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ミラクルローラースケーター翔に、おしおき。
しおりを挟む━━麗ちゃん、可愛かったな。
ミラクルローラースケーター翔こと宝月疾風は二度もピンチを救ってくれた村田麗にジュースを奢り、アドレスまで交換してもらってから帰宅するところだった。
「ただ今帰りました」
帰宅するとすぐに疾風は養子縁組してもらっている宝月博士に報告をする。
「まさか大蜘蛛主から生きて帰るとはな。命乞いでもしたか?」
「……今日出くわしたのは陸上生息型の アノマロカリスと大蜘蛛主です。アノマロカリスは退治、大蜘蛛主は博士の指示通り……」
「麻酔銃を使っていいとは言っていない。万が一効きすぎて死んだらどうする。アノマロカリスが学院の守り神である大蜘蛛主に近づいた時から、私はお前を生け贄にするつもりだった。お前もわかっているだろう? 貴様は失敗作なのだ。失敗作なら失敗作らしく死に際を考えたらどうだ」
「申し訳ありませんっ」
町を守るヒーローになるには能力の足りない疾風は、宝月博士にしてみればいてもいなくてもいい、むしろ研究に邪魔な存在だった。
「出来損ないのお前を間引かずに生かしておいてやったんだが、結果を残さないなら代わりはいくらでもいるんだからな」
「博士お願いです、僕を見捨てないでくださいっ!」
疾風は宝月博士に懇願した。
やっと自分にも青い春が訪れたというのに、研究所の都合で間引かれる(殺される)なんて御免だ。
「ならばそれだけの価値がお前にあるかテストしてみよう」
宝月博士はデスクに備え付けられたレバーを引いた。
「あっ」
疾風の立っていた床が抜けて、疾風はゴーグルを起動する間もなく落下していく。
「……相変わらずトロいな」
ドポン、と大して水しぶきを上げることもなく、疾風は数階下にあった沼のような場所に落下していた。
「ぷはっ」
とてもプールとは呼べない緑色の水の中を、手探りで進む。
「早く出ないと、多分ここにはアイツが……」
160センチそこそこしかない疾風の体は首まで水に浸かり、得体のしれない沼の中を進む。
クイッ
「あっ」
突然何かにズボンを引っ張られ、食い込む感覚に声が漏れる。
ブチブチッとズボンの避ける音がして、その裂け目から何かが入り込んで股の間をすり抜ける。
「ひゃんっ何だ今のっ!」
手で必死に水を掻いて追い払おうとするも、その間を縫ってズボンを噛みちぎっていくそれに対抗するべく疾風は歩みを止めた。
ピラニアにも劣らぬ歯で服を切り裂いて、さらに股間を刺激しその蜜を吸う淫魚が、疾風のまわりに群がりはじめる。
下半身が白ブリーフ一枚になってしまった疾風の股間を、つんっとつついてはやみくもに掻き回す疾風の手をかいくぐり、背ヒレをひらひらさせて太腿や腹を刺激する。
予測できない動きに疾風はどうしても後手にまわってしまい、やむを得ずインカムを起動させる。
━━そうだ、水中の相手ならゴーグルして水に潜れば!
軽装備の海パンモードは水陸両用の半袖ヘソだしボディウェアと太腿を露出させた海パンで、変身してもあまり意味のないフォームだが、自分の意思でフォームチェンジできない疾風には他に仕方がなかった。
ほんの少し素早さが上がったそのスピードで、少しずつではあるが淫魚を叩き落とすことができた。
……息継ぎしないと。
僅かな脇の隙間に入り込んで背ヒレでくすぐりを仕掛ける淫魚に注意が削がれ、全身の緊張が緩み乳首が僅かに膨らんだ時。
両方の乳首と股間についた小さな一物を同時にあま噛みされ、疾風は思わず喘いだ。
「あぁっ! あっやめぇぇぇぇぇ!!」
動けば逆効果とわかっていても体を動かしてしまう。
ビクッビクッ
体を大きく痙攣させるものの、まだ白いものは出ない。
それが淫魚たちを苛つかせたのか今度はおしりの穴を突いてくる。
「やっ……もうダメだ……」
精通前の体にはあまりに強すぎる刺激に、疾風はもう水の中でも立ってはいられなくなっていた。
しかし水位が高いために膝をついたら溺れてしまう。
━━博士、僕、ヒーロー失格だ……
空イキで全身の力が抜け、顔が水中に浸かる寸前。
背中に回り込んだ触手が疾風の両脇をすくいあげ、なんとか窒息は免れたが……。
「た、助かった……でもこれ、何かされても抵抗できないな……」
いつの間にか絡め取られた両足、両脇に触手を通されたために前に届かない両手。
「あ……っ」
柔らかいものに先端を舐められても足を閉じることができない。
触手の先に舌のようなものがついていて、水面から顔を出すそれはペロペロと舌舐めずりをしてから再び水中に潜ってしまった。
━━次はどこを舐められるんだろう……
濁っていて触手の動きがわからず緊張し、水の冷たさもあってか尿意も襲ってくる。
だが触手は疾風に触れることなくもう一度ピチャ、と顔を水の上に出し、一つ目のようになっている丸い部分で疾風を視姦するように観た。
実は触手には超小型カメラがついていて、研究所のタブレット端末から宝月博士が疾風の様子を窺っていたのだった。
だがそんなことは疾風には知るよしもない。
「な、何……?」
まだ行けるだろうと考えたのか、博士は触手に責めを再開させる。
顔を出していたため疾風は油断していた、触手はチャプンと水に潜るとそのまま一直線に乳首を弾いた。
「やっ……! んん」
人一倍体が敏感な疾風はちょっとの責めですぐに乳首が硬くなってムズムズしてしまう。
今日はいつもと違い水に濡れているせいか一際それが大きかった。
任務をこなした後の疲れもあり思うように動けない体をよじり、脇の下を通る触手も外せない腕を懸命に動かしていると、ふと腰に装着されていた光線銃が手に触れる。
「確か、理科の授業で……」
年齢的に実質小学六年生の疾風は潜入している進学校の授業についていくため、中学で習う範囲の勉強を研究所で受けていた。
実際授業にはほとんどついていけてないが、理科の範囲などは自然に溢れる校内の環境で結構役に立つことがあった。
「濁った水の中で光は無数に屈折し乱反射してしまう……」
濁った水中で光線銃を使えば自分に当たってしまうかもしれない。
ならば。
「う、ウィングウェーブ!」
水の底から波が立ち、水の中に張り巡らされた触手が一掃される。
触手から開放された疾風はようやく水の外へ出、表面がボコボコした床の上をほふく前進で進む。
━━おち○ち○が擦れて、なんだか、体がキュンってなるよ……
疾風のそんな気持ちも知ってか知らずか、インカムに博士からの音声が聞こえてきた。
『合格だ。よくあの水中から脱出できたな。そこから出口まで、お漏らししないで行けよ』
「お漏らし?」
『出口の前に控えている巨大蛙は人間の尿が大好物だ。臭いに反応して襲われないようにな』
意識した側から、さっき感じた尿意がぶり返してくる。
疾風の海パンの中は依然として冷たいぬるぬるした感覚に包まれていた。
緑色の水の中を歩くうち、無数の海藻が海パンの中に入り込んで疾風の一物をやさしく覆っていたわけだが、海パンが乾燥してきて己れの最期を悟ったのか、急に動きが活発になり抵抗をはじめる。
ニュルリ。
「えっ、何?」
ぬるぬるの海藻は微生物の活発化に伴いゆっくり動いておち○ち○を刺激する。
ニュ、ニュ、ニュル、ニュルニュルニュル……
「うぅ……あとちょっとなのに……」
巨大蛙も疾風の様子を知ってか、横目で見ながらその小さな水色の海パンからおしっこが溢れるのを待っているらしい。ゲコ、ゲコと鳴いて疾風の放尿を促す。
一進一退。疾風の気力で出口のすぐ手前まで来ることができたその時。
おち○ち○に絡まった海藻の中にいた卵が孵化してきて、疾風の敗北が確定した。
プクッ ビリビリ!
淫乱クラゲは孵化直後から電気を起こすことができ、これに刺された男性はとてつもない性欲に支配されてしまう。
そんなクラゲにおち○ち○の裏筋をビリビリされた疾風に、尿意を我慢することなどできるはずもなく。
「あっあっ、うわぁぁぁっ!」
淫毒に悶えひっくり返りながら、豪快にお漏らしをしてしまった。
おしりの下にできた水溜まりに飛び込んでくる巨大蛙は、疾風のおしりを舐めながらもっとくれと促す。
「もう……出ない……っやぁぁぁぁめぇぇぇ! んっぁぁっ! ダメェェェェ!」
容赦ない責めに喘ぐ疾風をモニターから眺めながら、宝月博士は知り合いの博士に電話をしていた。
「疾風はまだ精通しません。淫魚と触手と巨大蛙、淫乱クラゲで責めても失禁するだけで。疾風のは機能が退化してしまったんでしょうか」
「心配なさるな。強化スーツのパワーアップの為に精通は必須条件じゃが、疾風くんはまだ子どもなのだ。焦らず見守ってやることじゃよ」
今回の訓練は、強化スーツをパワーアップさせるためにツンデレな博士が仕組んだお仕置きだったのだが……
巨大蛙の責めに耐えられず失神してしまった疾風を、やっぱり精通していないか海パンを確かめる為と誰にともなく称し、宝月博士は疾風を抱きかかえて実験用プールを後にした……。
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