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三章
23・俺の妹がこんなにチートなわけがない
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感動の再会を果たした二人だったが、ノワールは疲れて眠ってしまった。
ここからノワール専属の侍女になったメイドの仕事のスタートだ。
眠ったノワールの服を脱がせてお風呂に投げ入れ、口の中に適当な食材を詰め込んでいく。
そして食材を呑み込んだのを確認したら、お風呂から出してそのまま布団に突っ込む……まさに侍女として完璧な仕事だ。
『んなわけあるか‼』
「一々うるさい雌豚ですね。ただのオチ要員の癖に」
『ひどい!?オチ要員は天使ちゃんよ!私はヒロイン!』
『女神様もひどいですよ?』
「さて、お姉様に付いている雌豚の加護は書き換えましたし……後はお姉様の肉体改造ですね。こんな貧弱な体では雑魚の四天竜にも殴り勝てません」
『公爵令嬢な女の子は、普通は竜に殴り勝たないと思うよ?あと四天竜は味方だからね。あなた達の同族よ』
メイドは最近亡くなった公爵夫人の魂からマナーに関した記憶を抜きとり、ノワールの持つ女神の加護に加えた。
マナーの勉強を華麗に回避したノワール……寝てるけど。
「後はお姉様の体を堪能するだけですね」
『あー、うん。程々にね?』
「zzz」
ノワールがメイドに堪能されていた頃、天界で天使達が集められていた。
「天使達よ、妹ちゃんがパワーアップ……というより、実力が元に戻ってしまったので、今まで以上に妹ちゃんの扱いには注意するように!」
「元にって……何か変わったのですか?」
「妹ちゃんの魔力がほぼ無限になった。ヤバい魔法が使いたい放題よ!」
女神曰く、白竜(メイド)は魔法の天才だが弱点がある。それは魔力が普通の竜と比べて少ない事だ。
そしてその弱点を補っていたのが黒竜だった。
黒竜は魔法が下手だが、膨大な魔力を持ち魔力の回復も早い。白竜は黒竜と魂を結び付け、この魔力を自分の魔力として使える様にしたのだ。
本来は魔力の属性等によって、兄妹であっても使えない事もある。
だが黒竜と白竜は『双子』の兄妹。
元々一つの存在なので持っている魔力も同じ。何の問題もなかった。
「ノワールちゃんに転生した時に魂の繋がりが切れたみたいだけど、再会した時に結び直したようね」
「白竜様が魔法の天才とは聞いた事ありますが……具体的にはどの程度凄いのですか?」
「因果律とか世界の理とか操ってくるわ。あと他者の記憶抜き取ったり考えてる事読み取ったり……。まあ、ノワールちゃんに使用制限食らってるけど」
「そんなチート、私達にどうしろと……」
「心構えの問題ね。知っているのと知らないのでは違うでしょ?」
さりげなくチートキャラ爆誕!
そんなメイドに命を狙われて、無事?な女神も大概だがな!
「おはよう、妹よ」
「おはようございます、お姉様」
「私の体ベトベトなんだけど?」
「お風呂に入りましょう」
「はーい」
公爵令嬢ノワールちゃんの優雅な一日が始まった。
「良い湯だな~」
「そうですね」
ノワールと一緒にお風呂に入るメイド。
「お姉様、これからお互いの呼び方を変えましょう。お姉様が黒竜だとバレたら色々と面倒な事になりますから」
『既に手遅れな気が……』
「了解了解」
「お姉様のことはお嬢様とお呼びします。私のことはメイドと呼んで下さい」
「お腹減ったー」
「四従達からのお土産物で卵があります。上がったら食べましょう」
「わ~い」
『まさかその卵……』
そのまさかだった。
ノワールちゃんの優雅な一日は卵を食べて終わった。
卵の出所は聞いてはいけない。
ここからノワール専属の侍女になったメイドの仕事のスタートだ。
眠ったノワールの服を脱がせてお風呂に投げ入れ、口の中に適当な食材を詰め込んでいく。
そして食材を呑み込んだのを確認したら、お風呂から出してそのまま布団に突っ込む……まさに侍女として完璧な仕事だ。
『んなわけあるか‼』
「一々うるさい雌豚ですね。ただのオチ要員の癖に」
『ひどい!?オチ要員は天使ちゃんよ!私はヒロイン!』
『女神様もひどいですよ?』
「さて、お姉様に付いている雌豚の加護は書き換えましたし……後はお姉様の肉体改造ですね。こんな貧弱な体では雑魚の四天竜にも殴り勝てません」
『公爵令嬢な女の子は、普通は竜に殴り勝たないと思うよ?あと四天竜は味方だからね。あなた達の同族よ』
メイドは最近亡くなった公爵夫人の魂からマナーに関した記憶を抜きとり、ノワールの持つ女神の加護に加えた。
マナーの勉強を華麗に回避したノワール……寝てるけど。
「後はお姉様の体を堪能するだけですね」
『あー、うん。程々にね?』
「zzz」
ノワールがメイドに堪能されていた頃、天界で天使達が集められていた。
「天使達よ、妹ちゃんがパワーアップ……というより、実力が元に戻ってしまったので、今まで以上に妹ちゃんの扱いには注意するように!」
「元にって……何か変わったのですか?」
「妹ちゃんの魔力がほぼ無限になった。ヤバい魔法が使いたい放題よ!」
女神曰く、白竜(メイド)は魔法の天才だが弱点がある。それは魔力が普通の竜と比べて少ない事だ。
そしてその弱点を補っていたのが黒竜だった。
黒竜は魔法が下手だが、膨大な魔力を持ち魔力の回復も早い。白竜は黒竜と魂を結び付け、この魔力を自分の魔力として使える様にしたのだ。
本来は魔力の属性等によって、兄妹であっても使えない事もある。
だが黒竜と白竜は『双子』の兄妹。
元々一つの存在なので持っている魔力も同じ。何の問題もなかった。
「ノワールちゃんに転生した時に魂の繋がりが切れたみたいだけど、再会した時に結び直したようね」
「白竜様が魔法の天才とは聞いた事ありますが……具体的にはどの程度凄いのですか?」
「因果律とか世界の理とか操ってくるわ。あと他者の記憶抜き取ったり考えてる事読み取ったり……。まあ、ノワールちゃんに使用制限食らってるけど」
「そんなチート、私達にどうしろと……」
「心構えの問題ね。知っているのと知らないのでは違うでしょ?」
さりげなくチートキャラ爆誕!
そんなメイドに命を狙われて、無事?な女神も大概だがな!
「おはよう、妹よ」
「おはようございます、お姉様」
「私の体ベトベトなんだけど?」
「お風呂に入りましょう」
「はーい」
公爵令嬢ノワールちゃんの優雅な一日が始まった。
「良い湯だな~」
「そうですね」
ノワールと一緒にお風呂に入るメイド。
「お姉様、これからお互いの呼び方を変えましょう。お姉様が黒竜だとバレたら色々と面倒な事になりますから」
『既に手遅れな気が……』
「了解了解」
「お姉様のことはお嬢様とお呼びします。私のことはメイドと呼んで下さい」
「お腹減ったー」
「四従達からのお土産物で卵があります。上がったら食べましょう」
「わ~い」
『まさかその卵……』
そのまさかだった。
ノワールちゃんの優雅な一日は卵を食べて終わった。
卵の出所は聞いてはいけない。
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