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信じたい(リュディガー視点2)
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ハイデマリー殿下を初めて見た時、頭のてっぺんから稲光が突き抜けたような気がした。
思わず「あなたは?」と声をかけてしまった。
「お祈りのお邪魔をして申し訳ありません。私はハイデマリー・バーレンドルフと申します。バーレンドルフ王国より参りました」
涼やかな声だ。心の中まで清らかになる気がした。
王妃殿下の姪だな。留学してくると妃殿下から聞いていた。
「私はリュディガー・ヴェルトミュラーと申します。3ヶ月の予定で学びにこられた王妃殿下の姪御様ですね」
「はい。よろしくお願いします」
「私は祈る以外何もできません。あなた方は早く自国に戻られた方がいい」
こんな国にいても仕方がない。こんな魂が綺麗な人がいる国じゃない。早く帰る方がいい。マインラートや義母に見つかったらやっかいだ。私は冷たい口調で帰国を促した。
背を向けて祈りを始めた私に彼女は後ろから声をかけてきた。
「一緒に祈らせていただいてもよろしいですか?」
嬉しい。こんな綺麗な魂の人と一緒に祈りを捧げられるなんて。きっと神も喜んでくれるだろう。
礼拝堂の中の空気が変わった。いつもよりとても気持ちが良く安らかだ。
彼女は「また来ます」と言い礼拝堂から出て行った。
彼女が去った後も彼女のエネルギーの残像が残っている。
次の日、スティーブからハイデマリー殿下にこの国の神の守護について教えるように国王陛下から命が下ったと言われた。
スティーブは母の親友の夫だ。母の親友は男爵令嬢だった。公爵令嬢と男爵令嬢が親友だなどと誰も思わないだろう。
男爵家は裏の顔があった。男爵家は我がヴェルトミュラー公爵家の影の仕事を引き受けていた。その令嬢は母の親友であり護衛でもあった。親友は騎士のスティーブと結婚した。スティーブももちろん子供の頃から影として鍛えられていて、私が生まれてからはずっと私の護衛をしてくれていた。
あの日、私はまだ幼かったので記憶はないが、スティーブが私を守ってくれた為、私は助かったらしい。
それからスティーブは姿を変え、使用人として王家に潜り込んだ。
暗部で鍛えた技をいかしてメキメキと頭角を表し、今では王家の中枢に入り込み頼りにされている。
男爵家のみんなの願いは我が祖父母と母の仇を討ち、王家と側妃、現ヴェルトミュラー夫人とあの姉妹の生家を潰すことだ。
スティーブにとっては妻の仇でもある。
「リュディガー様、王妃殿下は無事にパーレンドルフに戻られたようです。今はバーレンドルフの暗部の者が魔法で妃殿下になっています。魔法とは凄いです。私も魔法が使えればもっと早く叩き潰せたのに……」
スティーブは拳を握りしめている。
「ハイデマリー殿下を巻き込みたくないな」
私が呟く。
「もう巻き込まれていますよ。いや、あの方が巻き込んだのかもしれません。リュディガー様の傍にいた方がいい。きっとマインラートが何が仕掛けてくるはずです」
確かにあの弟が何もしないはずがない。
「きっと私が傲慢な性格で義母とあいつを虐待していると言うのだろう。ハイデマリー殿下はマインラートを信じるかもしれないな」
私は俯きため息をついた。
「大丈夫です。ハイデマリー殿下はイルメラ王女からあなた様の悪口を聞かされていても、あなた様を選びました。信じましょう」
「そうだな。信じるしかないな」
自分の直感を信じよう。ハイデマリー殿下を信じよう。
それにしても身体を突き抜けたあの稲妻はなんだったのだろう?
思わず「あなたは?」と声をかけてしまった。
「お祈りのお邪魔をして申し訳ありません。私はハイデマリー・バーレンドルフと申します。バーレンドルフ王国より参りました」
涼やかな声だ。心の中まで清らかになる気がした。
王妃殿下の姪だな。留学してくると妃殿下から聞いていた。
「私はリュディガー・ヴェルトミュラーと申します。3ヶ月の予定で学びにこられた王妃殿下の姪御様ですね」
「はい。よろしくお願いします」
「私は祈る以外何もできません。あなた方は早く自国に戻られた方がいい」
こんな国にいても仕方がない。こんな魂が綺麗な人がいる国じゃない。早く帰る方がいい。マインラートや義母に見つかったらやっかいだ。私は冷たい口調で帰国を促した。
背を向けて祈りを始めた私に彼女は後ろから声をかけてきた。
「一緒に祈らせていただいてもよろしいですか?」
嬉しい。こんな綺麗な魂の人と一緒に祈りを捧げられるなんて。きっと神も喜んでくれるだろう。
礼拝堂の中の空気が変わった。いつもよりとても気持ちが良く安らかだ。
彼女は「また来ます」と言い礼拝堂から出て行った。
彼女が去った後も彼女のエネルギーの残像が残っている。
次の日、スティーブからハイデマリー殿下にこの国の神の守護について教えるように国王陛下から命が下ったと言われた。
スティーブは母の親友の夫だ。母の親友は男爵令嬢だった。公爵令嬢と男爵令嬢が親友だなどと誰も思わないだろう。
男爵家は裏の顔があった。男爵家は我がヴェルトミュラー公爵家の影の仕事を引き受けていた。その令嬢は母の親友であり護衛でもあった。親友は騎士のスティーブと結婚した。スティーブももちろん子供の頃から影として鍛えられていて、私が生まれてからはずっと私の護衛をしてくれていた。
あの日、私はまだ幼かったので記憶はないが、スティーブが私を守ってくれた為、私は助かったらしい。
それからスティーブは姿を変え、使用人として王家に潜り込んだ。
暗部で鍛えた技をいかしてメキメキと頭角を表し、今では王家の中枢に入り込み頼りにされている。
男爵家のみんなの願いは我が祖父母と母の仇を討ち、王家と側妃、現ヴェルトミュラー夫人とあの姉妹の生家を潰すことだ。
スティーブにとっては妻の仇でもある。
「リュディガー様、王妃殿下は無事にパーレンドルフに戻られたようです。今はバーレンドルフの暗部の者が魔法で妃殿下になっています。魔法とは凄いです。私も魔法が使えればもっと早く叩き潰せたのに……」
スティーブは拳を握りしめている。
「ハイデマリー殿下を巻き込みたくないな」
私が呟く。
「もう巻き込まれていますよ。いや、あの方が巻き込んだのかもしれません。リュディガー様の傍にいた方がいい。きっとマインラートが何が仕掛けてくるはずです」
確かにあの弟が何もしないはずがない。
「きっと私が傲慢な性格で義母とあいつを虐待していると言うのだろう。ハイデマリー殿下はマインラートを信じるかもしれないな」
私は俯きため息をついた。
「大丈夫です。ハイデマリー殿下はイルメラ王女からあなた様の悪口を聞かされていても、あなた様を選びました。信じましょう」
「そうだな。信じるしかないな」
自分の直感を信じよう。ハイデマリー殿下を信じよう。
それにしても身体を突き抜けたあの稲妻はなんだったのだろう?
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