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レティシア・ゲイル
7話 ヴェルナー
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さぁ、最後は殿下ね。気合いを入れて怖がらせましょう。
私は王宮に忍び込んだ。殿下は自分の部屋に幽閉されている。窓の下や扉の前には護衛騎士が立っていて部屋から逃げないように見張っている。まぁ、怖がりなので3階の窓から逃げる事はあり得ないだろう。
殿下はとりあえず廃嫡されたらしい。そりゃそうだろう。陛下も妃殿下も、めっちゃ怒っていたし、勝手にあんなことをした殿下を支持する貴族はいないだろう。
次の王太子は第2王子のジークハルト殿下に決まったようだ。ヴェルナー殿下とはふたつ違い。確か今は王太后様の母国に留学していたはず。王太子に決まり、帰国すると王宮で噂になっていた。
ジークハルト殿下とは子供の頃、一緒に勉強していたことがある。強さと優しさの両方を持っていて、芯がしっかりしている。嫡男というだけでヴェルナー殿下を王太子にしようたが、我が国にとってはジークハルト殿下が国王になった方が絶対良いと思う。私が死んで良かったことはヴェルナー殿下が失脚し、次期国王がジークハルト殿下になったことくらいだろう。
私はヴェルナー殿下の枕元に立った。せっかく断首されたのだから、身体と頭を離して、手で自分の頭を持って枕元に立つ。もちろん血みどろ姿。小心者のヴェルナー殿下はそれだけで腰を抜かすかもしれない。
「殿下、痛いわ。あなたのせいで頭が離れてしまったの。元に戻してよ」
首の辺りから真っ赤な血を流し、血の涙を流しながら殿下に躙り寄る。殿下は真っ青になり、ガタガタ震えだす。
殿下にどんどん近づき、手を取りぎゅっと握りしめると、私の手から血が滴り落ち、殿下の膝やベッドを赤く染める。
「ひゃー」と声を上げた殿下は、私の手を払いのけ後退りする。
見開いた両目は血走り、歯がガチガチと音を立てるほど震えが止まらない。
「来るな! 私は悪くない! 悪いのはミランダとだ! レティシアを消してと言ったのはミランダなんだ!」
あらあら、いきなりこれなの。真実の愛はどこに行ったのかしら?
「それに、早く消さないとレティシアのことだから、うまく逃げると行ったのはフィリップだ! 悪いのはミランダとフィリップだ。私は2人に丸め込まれたんだ!」
まだ初日よ。これからしばらく毎日毎晩、色んなバージョンで出没するのに、最初からそんなにびびっていたらもたないわよ。それにしても酷い顔ね。誰かに殴られたのかしら?
殿下に近づく。
「ミランダは真実の愛のお相手でしょう? ミランダの罪は殿下の罪よ。私が死んで2人は真実の愛を貫くのでしょう?」
「来るな! やめろ! やめてくれ!」
「フィリップは側近じゃない。臣下の罪は主君の罪よね?」
やっぱり、今までの中でいちばんビビっている。これじゃあ。フィリップが傀儡にしたくなる気持ちもわからないでもない。見た目は見目麗しいけど、中身は空っぽ。今までもほとんど私に丸投げしていたのに、私を殺して、ミランダを王太子妃にして執務が滞らないと思っていたのかしら? ミランダが才女なら話はわかるけど、ミランダもきっと中身なしだわよね。中身なし同士、確かにふたりはお似合いだわ。フィリップに傀儡されるとおもわなかったのかしら? 本当に危機感ゼロだわ。
私は手に持っていた頭をベッドの上に置き、殿下の後に回ってバックハグしてみた。
「殿下~、許さないわ~」
「ぎゃー! 助けてくれ! 助けてくれ! 俺は悪くない。ミランダとフィリップだ! あいつらのせいだ!」
あらあら、私が俺になっているわ。素がでるほど怖いのね。
叫び声を聞き、護衛騎士が部屋に入ってきた。
「殿下、どうかなさいましたか?」
「た、助けてくれ! レ、レティシアが……」
「殿下、しっかりなさって下さい。レティシア様はもう、お亡くなりになっております。夢でも見たのですか?」
「夢ではない! ここだ! ここにいる。お前には見えないのか!」
護衛騎士に私は見えない。殿下にだけ見える設定だ。護衛騎士は困り果て、小さくため息をついている。私は殿下の頬を冷たい手て触ってやった。
「ぎゃー!」
またもや悲鳴。あらあら失禁しちゃった。床の上等なカーペットに染みが広がる。みんな失禁ね。護衛騎士はなんとも言えないような情けない顔をしている。
「メイドを呼んで片付けさせます」
部屋を出ようとした護衛騎士の腕を殿下が掴んだ。
「い、行かないでくれ。ひとりにしないでくれ」
頭を手に取り、口を殿下の耳に近づけて囁いた。
「ひとりじゃないわ。私がいるじゃない」
頬をぺろりと舐めてやったら、殿下は顔を青から白に変え、そのまま白眼を剥き気を失った。
それから毎日昼夜問わず、殿下の傍に血みどろの頭と胴体が離れた幽霊姿で現れては、怖がらせて楽しんでいる。ある日、幽閉されている殿下の部屋に大司教が現れた。
「お呼びだそうで。懺悔でもなさいますか」
殿下は懺悔なんてしないわよね~。
「大司教! この幽霊を祓ってくれ」
「幽霊ですか?」
「レ、レティシアの幽霊だ。早く、早く祓ってくれ!」
祓えってか? まだ祓われるのは嫌だな。大司教は信頼のできる人だ。生前良くしてくれた。彼には同情を引く手を使ってみるか。
私は大司教の前に姿を現すことにした。殿下達が見ている私ではなく、美しい姿でだ。
この世のものとは思えないくらい美しい姿でキラキラを伴い出てみた。まぁ、この世のものじゃないけど。
「大司教様、私は悲しくて悔しくて死んでも死にきれません。罪もない私を陥れた方々が何の罪にも問われずのうのうと生きているなんて許されるはずがありません。大司教様、どうか、どうか私の無念をはらしてくださいませ」
涙を流し、上目遣いに大司教を見つめる。ミランダが殿下にしている仕草を真似してみた。
大司教は膝をついた。
「レティシア様、私が留守にしていたばかりにこんなことになり、申し訳ございません。陛下も公爵も殿下達の罪を許しません。あとは私達がきちんと始末をつけますので安心して安らかにお眠り下さい」
そういえば、あの時、大司教も大聖国に行って国を留守にしていてわね。本来なら処刑は国王陛下か大司教の許可がいる。せめて大司教がいてくれたら、処刑を強行されることがなかったかもしれない。
もう、私を陥れた主要メンバーは叩きのめしたし、尻馬に乗って、私を害した人達のところにも個別に血みどろ姿バージョン&身体と頭離れてます姿バージョンで枕元に立ち、びびらせたから気は済んだわ。
あとは大人達に任せてそろそろ天に行こうかしらね。
⭐︎明日もまた21時更新予定です。よろしくお願いします。
私は王宮に忍び込んだ。殿下は自分の部屋に幽閉されている。窓の下や扉の前には護衛騎士が立っていて部屋から逃げないように見張っている。まぁ、怖がりなので3階の窓から逃げる事はあり得ないだろう。
殿下はとりあえず廃嫡されたらしい。そりゃそうだろう。陛下も妃殿下も、めっちゃ怒っていたし、勝手にあんなことをした殿下を支持する貴族はいないだろう。
次の王太子は第2王子のジークハルト殿下に決まったようだ。ヴェルナー殿下とはふたつ違い。確か今は王太后様の母国に留学していたはず。王太子に決まり、帰国すると王宮で噂になっていた。
ジークハルト殿下とは子供の頃、一緒に勉強していたことがある。強さと優しさの両方を持っていて、芯がしっかりしている。嫡男というだけでヴェルナー殿下を王太子にしようたが、我が国にとってはジークハルト殿下が国王になった方が絶対良いと思う。私が死んで良かったことはヴェルナー殿下が失脚し、次期国王がジークハルト殿下になったことくらいだろう。
私はヴェルナー殿下の枕元に立った。せっかく断首されたのだから、身体と頭を離して、手で自分の頭を持って枕元に立つ。もちろん血みどろ姿。小心者のヴェルナー殿下はそれだけで腰を抜かすかもしれない。
「殿下、痛いわ。あなたのせいで頭が離れてしまったの。元に戻してよ」
首の辺りから真っ赤な血を流し、血の涙を流しながら殿下に躙り寄る。殿下は真っ青になり、ガタガタ震えだす。
殿下にどんどん近づき、手を取りぎゅっと握りしめると、私の手から血が滴り落ち、殿下の膝やベッドを赤く染める。
「ひゃー」と声を上げた殿下は、私の手を払いのけ後退りする。
見開いた両目は血走り、歯がガチガチと音を立てるほど震えが止まらない。
「来るな! 私は悪くない! 悪いのはミランダとだ! レティシアを消してと言ったのはミランダなんだ!」
あらあら、いきなりこれなの。真実の愛はどこに行ったのかしら?
「それに、早く消さないとレティシアのことだから、うまく逃げると行ったのはフィリップだ! 悪いのはミランダとフィリップだ。私は2人に丸め込まれたんだ!」
まだ初日よ。これからしばらく毎日毎晩、色んなバージョンで出没するのに、最初からそんなにびびっていたらもたないわよ。それにしても酷い顔ね。誰かに殴られたのかしら?
殿下に近づく。
「ミランダは真実の愛のお相手でしょう? ミランダの罪は殿下の罪よ。私が死んで2人は真実の愛を貫くのでしょう?」
「来るな! やめろ! やめてくれ!」
「フィリップは側近じゃない。臣下の罪は主君の罪よね?」
やっぱり、今までの中でいちばんビビっている。これじゃあ。フィリップが傀儡にしたくなる気持ちもわからないでもない。見た目は見目麗しいけど、中身は空っぽ。今までもほとんど私に丸投げしていたのに、私を殺して、ミランダを王太子妃にして執務が滞らないと思っていたのかしら? ミランダが才女なら話はわかるけど、ミランダもきっと中身なしだわよね。中身なし同士、確かにふたりはお似合いだわ。フィリップに傀儡されるとおもわなかったのかしら? 本当に危機感ゼロだわ。
私は手に持っていた頭をベッドの上に置き、殿下の後に回ってバックハグしてみた。
「殿下~、許さないわ~」
「ぎゃー! 助けてくれ! 助けてくれ! 俺は悪くない。ミランダとフィリップだ! あいつらのせいだ!」
あらあら、私が俺になっているわ。素がでるほど怖いのね。
叫び声を聞き、護衛騎士が部屋に入ってきた。
「殿下、どうかなさいましたか?」
「た、助けてくれ! レ、レティシアが……」
「殿下、しっかりなさって下さい。レティシア様はもう、お亡くなりになっております。夢でも見たのですか?」
「夢ではない! ここだ! ここにいる。お前には見えないのか!」
護衛騎士に私は見えない。殿下にだけ見える設定だ。護衛騎士は困り果て、小さくため息をついている。私は殿下の頬を冷たい手て触ってやった。
「ぎゃー!」
またもや悲鳴。あらあら失禁しちゃった。床の上等なカーペットに染みが広がる。みんな失禁ね。護衛騎士はなんとも言えないような情けない顔をしている。
「メイドを呼んで片付けさせます」
部屋を出ようとした護衛騎士の腕を殿下が掴んだ。
「い、行かないでくれ。ひとりにしないでくれ」
頭を手に取り、口を殿下の耳に近づけて囁いた。
「ひとりじゃないわ。私がいるじゃない」
頬をぺろりと舐めてやったら、殿下は顔を青から白に変え、そのまま白眼を剥き気を失った。
それから毎日昼夜問わず、殿下の傍に血みどろの頭と胴体が離れた幽霊姿で現れては、怖がらせて楽しんでいる。ある日、幽閉されている殿下の部屋に大司教が現れた。
「お呼びだそうで。懺悔でもなさいますか」
殿下は懺悔なんてしないわよね~。
「大司教! この幽霊を祓ってくれ」
「幽霊ですか?」
「レ、レティシアの幽霊だ。早く、早く祓ってくれ!」
祓えってか? まだ祓われるのは嫌だな。大司教は信頼のできる人だ。生前良くしてくれた。彼には同情を引く手を使ってみるか。
私は大司教の前に姿を現すことにした。殿下達が見ている私ではなく、美しい姿でだ。
この世のものとは思えないくらい美しい姿でキラキラを伴い出てみた。まぁ、この世のものじゃないけど。
「大司教様、私は悲しくて悔しくて死んでも死にきれません。罪もない私を陥れた方々が何の罪にも問われずのうのうと生きているなんて許されるはずがありません。大司教様、どうか、どうか私の無念をはらしてくださいませ」
涙を流し、上目遣いに大司教を見つめる。ミランダが殿下にしている仕草を真似してみた。
大司教は膝をついた。
「レティシア様、私が留守にしていたばかりにこんなことになり、申し訳ございません。陛下も公爵も殿下達の罪を許しません。あとは私達がきちんと始末をつけますので安心して安らかにお眠り下さい」
そういえば、あの時、大司教も大聖国に行って国を留守にしていてわね。本来なら処刑は国王陛下か大司教の許可がいる。せめて大司教がいてくれたら、処刑を強行されることがなかったかもしれない。
もう、私を陥れた主要メンバーは叩きのめしたし、尻馬に乗って、私を害した人達のところにも個別に血みどろ姿バージョン&身体と頭離れてます姿バージョンで枕元に立ち、びびらせたから気は済んだわ。
あとは大人達に任せてそろそろ天に行こうかしらね。
⭐︎明日もまた21時更新予定です。よろしくお願いします。
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