魔界に行ったご令嬢~3分でお見合い即マーキング?~

今泉 香耶

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5. これで終わりだと思ったのか?

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 呆けているリーエンの髪をアルフレドは何度も撫で、ひと束すくうと口付ける。リーエンは力を入れることが出来ずぼんやりとそれを見ていると、突然ぐん、と髪を引かれて無理矢理意識を覚醒させられた。

「これで終わりだと思ったのか?」

「え……」

「言っただろう。入れて放たなければいけないと」

 はらりと髪を手放し、アルフレドは自分のベルトに手をかけ口端を歪めた。男性が目の前で衣類をすべて脱ぎ捨てたというのに、リーエンは目を逸らすことが出来ない。何故なら、目前に曝け出された男性器が、明らかに人間のそれとは異なるものだからだ。

 人間のそれを見たことはない。けれど、それでも、これが人間のものと違うとわかる。
 彼の股間にそそりたつものは、ぼこぼこといぼのようなものがあちらこちらに固く突き出しており、忘れかけていた「彼は人間ではない」と言う事実を具現化したような形をしていた。グロテスクにすら見えるそれは、リーエンの子宮なぞ簡単に貫いてしまうほどの長さと彼の腕ほどに膨張している。

「安心しろ。お前の体に合わせてやるし、そもそもこんなにほぐれていれば最初から気持ちが良い。お前はそういう体をしている。自分を孕ませるものがどれほど立派でも受け入れるためにいやらしく柔らかくなる。怖がる必要はない」

 なんて屈辱だ……数刻前の彼女ならばきっとそう思っただろうが、今は彼の言葉に安心をする。そうか、大丈夫なのか。自分は受け入れることが出来るのか。

 思えば、アルフレドは意地が悪いことは口にするけれど、行為が始まってからこの瞬間まで、一度たりと彼女に嘘をついていないし誤魔化しも言っていない。


『お前は、こうやって出会ったばかりの男に乳首を触られて、嫌だ嫌だといいながら快楽をねだって気持ちよくなるいやらしい女だ』


『体が素直なのはいいことだ。人間のように体面ばかり気にせずに己の体に心が素直なことは恥じることではない。心もまた素直であれば尚良いが、そこに至るまでにはまだ早いのだろう』


 淫猥な言葉で自分をふしだらな女だと繰り返し刷り込もうとする男。けれど、煽るその言葉はどれも彼女を馬鹿にして貶めているのではなくて「そうなのだ」と事実を口にしているだけだし、翻弄されている情けない自分のことすら肯定してくれる。それに、一度だってこの男は己の快楽を優先せずにただただリーエンに快楽を与えることだけをしているではないか。

「人間の男性と……魔族の男性は……同じなの?」

「うん?」

「あなたは、わたしの中に入ったら、気持ちが良いのですか?……人間の殿方は、そういうものだと、あの……知識では知っている、のですが……」

 初めて口にする性的な質問に、つい言葉遣いが丁寧になる。アルフレドは一瞬驚いたように目を見開き、それから、ここまで見せたことがない柔らかい笑顔を見せた。

「そうだな。見ての通り俺は魔族の中でも人間に近い形を持つからか、女に入れれば気持ちが良い。気持ちが良くなければ子種をお前の中に出すことも出来ないしな。同じだ。なんだ? 俺が気持ち良くなったら嫌なのか?」

「いいえ、そうではな……あっ!」

 アルフレドはリーエンの両足を抱え上げ、濡れそぼった中心にペニスの先をあてがった。
 そんな大きいものが入るのだろうか。人間のものと、形も違うのに。大丈夫だろうか。
 リーエンの不安を見抜くように、アルフレドはずるりと高ぶった先をこすりつけ、ぬめりと共に彼女のクリトリスをこすりあげた。

「んあっ!!」

「これを見せたせいで、怖がらせてしまったようだな」

「あ、あああ! あ! あ! こすらないでええええ! あ、あ!」

 愛液に塗れたぼこぼことしたペニスの側面がクリトリスを上下にこすり上げてまた入口に戻る。それを何度も繰り返されているうちに、また快楽に思考がさらわれていく。
 背をのけぞらせ、クリトリスを中心にまた広がっていく熱に声が押し出される。

「やあっ! 気持ちいい……気持ちいい……しびれ、ちゃう、しびれちゃうよぉ……」

 また軽くイキそうだ。
 そう感じた瞬間。
 ずるり、と前触れもなく異物が体の中にねじこまれ、ひときわ大きい声をリーエンはあげた。

「んあっ!? あ、あ、あ、んおおおおおおお!!」

 容赦なくねじ込まれたそれは粘膜を広げ、ぐりぐりとあちらこちらを刺激しながら奥へと進んでいく。誰にも触れられたことがない、自分でも知らない熱くなった内側は、どこもかしこもそれまでの比ではない快楽をリーエン自身に送り込んでいく。

「んあああああ、くる、し、駄目、奥、そんな、駄目、無理……ああああ、あー……あー……」

 ずっ、ずっ、と奥へと侵入されるたびに、びくん、びくんと体が跳ねる。入口から奥までどこを擦られても強い快楽が送り込まれ、リーエンの口端からだらだらと唾液が零れる。

「無理ではない。言っただろう? 安心しろ。お前の中に合わせて調整している」

「あ、あ、あ……」

「ああ……温かいな……本当ならお前の腹まで貫きそうだが、それは容赦してやる」

 柔らかく緩んだ肉襞を掻き分けて無理矢理奥へ突き入れられたペニスは固く熱く、圧倒的な存在感でリーエンを支配する。その熱さが体をかけめぐり、リーエンの瞳からはとめどなく涙が零れだした。熱くて気持ちが良いと涙が出るなんて知らなかった、とぼんやりと思うが、その思考もまたすぐさま霧散していってしまう。
 びくびくと腰が繰り返し動き、そのたびに内壁を刺激され、またその刺激で腰が動き、アルフレドが何もしていなくても快感が体を支配していく。

「うまく飲み込めたな。お前は、本当に優秀な子だ。これはご褒美だ」

 そういうとアルフレドはリーエンの下腹部を軽く指先でトントンと押す。

「何……何……気持ちい、何これ……あ、あ、あ、あ、あ」

 尿意に似た気持ちよさがじんわりと広がり、リーエンは無意識に力を入れて締め付ける。その直後の弛緩を内側で感じ取り、アルフレドは更に深く突き入れ、腰を動かし始めた。

「ああああ! やああ! やあ、だ、何? こんなっ……気持ちいい、気持ちいい、あっ、やっ、ぐりぐりしないで、駄目、あっ、あっ、あっ!」

 膣内をごりごりと刺激しながら パンッパンッと打ち付けられるたびに、振動すら快楽にすり替わる。
 初めてなのに、配慮のないアルフレドの動きに痛みを感じることもなく、ひたすら未知の快感が送り込まれ翻弄されるだけだ。

「あーーーーーっ!!」

 アルフレドは持ち上げていたリーエンの足を解放した。彼が持ち上げずとも、繋がった場所を離さぬようにと彼女は必死につま先でシーツをぎゅっと掴みながら自ら高く腰をあげ、足を恥ずかしげもなく開く。彼が腰を打ち付けるリズムに合わせて、触れ合おうとする肌を自分でも押し付けつつ、がくがくと動く姿は淑女のものではない。

 流れ続ける愛液が尻の間から腰まで零れシーツを濡らすが、リーエンにとっては最早そんなことはどうでも良い。
 熱い。気持ちいい。脳が痺れて溶けて何も考えられなくなる。体の奥に差し込まれる暴力的なはずのペニスを受けいれることが嬉しいと感じる。気がつけばぼろぼろと涙が止まらず、ぐしゃぐしゃになった顔をのけぞらせて叫ぶだけだ。

「ぎもぢい、ぎもぢ、いい、何これ、なにごれえっ、あ、あ、あ、あ、あ、あ!」

「気持ちいいだろう。俺のものは、サキュバス達ですら屈服するんだから、人間であるお前が逆らえるわけがない。これでもだいぶ手加減してるんだが……」

 パンッパンッパンッと打ち付ける音と2人が繋がった場所でぐしゅぐしゅと愛液が泡立つ音が室内を満たす。リーエンは快楽に翻弄され、自分が腰をへこへこと動かしていることすら気付いていない。

「気持ち、いいっ、奥、気持ちいいっ、あ、ああ、あ、怖い怖い怖いっ……!」

「そうか、気持ちいいか。恥ずかしい子だな……」

 アルフレドの煽りに反応して、がくがくと腰を振りながら謝りだすリーエン。

「ごめんなさい、ごめんな、さっ……あ、あ、あ、気持ちいい! イっちゃうううう!」

 ひときわ大きく叫ぶと、リーエンは股を大きく開いたまま腰をアルフレドに押し付けたまま背を仰け反らせ、びくんびくんと大きく痙攣をした。味わったことがない深い絶頂に達して混乱しているようで、股をおしつけながらも「お、お、お……」と獣のような声が口から漏れる。

 だが

「!」

 パンッ、パンッ、パンッ、と容赦なくアルフレドは動きを再開した。快楽の波が一瞬だけ引いたリーエンは再び叫ぶ。

「だめえええええ! 今、イッたからっ! やめて、やめて!」

「駄目だ。俺が一度でも出さなければ終われない。もう少しだけ付き合え」

 アルフレドは再びリーエンの足を掴んで左右に持ち上げ、強引に更に股を大きく開かせる。
 繋がった場所からぐじゅぐじゅと響く水音は激しくなり、リーエンは強すぎる快楽に怯えて泣きながら両手で顔を覆って「だめだめだめだめ……!」と無意味な言葉を叫び続ける。

 人のものとは違うぼこぼことしたペニスが一度弛緩した肉壁をえぐり、快楽から解放させまいとリーエンの体を追い立てた。眩暈がして気が遠くなりそうになるのに、それと同時に強い快感で意識が覚醒するようで、リーエンはわけがわからない刺激に「助けて助けて助けて」と言いながらも、愛液を撒き散らかし腰の動きを必死にあわせる。

「いやっ、怖い怖い怖いいやあああこんなの、あ、あ、あ、あ、あ、あ……!」

「大丈夫だ。大丈夫だ」

 彼は何度もリーエンをなだめるようにそう言い続けるが、その言葉は彼女の耳には届いていない。

「出すぞ」

 ぞくぞくと背中から脳天まで突き抜けるような感覚と同時に、下腹部に強烈な熱を感じるリーエン。

「ああああああっ!」

 次の瞬間、自分の中にいるアルフレドの一部がぼこりと大きく膨らみ、熱い精子を放つ。アルフレドは彼女の足を更に高く持ち上げながら最奥に突き上げ、子宮にすべてを注ごうとするように痙攣している彼女の腰をぐいと引き上げた。

「あ……あ……あ……あ……」

 注がれながらもアルフレドのペニスは体積を維持し、まだぐりぐりと内壁をえぐろうとする。びくん、びくん、と痙攣をしながら、それすら気持ちが良い、と思いながら、ついにリーエンの意識は遠のいていった。

 視界が暗く落ちていく直前、彼の両腕が彼女を抱きしめ、しっとりと濡れた肌と肌が触れ合い、抱きしめられたことに彼女は気づかなかった。
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