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第二話:邂逅、そして非情な言葉
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あの夜、水鏡に映る己の額を見つめながら、朱音(あかね)の中に一つの決意が生まれた。隣村にいるという術師様に会いに行こう。そして、この忌まわしい角を消してもらうのだ、と。それはあまりにも淡く、儚い希望だったけれど、今の朱音にとっては唯一縋ることのできる光だった。
優しい佐吉さんとハナさんに心配をかけたくなくて、朱音は夜明け前のまだ暗い時間に、そっと家を抜け出した。けして人には見せてはいけない角を隠すように、古びた布をきつく巻き付ける。
初めて一人で踏み出す村の外への道。心臓は不安で早鐘のように鳴っていたけれど、それ以上に、術師様に会えるかもしれないという期待が、朱音の足を前へと進ませた。朝靄が立ち込める山道はひんやりとしていて、頬を撫でる空気が心地良い。鳥の声、木々のざわめき、流れる水の音。すべてが、あの息の詰まる村では感じることのできなかった、自由の色をしていた。
(大丈夫。きっと、術師様なら……)
自分に言い聞かせながら、朱音は小さな歩幅で隣村を目指した。
昼近くになって、ようやく隣村にたどり着いた。自分の村よりはいくらか家も多く、人の往来もある。それでも、やはりよそ者である朱音
に向けられる視線は奇異なものだった。朱音は慌てて俯き、人目を避けるように足早に進む。
「あの、すみません……」
道端で野菜を売っていた老婆に、勇気を出して声をかけた。
「この村に、術師様がいらっしゃると聞いたのですが……」
老婆は怪訝そうな顔で朱音を見つめたが、やがて顎で村外れの古い社の方角を示した。
「ああ、あの若いののことかい? 確かに、不思議な力を持ってるって噂だねぇ。なんでも、葛城山で修行したとか。ちいと変わり者みたいだけど、悪い人じゃなさそうだよ」
礼を言って、朱音は教えられた方角へと急いだ。村外れにある古い社は、鬱蒼とした木々に囲まれ、昼間だというのに少し薄暗い。けれど、どこか清浄な空気が漂っているような気もした。
社の境内に入ると、本殿の前に一人の青年が立っていた。
その姿を見た瞬間、朱音は息をすることを忘れた。
(……きれい……)
昨日、自分の村で見かけた青年とは違う。けれど、彼もまた、この世のものとは思えないほどに美しかった。
陽光を浴びて淡く輝く、絹糸のような黒髪。雪のように白い肌。すっと通った鼻筋に、形の良い薄い唇。そして、切れ長で涼やかな、どこまでも深い黒色の瞳。まるで、冷たい冬の夜空をそのまま閉じ込めたかのようだ。白い狩衣を纏ったその立ち姿は、神聖さすら感じさせ、近寄ることさえ躊躇われるような気配を放っていた。
彼が、噂の術師様なのだろうか。
朱音はごくりと喉を鳴らす。心臓が、先ほどとは違う理由で大きく脈打っていた。
青年は、朱音の気配に気づいたのか、ゆっくりとこちらを振り返った。その視線が朱音を捉える。値踏みするような、それでいて全てを見透かすような、鋭い眼差し。朱音は思わず身を縮こませた。
(この人なら……私の、この角のこと、分かってくれるかもしれない)
恐怖と、ほんの少しの期待。震える足を叱咤し、朱音は青年へと歩み寄った。
「あ、あの……!」
声が上ずる。青年は何も言わず、ただ静かに朱音を見つめている。その無言の圧力が、朱音の喉を締め付ける。
「わ、私は……朱音、と申します。隣の村から……術師様にお願いがあって、参りました」
必死に言葉を紡ぐ。青年はやはり黙ったまま、朱音の言葉を待っているようだった。朱音は意を決し、震える手で額に巻いた布に手をかけた。人前でこれを見せるのは、生まれて初めてのことだ。
布を解くと、小さな桜色の角が露わになる。同時に、隠していた赤い瞳も露わになった。青年は、その角と瞳を見て、初めてその表情に微かな変化を見せた。驚きとも、興味ともつかない色が、その美しい貌(かお)に浮かぶ。
「術師様……! お願いです!」
朱音は涙ながらに訴えた。地面に膝をつき、額を擦り付けるようにして懇願する。
「この角を、無くしていただけないでしょうか……? 私……私、普通の人間になりたいんです……! 鬼の子じゃなく……ただの人として、生きていきたいんです……!」
嗚咽が漏れる。ずっと心の奥底に溜め込んできた、切実な願いだった。
沈黙が落ちる。朱音は顔を上げられないまま、ただ彼の言葉を待った。
やがて、頭上から静かな声が降ってきた。
「……ほう。鬼の血か。それも、ただの鬼ではなさそうだな。これは珍しい」
驚いたことに、その声には侮蔑や嫌悪の色はなかった。むしろ、どこか学者のような、純粋な好奇心に似た響きさえ感じられる。朱音はおそるおそる顔を上げた。
青年――役小角は、興味深そうに朱音の角を見つめていた。そして、ゆっくりと屈み込むと、そっと手を伸ばしてきた。
(え……?)
白く、長い指が、朱音の額に触れる。ひんやりとした感触。角の根元を、確かめるように優しくなぞる。
予期せぬ接触に、朱音の心臓が大きく跳ねた。顔に熱が集まるのを感じる。彼の指先の冷たさと、間近で見る整った顔立ち、そして全てを見透かすような強い視線に、頭がくらくらした。生まれて初めて感じる、戸惑いと、甘い痺れのような感覚。
役小角は、しばらくの間、黙って朱音の角に触れていた。やがて、その手を離すと、朱音の赤い瞳をじっと見つめた。その深い黒色の瞳に、自分が映っている。
「それで、お前の望みは、この角を無くし、人になることか」
静かに、確認するように問う。
朱音は、彼の視線から逃れることができず、こくりと頷いた。希望と不安が入り混じった瞳で、彼を見つめ返す。
役小角は、ふ、と小さく息を吐いた。その表情からは、何を考えているのか読み取れない。ただ、その唇がゆっくりと開かれ、朱音の運命を決めるであろう言葉を紡ぎ出す。
静かに、けれど、はっきりと。
「――無理だな」
その一言は、まるで冷たい刃のように、朱音の胸に突き刺さった。
淡い期待を抱いて、必死の思いでたどり着いた隣村。そこで出会った、神様のように美しい術師様。彼から告げられたのは、あまりにも非情な現実だった。
目の前が、真っ暗になるような気がした。
優しい佐吉さんとハナさんに心配をかけたくなくて、朱音は夜明け前のまだ暗い時間に、そっと家を抜け出した。けして人には見せてはいけない角を隠すように、古びた布をきつく巻き付ける。
初めて一人で踏み出す村の外への道。心臓は不安で早鐘のように鳴っていたけれど、それ以上に、術師様に会えるかもしれないという期待が、朱音の足を前へと進ませた。朝靄が立ち込める山道はひんやりとしていて、頬を撫でる空気が心地良い。鳥の声、木々のざわめき、流れる水の音。すべてが、あの息の詰まる村では感じることのできなかった、自由の色をしていた。
(大丈夫。きっと、術師様なら……)
自分に言い聞かせながら、朱音は小さな歩幅で隣村を目指した。
昼近くになって、ようやく隣村にたどり着いた。自分の村よりはいくらか家も多く、人の往来もある。それでも、やはりよそ者である朱音
に向けられる視線は奇異なものだった。朱音は慌てて俯き、人目を避けるように足早に進む。
「あの、すみません……」
道端で野菜を売っていた老婆に、勇気を出して声をかけた。
「この村に、術師様がいらっしゃると聞いたのですが……」
老婆は怪訝そうな顔で朱音を見つめたが、やがて顎で村外れの古い社の方角を示した。
「ああ、あの若いののことかい? 確かに、不思議な力を持ってるって噂だねぇ。なんでも、葛城山で修行したとか。ちいと変わり者みたいだけど、悪い人じゃなさそうだよ」
礼を言って、朱音は教えられた方角へと急いだ。村外れにある古い社は、鬱蒼とした木々に囲まれ、昼間だというのに少し薄暗い。けれど、どこか清浄な空気が漂っているような気もした。
社の境内に入ると、本殿の前に一人の青年が立っていた。
その姿を見た瞬間、朱音は息をすることを忘れた。
(……きれい……)
昨日、自分の村で見かけた青年とは違う。けれど、彼もまた、この世のものとは思えないほどに美しかった。
陽光を浴びて淡く輝く、絹糸のような黒髪。雪のように白い肌。すっと通った鼻筋に、形の良い薄い唇。そして、切れ長で涼やかな、どこまでも深い黒色の瞳。まるで、冷たい冬の夜空をそのまま閉じ込めたかのようだ。白い狩衣を纏ったその立ち姿は、神聖さすら感じさせ、近寄ることさえ躊躇われるような気配を放っていた。
彼が、噂の術師様なのだろうか。
朱音はごくりと喉を鳴らす。心臓が、先ほどとは違う理由で大きく脈打っていた。
青年は、朱音の気配に気づいたのか、ゆっくりとこちらを振り返った。その視線が朱音を捉える。値踏みするような、それでいて全てを見透かすような、鋭い眼差し。朱音は思わず身を縮こませた。
(この人なら……私の、この角のこと、分かってくれるかもしれない)
恐怖と、ほんの少しの期待。震える足を叱咤し、朱音は青年へと歩み寄った。
「あ、あの……!」
声が上ずる。青年は何も言わず、ただ静かに朱音を見つめている。その無言の圧力が、朱音の喉を締め付ける。
「わ、私は……朱音、と申します。隣の村から……術師様にお願いがあって、参りました」
必死に言葉を紡ぐ。青年はやはり黙ったまま、朱音の言葉を待っているようだった。朱音は意を決し、震える手で額に巻いた布に手をかけた。人前でこれを見せるのは、生まれて初めてのことだ。
布を解くと、小さな桜色の角が露わになる。同時に、隠していた赤い瞳も露わになった。青年は、その角と瞳を見て、初めてその表情に微かな変化を見せた。驚きとも、興味ともつかない色が、その美しい貌(かお)に浮かぶ。
「術師様……! お願いです!」
朱音は涙ながらに訴えた。地面に膝をつき、額を擦り付けるようにして懇願する。
「この角を、無くしていただけないでしょうか……? 私……私、普通の人間になりたいんです……! 鬼の子じゃなく……ただの人として、生きていきたいんです……!」
嗚咽が漏れる。ずっと心の奥底に溜め込んできた、切実な願いだった。
沈黙が落ちる。朱音は顔を上げられないまま、ただ彼の言葉を待った。
やがて、頭上から静かな声が降ってきた。
「……ほう。鬼の血か。それも、ただの鬼ではなさそうだな。これは珍しい」
驚いたことに、その声には侮蔑や嫌悪の色はなかった。むしろ、どこか学者のような、純粋な好奇心に似た響きさえ感じられる。朱音はおそるおそる顔を上げた。
青年――役小角は、興味深そうに朱音の角を見つめていた。そして、ゆっくりと屈み込むと、そっと手を伸ばしてきた。
(え……?)
白く、長い指が、朱音の額に触れる。ひんやりとした感触。角の根元を、確かめるように優しくなぞる。
予期せぬ接触に、朱音の心臓が大きく跳ねた。顔に熱が集まるのを感じる。彼の指先の冷たさと、間近で見る整った顔立ち、そして全てを見透かすような強い視線に、頭がくらくらした。生まれて初めて感じる、戸惑いと、甘い痺れのような感覚。
役小角は、しばらくの間、黙って朱音の角に触れていた。やがて、その手を離すと、朱音の赤い瞳をじっと見つめた。その深い黒色の瞳に、自分が映っている。
「それで、お前の望みは、この角を無くし、人になることか」
静かに、確認するように問う。
朱音は、彼の視線から逃れることができず、こくりと頷いた。希望と不安が入り混じった瞳で、彼を見つめ返す。
役小角は、ふ、と小さく息を吐いた。その表情からは、何を考えているのか読み取れない。ただ、その唇がゆっくりと開かれ、朱音の運命を決めるであろう言葉を紡ぎ出す。
静かに、けれど、はっきりと。
「――無理だな」
その一言は、まるで冷たい刃のように、朱音の胸に突き刺さった。
淡い期待を抱いて、必死の思いでたどり着いた隣村。そこで出会った、神様のように美しい術師様。彼から告げられたのは、あまりにも非情な現実だった。
目の前が、真っ暗になるような気がした。
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