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第二十三話:呪われし貴族の館、聞こえ始めた悲鳴
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役小角(えんのおづぬ)様の温かい手に導かれるように、朱音(あかね)は荒涼とした古い都の跡地の奥深くへと足を進めていた。彼の言葉は、この地に満ちる陰鬱な気配に押し潰されそうになる朱音の心を、確かな力で支えてくれている。一歩踏み出すごとに、肌に纏わりつくような怨念の気配は濃密さを増し、まるで地の底から無数の手が伸びてきて、足を引きずり込もうとしているかのような錯覚さえ覚えるほどだった。
「もう少しだ、朱音。お前の赤い瞳が、我らを導いてくれている」
時折、役小角様が振り返り、そう言って力強く微笑んでくれる。その優しい眼差しと、握られた手の温もりがなければ、朱音はとうにこの場に立ち竦んでいたかもしれない。彼の隣にいる限り、どんな困難も乗り越えられる。そう信じられる自分がいた。
やがて、朱音の鋭敏な感覚が捉えた怨念の源泉へと、一行はたどり着いた。そこは、都の中心部から少し離れた、小高い丘の上に孤立するようにして建つ、巨大な屋敷跡だった。他のどの廃墟よりも大きく、かつてはさぞかし壮麗な建物だったのだろうと偲ばせるものの、その荒廃ぶりは凄まじいの一言に尽きた。門は朽ち果てて傾き、屋根瓦のほとんどは剥がれ落ち、漆喰(しっくい)の壁は黒ずんで大きな亀裂が走っている。庭であったろう場所は、枯れた蔦(つた)や名も知らぬ雑草に覆い尽くされ、まるで屋敷全体が長い年月をかけて自然に飲み込まれようとしているかのようだ。周囲の木々さえも、この屋敷を避けるかのように不自然にねじ曲がり、その枝葉は黒く枯れている。
そして何より、その屋敷跡からは、他とは比較にならないほど濃密で、禍々しいまでの怨念が、まるで黒い靄(もや)のようにゆらゆらと立ち昇っているのが、朱音の赤い瞳にははっきりと見えた。
「……ここか」
役小角様が、低い声で呟いた。
「記録にあった、呪いによって一族もろとも滅びたとされる、古い貴族の屋敷跡に違いない。この尋常ならざる気配……間違いないな」
彼の表情は、これまでにないほど厳しく引き締まっている。隣に立つ義王(ぎおう)もまた、その金色の瞳を鋭く光らせ、全身から警戒の気を放っていた。
屋敷に近づくにつれて、朱音の頭痛はガンガンと内側から叩かれるように酷くなり、吐き気すら催してきた。そして――どこからともなく、声が、聞こえてくるような気がしたのだ。
(……うぅ……うぅ……たすけて……)
すすり泣くような、か細く、そして深い悲しみに満ちた女の声。
(……許さない……許さないぞ……裏切り者め……!)
地の底から響いてくるような、抑えきれない怒りと恨み言を繰り返し呟く、低い男の声。
それは、風の音や、自分の耳鳴りなのかもしれない。けれど、あまりにも生々しく、そして心の奥底を直接揺さぶるようなその声に、朱音は立っているのも辛くなってきた。
「役小角様……! 何か…何か聞こえませんか……?」
朱音は、思わず役小角様の袖を強く掴んでいた。その指先は恐怖で冷たく震えている。
役小角様は、朱音のその尋常でない様子を見て眉を顰めた。彼はそっと朱音の肩に手を置き、自分の方へと引き寄せる。
「俺の耳には、風の音以外何も聞こえん。だが、これほど強大な怨念だ。お前のように魂の感受性が強い者には、その苦しみや憎しみが、直接声となって聞こえているのだろう。……厄介なことだ」
彼の言葉は冷静だったが、その瞳の奥には朱音を案じる深い色が浮かんでいる。彼は、掴まれた袖を優しく解くと、代わりに朱音の体を片腕でしっかりと抱きしめた。
「聞こえるのは辛かろうが、その声こそが、この地に巣食う怨念の核へ至る道標やもしれん。俺がお前を必ず守る。だから、何も恐れるな。俺の声だけを聞いていれば良い」
彼の胸に顔を埋めると、その確かな温もりと、力強い鼓動、そして白檀のような落ち着く香りが、朱音の恐怖を少しずつ和らげてくれる。大丈夫、この人がいれば、きっと大丈夫だ。朱音は、そう自分に言い聞かせた。
役小角様は右手に独鈷杵(とっこしょ)を固く握りしめ、義王に目配せをする。三人は覚悟を決め、まるで冥界への入り口のように不気味に佇む屋敷の、朽ち果てた門へとゆっくりと足を踏み入れた。
門をくぐり、枯れ草と蔦に覆われた荒れ果てた庭を進む。その先には、巨大な廃屋が、まるで巨大な墓標のように静かに聳(そび)え立っていた。その瞬間、屋敷の奥深くから、さらに強く、凍てつくような冷たい怨念の波動が、まるで侵入者を拒絶するかのように、三人に襲いかかってきた。
「……どうやら、手荒い歓迎を受けたようだな」
役小角様が、皮肉めいた笑みを唇の端に浮かべた。一行は、壊れかけた母屋の戸口から、中へと足を踏み入れる。途端に、埃(ほこり)と黴(かび)、そして微かな腐臭が混じった淀んだ空気が、むわりと鼻をついた。中は薄暗く、役小角様が懐から取り出し、火を灯した呪符の明かりだけが頼りだ。
その時だった。
バタンッ!!
三人が入ってきたはずの戸が、まるで意思を持ったかのように、背後で激しい音を立ててひとりでに閉まったのだ。風など、どこにも吹いていない。
「……!」
義王が素早く戸口を確認するが、そこには誰もいない。ただ、閉まった戸の向こうの闇が、嘲笑うかのように深まっているだけだった。
役小角様は、動じることなく周囲を見渡し、朱音の手をさらに強く握りしめる。
「いよいよ、本性を現し始めたようだな。朱音、俺から離れるなよ」
その言葉は、朱音の心に確かな勇気を与えてくれた。
この呪われた屋敷で、一体何が待ち受けているのか。朱音は、役小角様の温かい手を握りしめ、覚悟を決めて、暗い屋敷の奥へと続く闇を見据えた。
「もう少しだ、朱音。お前の赤い瞳が、我らを導いてくれている」
時折、役小角様が振り返り、そう言って力強く微笑んでくれる。その優しい眼差しと、握られた手の温もりがなければ、朱音はとうにこの場に立ち竦んでいたかもしれない。彼の隣にいる限り、どんな困難も乗り越えられる。そう信じられる自分がいた。
やがて、朱音の鋭敏な感覚が捉えた怨念の源泉へと、一行はたどり着いた。そこは、都の中心部から少し離れた、小高い丘の上に孤立するようにして建つ、巨大な屋敷跡だった。他のどの廃墟よりも大きく、かつてはさぞかし壮麗な建物だったのだろうと偲ばせるものの、その荒廃ぶりは凄まじいの一言に尽きた。門は朽ち果てて傾き、屋根瓦のほとんどは剥がれ落ち、漆喰(しっくい)の壁は黒ずんで大きな亀裂が走っている。庭であったろう場所は、枯れた蔦(つた)や名も知らぬ雑草に覆い尽くされ、まるで屋敷全体が長い年月をかけて自然に飲み込まれようとしているかのようだ。周囲の木々さえも、この屋敷を避けるかのように不自然にねじ曲がり、その枝葉は黒く枯れている。
そして何より、その屋敷跡からは、他とは比較にならないほど濃密で、禍々しいまでの怨念が、まるで黒い靄(もや)のようにゆらゆらと立ち昇っているのが、朱音の赤い瞳にははっきりと見えた。
「……ここか」
役小角様が、低い声で呟いた。
「記録にあった、呪いによって一族もろとも滅びたとされる、古い貴族の屋敷跡に違いない。この尋常ならざる気配……間違いないな」
彼の表情は、これまでにないほど厳しく引き締まっている。隣に立つ義王(ぎおう)もまた、その金色の瞳を鋭く光らせ、全身から警戒の気を放っていた。
屋敷に近づくにつれて、朱音の頭痛はガンガンと内側から叩かれるように酷くなり、吐き気すら催してきた。そして――どこからともなく、声が、聞こえてくるような気がしたのだ。
(……うぅ……うぅ……たすけて……)
すすり泣くような、か細く、そして深い悲しみに満ちた女の声。
(……許さない……許さないぞ……裏切り者め……!)
地の底から響いてくるような、抑えきれない怒りと恨み言を繰り返し呟く、低い男の声。
それは、風の音や、自分の耳鳴りなのかもしれない。けれど、あまりにも生々しく、そして心の奥底を直接揺さぶるようなその声に、朱音は立っているのも辛くなってきた。
「役小角様……! 何か…何か聞こえませんか……?」
朱音は、思わず役小角様の袖を強く掴んでいた。その指先は恐怖で冷たく震えている。
役小角様は、朱音のその尋常でない様子を見て眉を顰めた。彼はそっと朱音の肩に手を置き、自分の方へと引き寄せる。
「俺の耳には、風の音以外何も聞こえん。だが、これほど強大な怨念だ。お前のように魂の感受性が強い者には、その苦しみや憎しみが、直接声となって聞こえているのだろう。……厄介なことだ」
彼の言葉は冷静だったが、その瞳の奥には朱音を案じる深い色が浮かんでいる。彼は、掴まれた袖を優しく解くと、代わりに朱音の体を片腕でしっかりと抱きしめた。
「聞こえるのは辛かろうが、その声こそが、この地に巣食う怨念の核へ至る道標やもしれん。俺がお前を必ず守る。だから、何も恐れるな。俺の声だけを聞いていれば良い」
彼の胸に顔を埋めると、その確かな温もりと、力強い鼓動、そして白檀のような落ち着く香りが、朱音の恐怖を少しずつ和らげてくれる。大丈夫、この人がいれば、きっと大丈夫だ。朱音は、そう自分に言い聞かせた。
役小角様は右手に独鈷杵(とっこしょ)を固く握りしめ、義王に目配せをする。三人は覚悟を決め、まるで冥界への入り口のように不気味に佇む屋敷の、朽ち果てた門へとゆっくりと足を踏み入れた。
門をくぐり、枯れ草と蔦に覆われた荒れ果てた庭を進む。その先には、巨大な廃屋が、まるで巨大な墓標のように静かに聳(そび)え立っていた。その瞬間、屋敷の奥深くから、さらに強く、凍てつくような冷たい怨念の波動が、まるで侵入者を拒絶するかのように、三人に襲いかかってきた。
「……どうやら、手荒い歓迎を受けたようだな」
役小角様が、皮肉めいた笑みを唇の端に浮かべた。一行は、壊れかけた母屋の戸口から、中へと足を踏み入れる。途端に、埃(ほこり)と黴(かび)、そして微かな腐臭が混じった淀んだ空気が、むわりと鼻をついた。中は薄暗く、役小角様が懐から取り出し、火を灯した呪符の明かりだけが頼りだ。
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「……!」
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その言葉は、朱音の心に確かな勇気を与えてくれた。
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