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始まり
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バイクでほとんど人の通る事の無い明け方の山道を姉様が居るかも知れない場所へ向かい走る。
◇ ◇ ◇ ◇
深夜の着信を横目で確認して、久しぶりの姉からの連絡、深夜という事もあり出ないという選択肢は…まあ、ないな。
「もしもし」
『…』
「姉様?」
携帯の着信画面を確かめると確かに姉からの着信
『…』
「姉様?…姉様でしょ?」
『ル、ウ?』
「そうだよ。
もー、こんな時間にどうしたの?かけ間違い?しょうがないなぁ~。じゃあー」
『ルウ⁈待って!待って‼︎切らないでお願い!』
「えっ?どっどうしー」
『ルウ!お願い!電話いつでも出来るわ訳じゃないの。「姉ー」お願い‼︎聞いて!次つながるかも分からないの!助けて!』
いつもの姉とは違う切迫した様子に唖然とする。
『もし、この電話が切れてもまたかけるから!お願い次も電話に出て!そして私を信じて!お願いよ。ルウ!』
「分かったから、落ち着いて」
『そっそうね。ルウまず調べてほしいの、昔の…で、まっほぅ…まち、わた…してたしりょうが……まじょアイリー……』
「もしもし!」
◇ ◇ ◇ ◇
運転しながら数ヶ月前の始まりの電話をぼんやりと思い出していた。知らぬ間にスピードの出た下り道、何も無かったはずなのに突然黒い人影が目の前に現れていた。
しまったと思った時にはガードレールを乗り越え崖下へと飛び出していた。
フルフェイスヘルメットのシールド越しにみた人影は両手を広げている様だった。
◇ ◇ ◇ ◇
深夜の着信を横目で確認して、久しぶりの姉からの連絡、深夜という事もあり出ないという選択肢は…まあ、ないな。
「もしもし」
『…』
「姉様?」
携帯の着信画面を確かめると確かに姉からの着信
『…』
「姉様?…姉様でしょ?」
『ル、ウ?』
「そうだよ。
もー、こんな時間にどうしたの?かけ間違い?しょうがないなぁ~。じゃあー」
『ルウ⁈待って!待って‼︎切らないでお願い!』
「えっ?どっどうしー」
『ルウ!お願い!電話いつでも出来るわ訳じゃないの。「姉ー」お願い‼︎聞いて!次つながるかも分からないの!助けて!』
いつもの姉とは違う切迫した様子に唖然とする。
『もし、この電話が切れてもまたかけるから!お願い次も電話に出て!そして私を信じて!お願いよ。ルウ!』
「分かったから、落ち着いて」
『そっそうね。ルウまず調べてほしいの、昔の…で、まっほぅ…まち、わた…してたしりょうが……まじょアイリー……』
「もしもし!」
◇ ◇ ◇ ◇
運転しながら数ヶ月前の始まりの電話をぼんやりと思い出していた。知らぬ間にスピードの出た下り道、何も無かったはずなのに突然黒い人影が目の前に現れていた。
しまったと思った時にはガードレールを乗り越え崖下へと飛び出していた。
フルフェイスヘルメットのシールド越しにみた人影は両手を広げている様だった。
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