洗足池図書館物語

けんしろー

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第17話 受験生活のリズム

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第十七話 受験生活のリズム

 九月。夏の熱気が少しずつ和らぎ、朝晩の空気に秋の気配が混じり始めていた。

 私はようやく、自分なりの生活リズムを掴みつつあった。

 朝、目を覚ましたらまず机に向かう。
 まだ頭が冴えている一時間で、英単語や数学の小問を片付ける。
 静かな時間に積み上げた知識は、不思議と頭に残りやすかった。

 午前中はアルバイト。
 生活費のためでもあるし、親に完全に頼らない自分でいたかった。
 体は疲れるが、働くことで勉強のありがたさを噛みしめることもできた。

 午後は洗足池図書館。
 ねこさんやケイトと机を並べ、問題集を開く。
 静かな館内で、三人が黙々とシャーペンを走らせる光景は、まるで戦友のようだった。

 そして夕方からは数学塾。
 自習室のような空間に腰を下ろし、夜まで問題と向き合う。
 高校生たちの真剣な姿に刺激を受けながら、気づけば時間を忘れていた。

 一日が終わると、心身はへとへとになる。
 だが、その疲労は確かに「前へ進んでいる証」だった。

 ――これが、再受験生としての自分の戦い方だ。
 そう思うと、眠りに落ちる瞬間すら心地よかった。

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