ。でも、諦めないで欲しいの」
もういいとは言ってやらない。意地悪とかではなく呼んだ以上帰さなくてはいけないという意識をこの国に植え付けたい。召喚された者にも家族がいて、生きている世界がある。何もこの世界を救済するために湧いて出たわけではない。召喚は拉致だということをこの世界の人にわからせたいのだ。
とにかく召喚魔法は封印して、もう二度とやらない。禁忌の魔法にしたい。
突然消えた私は日本ではどんな扱いになっているのだろう。蒸発? 私が蒸発する理由など何もない。どこをどう調べても出てこないだろう。案外、あの国に拉致されたなんて思われているのかもしれない。
もし、帰れたらどう言おうか。異世界に召喚されて行っていましたなんて正直に言ったら、即心療内科に行かされるだろう。
やっぱりもう帰れないのだろうな。私がここに来たのが神の采配なら完全に帰ることは無理だ。
受け入れないといけないのはわかっているし、多分もう受け入れている。ここに来てアイリーンと繋がり、父母もまだ健在だとわかった。きっともう帰れないだろう。私が愛莉として生かされ、いろんな知識を得てこの世界に来たのは全て神の采配なのだろう。
日本か~。
みんなどうしてるかな? 私を探してるかな?
なんだか涙が溢れてきた。ジークヴァルトがオロオロしている姿が可笑しい。
さぁ、結界結界。
目の前のことをサクサク片付けていこう。
レオナード殿下は陛下に話をし、1週間後ブランケンハイムから始めていくことになった。
ブランケンハイムに行くのは私とジークヴァルト、レオナード殿下、アロイス殿下、ゲオルグ、エミーリア、トゥルンヴァルト公爵、そして選ばれて訓練していたメンバーだ。
現地で訓練していたリュディガーとブランケンハイム騎士団と合流する。
結界を張る基点になる各領地に結界魔法のできる魔導士を派遣し、現地の魔力のある人を集めて結界魔法を習ってもらっている。聖女ひとりがやるのではない、その土地にいるみんなが力を合わせて国を、自分達を守るのだ。
私がいるうちは私がどこにでも飛び、みんなを指導するが、あとはアロイス殿下とゲオルグに任せ、ふたりがみんなを指導する。
日本に戻る魔法はまだ完成していないが、もう聖女を召喚することはなしにしたい。
「アイリ殿、医療鑑定魔導士もいい感じで増えていますよ」
レオナード殿下はうれしそうだ。
私のように全ての鑑定を行うのは難しい。私はレオナード殿下と相談して、医療に特化した鑑定魔法を医師達に伝授した。まだ検査の技術が遅れている世界なので、鑑定魔法ができれば身体の悪いところがわかる。
回復魔法は私とゲオルグが中心となり教え、精神の回復魔法はゲオルグが希望者に教える。
私がここに呼ばれたのは、結界を強固にすることと医療を充実させるためだと勝手に判断し、それを拡げた。
「いよいよ、結界の張り替えですね」
「ブランケンハイム領からはじめて、この国中にしっかり張るわ。各基点の領地に結界魔導士を養成したし、これから先も魔導士を養成しながらメンテナンスをしていけばもう聖女召喚なんて馬鹿なことをしなくてよくなるわ」
「面目無いです」
レオナード殿下は頭をかいている。
「アイリ殿はこのあとはどうされるおつもりですか?」
アロイス殿下に聞かれた。
「元の世界に戻るわ。早くなんとかしてね」
「頑張っているのですが、なかなかうまくいかなくて申し訳ありません」
「そんなに簡単じゃないことはわかっているわ。でも、諦めないで欲しいの」
もういいとは言ってやらない。意地悪とかではなく呼んだ以上帰さなくてはいけないという意識をこの国に植え付けたい。召喚された者にも家族がいて、生きている世界がある。何もこの世界を救済するために湧いて出たわけではない。召喚は拉致だということをこの世界の人にわからせたいのだ。
とにかく召喚魔法は封印して、もう二度とやらない。禁忌の魔法にしたい。
突然消えた私は日本ではどんな扱いになっているのだろう。蒸発? 私が蒸発する理由など何もない。どこをどう調べても出てこないだろう。案外、あの国に拉致されたなんて思われているのかもしれない。
もし、帰れたらどう言おうか。異世界に召喚されて行っていましたなんて正直に言ったら、即心療内科に行かされるだろう。
やっぱりもう帰れないのだろうな。私がここに来たのが神の采配なら完全に帰ることは無理だ。
受け入れないといけないのはわかっているし、多分もう受け入れている。ここに来てアイリーンと繋がり、父母もまだ健在だとわかった。きっともう帰れないだろう。私が愛莉として生かされ、いろんな知識を得てこの世界に来たのは全て神の采配なのだろう。
日本か~。
みんなどうしてるかな? 私を探してるかな?
なんだか涙が溢れてきた。ジークヴァルトがオロオロしている姿が可笑しい。
さぁ、結界結界。
目の前のことをサクサク片付けていこう。
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